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「日本で殺し合いが始まったって、外国へ逃げちゃえば関係ないもんね」
トランクを抱えてスキップをしながら空港へ向かうのは、月見が丘一の豪邸の息子、骨川スネ夫である。
もちろん、のび太やジャイアンら友人たちの安否が心配じゃないわけではない。
しかし彼にとってまずは自分の身の安全を確保することが第一だった。まずは逃げて、それから考えればいい。
それに第一、彼の実家の所有する飛行機は三人用なのだ。
「いい機会だし、久しぶりにハワイにでも行ってゆっくりしたいなあ」
しかし両親との待ち合わせの場所に着いた彼を待っていたものは――

「パ、パパ!? ママ!?」
そこにあったのは、バラバラに切断された両親の亡骸だった。血糊が道幅いっぱいに広がっている。
「う、嘘だ……なんで……」
失禁しながらトランクを落としたスネ夫の背後から、金属の刃がうなる声が聞こえた。
「だ、だれ!?」
スネ夫はその問いに答えてもらうことすらないまま、チェーンソーでその首を落とされた。

「こいつも、あのジャイアンズとかいう草野球チームのメンバーじゃったな」
スネ夫の頭を抱きかかえてメイド服の少女――リリカルかみなりは呟いた。
まるで幼い我が子を慈しむかのような声で。
「安心せい。お前は死んでも、ずっと友達と一緒にいられる」
そう言うとリリカルかみなりはスネ夫の首を、のび太の首が入っているバッグの中に一緒に入れた。
(そうじゃ、わしは子供たちを殺しているわけではない。友達とずっと一緒にいられるようにしてやっているんじゃ)
リリカルかみなりはそう自分に言い聞かせた。そうでも思わなければやっていれなかった。
知り合いの子供の首を斬るような無慈悲な真似は。
(そして、わしもこの子達とずっと一緒にいられる……)
二つの首を抱えて、メイド服の少女は穏やかな笑みを浮かべた。


【一日目・午前九時/東京都】
かみなりさんドラえもん
[状態]:魔法少女リリカルかみなり化
[武装]:チェーンソー、レイジングハート
[所持品]:支給品一式
[思考]:
1・ずっと子供たちと一緒……
2・優勝して、元の姿に戻る

【骨川スネ夫@ドラえもん  死亡確認】
【スネ夫のパパ@ドラえもん  死亡確認】
【スネ夫のママ@ドラえもん  死亡確認】
最終更新:2007年11月27日 09:19