アットウィキロゴ
 轟音。
 爆発音にも近いほど踏み込みの音が響く。
 踏み込んだ足で小規模なクレーターが出来る。 

 『八極』とは大爆発のことである。

「お前もソレ使うのか?」
「テニスを極める上で必要なことだ」
「球遊びに八極拳はいらねぇよ」
「ほう、テニスが球遊びだと……笑わせるな」

 奇しくも同じ構え。
 八極拳士、ジョンス・リー。
 そして、テニスプレイヤー、平等院鳳凰。

 世界各地を渡り戦い抜いてきた平等院は中国にて八極拳を習得していたのだ。
 それをテニスに取り入れてプレイもしたことがあるかもしれない。

 だが、それにイラつくジョンス。
 今まで八極拳しかしてこなかった。
 その八極拳に少なからずあった。
 『ソレ』にしがみついて生きていた。

(ここからやるのはちょっとした化物退治だ)

 再びの轟音。
 轟音。
 轟音。
 轟音。

 ―――死国の甲板の一部が抜けた。

「……つったく、どういう鍛え方してんのよ、あのヒゲ高校生と八極拳士は」

 MEIKOはぼやく。
 落下していく二人がやけにスローモーションに見えた。
 動体視力が異様にまで鋭くなってるのが自分でもわかった。

「……思えば遠くに来たものね」


 ◆ ◇ ◆


(互角……だと……俺と?)
(この白髪……俺の強さの糧になるか?)

 二人とも下のフロアで立ち上がる。
 そして、再び構える。

「ナカナカやるな」
「同じ言葉を返す、なかなかやるな」
「……」

 再びジョンスは踏み込む。
 それと同時に平等院も踏み込む。

 スタミナはほぼ同等。
 八極拳のキレや精度はジョンスが格段に上。
 しかし、それでも全日本最強クラスのテニスプレイヤー平等院は一歩も引かない。

「俺はアンタに何発撃った?
 一撃、二撃、三撃、四撃……」
「さぁな」
「……三発以上耐えたアンタはVIP待遇だ……」
「?」







「まぁ……一言、言わせてもらうなら……」








「――――本気にさせたな」







 ジョンスの速度が倍以上に跳ね上がる。
 平等院の身体にジョンスが持つ最大の勁が入る―――――



 ◆ ◇ ◆



「その程度の衝撃波がこの拳王に届くと思っていたのか?」
「ガハッ……!?」
「立てい」
(あーえげつねぇ……右目の死角ばっかり狙うとかひでぇわ)

 剛拳と覇気(オーラ)でアルベルトの衝撃波を打ち消す。
 そして、正確無比な打撃でアルベルトの秘孔を突く。

(生きたぞ、あの時の特訓が!!)

 明治神宮球場でのムギちゃんとの秘密特訓(意味深)の成果が出た。
 相手の弱点を突くリードの技術。
 明治神宮球場がホームのチームにはあの球界屈指のメガネの名キャッチャーがいた。


                        { :::::;:;:;リ^|,ヾヘ..:::::::::::ヾ辷_
                       (.::;r' '    ヽ:::::::::::::::-=
                        j:;}      ..,,_ヾ::::::;;:;;z::|
  ___/ ̄/         / ̄/___   1::|,;r'".._ _ _. ‐_ "''._ヾ.,;:::}         _ノ ̄/ / ̄/
 /___     ̄/ __ __ __ / __  .__/ __{(i''  ,.⌒、_'.`'ン' ̄ ::';`㍉ミ __ / ̄  ./ /  /
 _ノ ,:  /  // /// / /__ノ_,/ / /__`;:{` ´.; :,   .::  ::';{_,;リ`__/  ̄/ /   /_/
/_ノ,___/   ̄  ̄/_/   /__ノ       {l:.   ;、,_:.)   ..:  ;;';._,イ`       /__/   /_/
                          ヘ   ;',_,,,_ 、 ,   j" |:::{
                           ヽ: `゙-‐` :'; ,ソ /ヾ、
                           ヾ、,_,,,/// / \
                             ↑この人である。

 そのキャッチャーが残したメモがラオウの戦い方にえげつなさを加えたのだ。
 それでもなおアルベルトは立ち上がる。

「この拳王はうぬより強い奴と戦ったことがある。
 ……うぬのような復讐心で戦うような輩の拳がこの拳王に届くとでも思ったか?」
「それでもワシは……十傑衆の……!」
「ねぇ、ちょっといいかしら?」

