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『邪魔なんだよ……カイザの日を祝わないものは全て!』

その頃、草加さん(眼魂状態)は今年は珍しく数人でカイザの日を祝っていた。
……去年も一昨年も三年前も同じことを言っていたが、彼にとって大事なことなのだ。

「ニャガニャガ~珍しい人間もいるものですね~~
 すでに死んでいるのに自分の日を祝うなんて」
『ふん……』
「まあいいでしょう……さあ皆さん! 盛大に祝いましょう! カイザの日を!!」
「「「「カーイーザ! カーイーザ! カーイーザ!」」」」

サイコマンは呆れながらもケーキをモブの部下たちに振る舞う。
それくらい、彼らは慢心しきっていた。

「喰らい尽くせッ、ウロボロスッ!!」
「ニャガ!?」

だが、喰われた。
ケーキを。
部下たちを。
サイコマンは華麗に避けた。
草加眼魂なら大丈夫。

そこにいたのは黄色いフードの男。
その手には草加雅人眼魂。

「……これはこれは『カズマ=クヴァル』さん……いえ、今は別のお名前ですか?」
「『ユウキ=テルミ』だ、次その名前で呼んだら、ぶっ殺すぞ?」
「おやおや、怖いですね~すでに私の部下を殺しといてそこまでいえますか?」

笑う男と笑わない超人。
対極的なクサレ外道が対峙している。

「テルミさん、貴方は少しは見込みがあるDMC信者でしたから、直々に私が『マグネット・パワー』を伝授して差し上げましたが……」
「あんなカスみたいな奴のどこがいいんだァ? つか、超人って専ら奴らは変な奴らばっかりなのかァ?」
「おやおや、しばらく見ないうちに随分と大きな口を叩けるようになりましたね~~」

殺気と殺気。
一触即発の空気と言って差し支えない。

「……その様子ですと、貴方……私たち、DMC信者を裏切りましたね?」
「だから、どうした? これが世界の真実だ、『嘘』『裏切り』『偽り』で出来てんのがこの『世界』の真実だ。
 テメェだって本当の目的を隠して、従いたくもねぇアイツらに従ってる。
 何も違わねぇよ、俺様もテメェも……アイツらでさえもなァ!!」
「………貴方はどこまで知っているんですか?」
「どんなことを知っててもテメェには教えねぇよ」

挑発的な態度を一切崩さない。
それどころかテルミはさらに煽り挑発する
だが、逆にサイコマンはそれを冷静に捉える。

あからさまにおかしいのだ。

「……わざとですね」
「あァ!? 『何が』だ?」
「貴方、わざと挑発的な態度を取って、私の怒りを買うようなパフォーマンス……
 それが貴方の何かに繋がっている……違いますかねぇ?
 まぁ、これはあくまでも私の推測なんですがねぇ」

完璧超人はいかなる時も冷静である。
更に彼は完璧超人始祖。
その点においては完璧である。
正義超人や悪魔超人のような下等超人とは違うのだ。

「………チッ、まあいいわ。テメェらは精々地べたでも這いずり回って殺し合ってな」

サイコマンの前からテルミの姿が消えた。
ウロボロスを立体起動装置のように使い、鮮やかに戦線離脱。
更には『マグネット・パワー』で加速していった。
それをサイコマンは追わなかった。

(さて、この件は上層部に報告が必要ですかねぇ?
 裏切り者には即刻罰を、と言いたいところですがねぇ……)

果たしてサイコマンの決断は……?


二日目・11時05分/国際展示場近く】
【サイコマン@キン肉マン】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
基本:クラウザーさんを生き返らせるためSATSUGAIする
1:『ユウキ=テルミ』については狂信者上層部と相談
2:できればシルバーマンさんも勧誘したい
3:そういえば、草加さんは……まっ、いいでしょう。
※狂信者です


(さて、タネは撒いた……いつ芽が出てもおかしくねぇ、タネをなぁ!)

