コンビニを出発してから数時間。ノリスケとただおはそれぞれの家族を探して歩き続けていた。
しかしここまで、家族どころか誰一人として会うことが出来ない。
武器になりそうなものが無いかも探したものの、見つかったのは鍋と小さいコンロくらいだった。
ノリスケは
「料理する道具だけあったって、食べ物がなくっちゃ仕方ないじゃないか!!」
と怒りながらもそ二つを鞄にしまった。
そして、ノリスケがまたうつろな目で
「ああ、お腹空いたよう……」
と嘆き始めるまでにそう時間はかからなかった。ずっと歩き続けている上に、もう普段なら朝のおやつを食べている時間だったのだ。
「な、波野さん、落ち着いてください!!」
「はあはあ、ご飯、ご飯……」
すでに彼にはただおの声も聞こえていなかった。
そんなノリスケの空腹がいい加減ピークに達したとき。
「ん? この匂いは?」
鼻を動かしたかと思うと、突如として走り出すノリスケ。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ波野さん!!」
ただおは慌てて後を追うが、ノリスケの背中はあっという間に見えなくなった。
「ひゃーうまそうだ!!」
ノリスケが嗅ぎつけたのはまたしても血のにおいだった。そこにいたのは鋸でバラバラにされたセーラー服の少女だった。
しかしノリスケはあまりの空腹で意識が朦朧としていたため、少女を野生動物かなんかだと思い込んで嬉々として解体を始めた。
ただおがようやく追いついたときには、ノリスケはすでに鍋の中に肉を入れてコンロで煮込んでいた。
「なんだ柊さん、今頃来たんですか?」
早速生煮えの肉塊を食べているノリスケを見て、ただおは呆れて笑うしかなかった。
「じゃあ、私にも少しわけてくれませんか?」
「いいですよ、旨いものは分け合うのが僕の主義ですからね」
いい加減ノリスケ扱いがわかってきたただおは一緒に座って鍋をつつくことにした。
ちょうどお腹も少し空いていたのだ。
肉を齧ると、芳醇な肉汁が口の中いっぱいに広がってきた。若い羊のような、柔らかくて甘みのある肉だった。
「これも美味しいですね波野さん。さっきの焼肉と同じ様な味がしますよ。一体何の肉なんですか?」
自分が料理したのは動物だと思い込んでいるノリスケは、得意になって
「これですよ~」
と、その動物の頭部を鞄から取り出して見せびらかせた。
柊つかさの頭だった。
【一日目午前10時/埼玉県】
【波野ノリスケ@
サザエさん】
状態:空腹を満たせてご機嫌
装備:なし
所持品:支給品一式、ホットプレート
思考:
1:まずは家族を探し出す
2:出来れば主催を倒したい
【柊ただお@らき☆すた】
[状態]:思考停止
[武装]:不明
[所持品]:支給品一式
[思考]:
1・娘たちを探し出す
最終更新:2007年11月27日 23:40