 戦いを見ていたMEIKOはしゃしゃり出る。

「なんだ、小娘?」
「その十傑衆って奴ら、自分たちから野球で挑んできて負けたのよね」
「なに?」
「しかも、自分たちからルールを提案してきたわけで……」
「…………」
「解り易く言うなら……アンタの仲間とやら、所謂……『 か ま せ 犬 』だったわよ」
「……………貴様らァ楽に死ぬだけで済むと思うなぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!」










「うぬがな!」

 天将奔烈。
 ラオウの奥義の剛拳がアルベルトをぶっ飛ばす。
 その桁違いの闘気で衝撃波すら突き破る。

 アルベルトの全身から噴水のように赤い血が飛び出す。
 そのまま、アルベルトは全ての血を吹きだして絶命した。

「相手との駆け引きっていうの野球じゃ重要なのよね」

 相手をイラつかせるには弱い所を突く。
 それは言葉だけでも十分だ。

 『平常心を保つ』

 野球でもそれ以外でも大事なことである。

「マウンドじゃ心は熱く、頭はクールに……ってね。
 それよりもアンタ、アタシの恋女房(キャッチャー)にならない?」
「……奴を倒したらな」

 目の前にいるのは長身の超人。
 どじょう髭に額には『中』の文字。

 中国四千年―――ラーメンマン!!

「その拳法……噂に聞く北斗神拳と見た」
「ほう、北斗の四千年の拳とうぬの拳、どちらが上か試してみるか?」

 最強の暗殺拳と最高の超人拳法。
 新たなる戦いの幕が開く。

「すまねぇMEIKOおばさん……」
「アイツ、強すぎるよ……」
「もう駄目だ……」
「勝てるわけないよ……」
「命があるだけマシだと思え!」

 やっぱり、デカオたちじゃ駄目だったよ。

【二日目・8時45分/大阪・死国】
【甲板】
☆【ラオウ@北斗の拳】 状態:ダメージ小/思考:ラーメンマンを倒す
☆【MEIKO@VOCALOID】 状態:ダメージ(大)、戦闘続行不可/思考:戦いたいが……クソッ
☆【大山デカオ@ロックマンエグゼ】 状態:全員フルボッコ/思考:やっぱり応援に回る

○【ラーメンマン@キン肉マン】状態:健康/思考:ラオウを倒す

【衝撃のアルベルト@ジャイアントロボ 死亡確認】
【大山デカオ@ロックマンエグゼ バトルチップGP 死亡確認】


 ◆ ◇ ◆



(やったか……?)

 自身最大の勁を連続で打ち込んだ。
 その一撃でありとあらゆるものをぶっ飛ばす。
 だが、平等院のタフさは異常に一点に尽きる。
 しかし、それ故に、何度もその一撃を食らう。

(もう、奴が立ち上がること無――――!?)

 何かがジョンスの頬を掠った。
 黄色い球体―――テニスボールだった。
 だが、ジョンスにはまるで別の物に見えた。

(ドクロの海賊だと!?)←イメージです。

 異次元のテニス。
 世界各地を巡りまわった平等院が辿り着いた境地である。

「なんだソリャ…ナメてるのか…」
「戦いには変わらんだろ?」

 相手を叩きのめすそれが平等院のテニス。
 今の平等院を言い表すのならば『テニスの覇王様』である。

「まだやるか? 俺は俺のやり方で行く」
「……そうかい、俺のやることは変わんねぇ……」

 三度ジョンスは構えを取る。

「俺は『安いプライド』にしがみついてる……!
 どんな人間でも『安いプライド』があれば戦える……!
 何だろうと戦える、アイツらだろうと……お前とだって!」
「ならば、俺は貴様のそのプライドごと……砕き滅ぼす」


 二人の戦いの終幕は―――どちらかが倒れるまで。


【二日目・8時45分/大阪・死国】
【甲板の下の階層】

☆【平等院鳳凰@新テニスの王子様】 状態:ボッコボコ/思考:ジョンスを滅ぼす
○【ジョンス・リー@エアマスター】状態:ボッコボコ/思考:平等院を倒す
最終更新:2015年02月27日 13:48