その『存在』を『確立』させるものは『憎しみ』。
彼を憎めば憎むほどその存在と力は強く、濃く、この世界に顕現する。

(まっ、俺様のこと知ってる連中が、勝手に憎んでくれてる。
 この状況は願ったり叶ったりなんだがよぉ)

対主催の仲間を裏切ったと知ればその仲間が憎む。
マーダーで殺し合いに乗ったと知れば対主催の連中が憎む。
主催を裏切ったと知れば残った主催者達が憎む。

感情がある生物だからこそ。
奪い合い憎み合うこの世界だからこそ。


この男はここに存在出来るのだ。


(まっ、どうせ、この世界は滅びて、無に還る。
 だが、俺様は生き残る――『蒼』に選ばれた『資格者』である俺様がな)

さて『滅日』とは。
人々の命(魂)を根源の『蒼』へと回帰させることで世界を初期化することである。
『滅日』によって人々は魔素化し『蒼』へと吸収されていく。
世界に残るの蒼に選ばれた『資格者』だけとなる。
資格者全てを始末すれば、黒き獣が全てを飲み込み世界は無へと還る。

これが『滅日』である。

「もうあそこには用はねぇしな」

九州ロボにはもう用はない。
だからこそ、抜け出してきた。

宮崎辺りにあった大正義巨人軍のキャンプ地近くの遺跡も破壊しておいた。
これで九州ロボにいる安倍は『予言』の内容を知ることは不可能になった。

「さて、こいつはどうすっかなぁ……」

手に持った草加雅人眼魂を見つめる。
サイコマンが必死になって追いかけてくると思ったが、そうではなかった。
これではうるさいだけの足手まといになるだけだ。

『やめるんだ、草加市の市長であるこの俺を殺してしまったら、これから誰が草加市を薄汚いオルフェノクから守っていくんだ!』
「あァッ!? うっせぇぞッ!!」

握り潰されて砕けそうになった草加雅人眼魂。
しかし、その時である。

「なんだ、この羽根?」

黒い羽根が目の前を遮った。

「それは貰っていく」

テルミは草加雅人眼魂を奪われた。
そして、一瞬で『その男』はその場から飛び立った。

「なんだ、テメェはッ!?」
「……名乗るほどのものじゃない」

あれは人間か?
否、違う。
人間は空を自在に飛ぶことはできない。
では、怪人か?
否、違う。
そんな行為はとても怪人のようには思えない。
それでは、オルフェノクか?
絶対に違う。

『その男』は!!!

その鳥男は!!!
その正体はジューマン!!!
鳥のジューマン!!!
なんか草加雅人に似ている!!!
むっちゃ似ている!!!
舞台版BLAZBLUEのハザマにも似ている!!!
すごく似ている!!!


その鳥男―――バドである。


【二日目・11時09分13秒/東京のどこか】
【ユウキ=テルミ@BLAZBLUE】
【状態】飛竜の肉体、首輪解除
【装備】光剣サイファー クナイ、各種オプション、蛇双・ウロボロス
【道具】支給品一式 
【思考】
基本:テラカオスを利用して、滅日計画を遂行する。
0:なんだ、今のは!?
1:邪魔をする奴は殺す。
※飛竜の肉体を完全に奪いました。


【バド@動物戦隊ジュウオウジャー】
【状態】健康
【装備】王者の資格、草加雅人眼魂
【道具】支給品一式、大量のザリガニ、ゴーストドライバー
【思考】
基本:????
0:邪魔なんだよ。俺の邪魔をする奴はすべて……


【草加雅人@仮面ライダー555】
【状態】草加市の市長に当選した、草加雅人眼魂
【装備】カイザギア@仮面ライダー555、サイドバッシャー@仮面ライダー555
【道具】ケーキ、支給品一式
【思考】
基本:生き返る方法を探す
0:どうして俺が死んで、碌に出番もない奴らが生きてるのかなぁ?
1:とりあえず、乾巧の仕業にする
2:なんだこの薄汚いオルフェノクは!?
3:来年のカイザの日も祝いたい
※眼魂(アイコン)に魂を封じられています。ドライバーがあればあるいは……
※生き返れるタイムリミットは(作中時間で)残り99日です。
最終更新:2016年09月13日 10:26