バトル・ロワイアル法案が可決されて既に五時間が経過していた。
現時点での死者推定、六百万名――――――そんなニュースを街頭TVで見ながら、一人の男が夜の街を闊歩していた。
「日本人は戦場に慣れていなイ」
彼はイギリスの死刑囚、ヘクター・ドイル。
支給品の千歳飴を齧りながら、イキのよさそうな敵を探す。
しかし、彼に近寄ってくる者はいない。
ついさっき交差点で大柄のプロレスラーやハネッ返りのリトルヤクザなどを殺害した為、周囲に自分の危険性が伝わってしまったのだ。
口コミで伝わっているらしく、明らかに周囲の人間は自分を避けている。
適当に歩いていれば愚地独歩や烈にも出会えると思っていたが……この辺にはいないらしい。
「隣町までいかないと駄目かナ……」
溜息をついて、横目で道路を見る。
信号を無視しながら走る車を一台適当に停めて盗むことにした。
道路に飛び出そうとしたところで……。
「ヘイ、そこのあんた。あっちで随分派手なことをやらかしたんだって?」
「!」
呼び止められる。
「地下闘技場トーナメント出場選手含む約四名を瞬殺……文字通り一瞬で殺害したってな?」
声のした方向を見ると、日本人の青年が空手着を着て立っていた。
「カラテカ……?」
「ああ、俺は竜崎一矢。空手家で、平和の為に活躍していた男さ。そして、この馬鹿げた法案にも反対している」
すらすらとよどみなく答える一矢をドイルは鼻で笑う。
「フ……で、何の用だイ?」
「決まっている。お前はこの法案をいい事に平然と人を殺して回っている。放っておけば」
ビュッッッッ
一矢が言い終わらないうちに、ドイルが一足飛びで一矢の間合いに飛び込む。
手首に仕込まれたスプリング式の刃物が飛び出し、致命のタイミングで一矢の喉に向かって斬撃が放たれたが……。
「烈風脚!」
一矢は超人的な反応で刃をかわし、ドイルの腹に蹴りを見舞う。
「オウッッッ」
強烈な衝撃を回転しながら殺し、ドイルは二足で華麗に地面に着地した。
「あんたにやられた奴等の死体を見たから、武器を持ってると分かっちゃいたが……まさか体に仕込んでるとはね」
一矢が構えをとる。
それは過去ドイルを沈めた、愚地独歩の構えに酷似していた。
「いけないかナ……武器を仕込んでいてハ」
「別に悪くはないが……女々しく見えるね。己の流派で戦ってこそ武道家だぜ」
『女々しい』と言われ、ドイルの表情が僅かに曇る。
「勝つ為にハ……」
言い返そうとした瞬間、ドイルは一矢の行動に眼を釘付けにする。
一矢がディパックから、二つの物を取り出し、両手に握る。
右手にはサクソニア セミ・ポンプショットガン。
ドイツ製の散弾銃。
左手にはM1ガーランド。
アメリカ製の自動小銃。
ディパックを放り投げる。
「~~~~~~ッ」
ドイルが全速で一矢に突進する。
(構える前に無力化しなくてはッッ……!?)
だが、最短距離を進むことはできなかった。
一矢がディパックを投げた位置が、計ったようにドイルの進行を妨げる位置に落ちたからだ。
一瞬の遅れを見逃さず、一矢がサクソニア(ryを発射する。
防御するドイル。
頭部と喉をガードし、散弾の雨に耐える。
口を突いて出る言葉。
「バ……馬鹿な……さっき空手家だと……己の流派で戦うと……」
「ああ、俺は空手家だ。空手家の俺が使うんだから全部空手!」
「なッ」
「文句があるならお前も空手ーーーッ!!!」
一矢の持つM1ガーランドが火を噴いた。
【島根県 2日目:1時】
【竜崎一矢@闘将ダイモス】
[状態]: 健康
[装備]: M1ガーランド、サクソニア セミ・ポンプショットガン(残弾不明)
[道具]: 支給品一式×2
[思考]1:平和を勝ち取る(織田もしくは安部を倒す)
2:空手家の俺がやることはすべて空手
【アンドレアス・リーガン(バキ) 死亡確認】
【柴千春(バキ) 死亡確認】
【
ディアボロ(ジョジョの奇妙な冒険) 死亡確認】
【ジャガッタ・シャーマン(バキ) 死亡確認】
【へクター・ドイル(バキ) 死亡確認】
最終更新:2006年12月17日 20:51