ヨルスは10thG代表として全竜交渉会議に参加するために東京に居た。
だが、突然のバトルロワイアル、そしていつのまに首にはまっている輪っか。
もはや全竜交渉会議どころではないと勝手に抜け出してきたのだ。
「ふん、つまらない事になったさねぇ」
彼女に言わせれば『期待ハズレ』なのだろう。
『期待ハズレのヨルス』と人に呼ばれる彼女は、口癖のように呟いた。
それは全竜交渉会議の事なのか、この法案の事なのかは分からない。
彼女にとっては全てがそうなのかもしれない。
「まぁ、なるようにするしかないさね」
それゆえに気楽そうに笑う。
その内心、佐山御言達『全竜交渉部隊』や
戸田命刻達『軍』がなんとかすると思ってるのかもしれない。
そして当てもなくぶらついている所、不振な人物を目撃する。
明らかに死んでいると思われる人が人を襲っているのだ。
これではまるでゾンビではないか。
そんな事はありえない―――とは思わない。
彼女の知る戸田命刻は不死の賢石を持っているし、輪廻や再生といった概念もある。
未だ死者を蘇生するという概念は聞いたことはないが、死んでないのかもしれないし
もしくは死者に似た種族なのかもしれない。
最も、ホントに死者だったとはヨルスも思いもよらなかったが……
「ついてねぇ~!」
タマネギのような髪型の少年、追手内洋一は迫り来る追っ手から逃げていた。
こう見えても、彼はそれなりの修羅場を切り抜けてきたし
命の危機に陥るのだって初めてではない。
だが、今回は今までとは状況が違う。
彼の人生で飛びぬけて不運だと少年は思っていた。
突然首輪を付けられて国民同士殺しあえ、なんて法律が可決されたのだ。
ついてないのは彼だけではないのだが、自分も関係ある以上そんな事知ったことじゃない。
家を誰かが強襲してきてひたすら逃げてきた先での突然の出来事。
死体が少年を襲っていたのである。
襲われていた少年、山根と丸尾には悪いが、洋一は一目散に逃げ出した。
しかしその死体は執拗に追い回してくる。
「いったい俺が何したってんだよ、くそー、らっきょさえあれば…」
もしかしたら家に居た方がよっぽどマシだったかもしれないと思い始めたその時
目の前に大柄な老婆を発見した。
その人物は洋一の方に走ってくると、後ろにいた死体を吹っ飛ばした。
「あ、ありがとうございます!」
助けてもらったことのお礼をする洋一。
心なしか過剰なほどに涙を流し喜んでいる。
それもそうだろう、洋一だというのにツイていた。
あとにどんでん返しがあるという可能性は微塵も考えずにその老婆に頭を下げる。
「礼には及ばんさね、それよりもこれでも食べて泣き止むといいさね」
そういって自分のバッグかららっきょを取り出す。
「あー、俺のらっきょ! ありがとうございます!」
なぜだかは解らないが、今日はついているようだ。
そんな事を考えていると、老婆が口を開く。
「さて少年、下がってるといいさね」
「クッ、この
野比玉子という体、なんて貧弱なのだ」
そう呟き、吹っ飛ばされた死体が立ち上がる。
近所の主婦という外見で男の声を発する。
「それにしてもあの人間、この我を吹っ飛ばすとは…おもしろい」
先ほど死体を吹っ飛ばした老婆の方を向く。
その首は折れているのか、カクカクと動いている。
そして君が悪いほどに狂った笑みをする。
「いかにこの体が貧弱といえど我は不死、
吸血鬼の祖にすら匹敵する、このワラキアの夜を相手にどう戦うか、楽しませてもらおう」
不死という言葉に洋一の体が竦みあがる。
だがワラキアの興味は、すでに洋一にはなかったので関係はない。
「ふん、不死……か、面白い相手さねぇ」
そう言って臨戦態勢をとるヨルス。
三者三様の緊張の時間が流れる。
様子を見るワラキア。
戦略を練るヨルス。
どうすればいいか考える洋一。
最初に動いたのは以外にも洋一だった。
助けてくれたお礼に、加勢をしようとらっきょを飲み込む。
その瞬間、ヨルスも動いていた。
突然声が響く。
その瞬間、世界は変わった。
この世界では能力の逆転が起きる、
空を飛べば地に落ち、『期待ハズレ』が『期待通り』になる。
それはつまりどういう事か……
吸血鬼から吐血鬼になり、死なない体は死ぬ体になる。
哀れ、ワラキアは血を吐いて死んだ……
各地を恐怖に陥れた吸血鬼は、この東京から消え去った。
ついでにラッキーマンはアンラッキーになって、心臓麻痺を起こした。
ヨルスとワラキアの戦いで、東京の各地でも混乱が起きていた。
ここは東京に無いぞという問いも聞こえない。
〔高町家〕
紫色の髪の少女が倒れている。
その傍で跪き絶叫する男。
「月村ァァァァァーーーーーッ!」
彼の眼は涙で溢れている。
彼女を家に招いてお茶を飲んでいたところ、突然血を吐き倒れたのだ。
そして介抱の甲斐もなく、死んでしまった。
その男、高町恭也は自分の刀を取り出すとおもむろに刀を振るう。
「うおぉぉぉーーーーっ、小太刀二刀御神流斬式 奥技之極 閃!」
なんと発狂でもしたのか、自分に向かって奥義を放ったのだ。
「おにーちゃん、どうし」
自分の技をくらい致命傷を追った恭也と、巻き添えをくったなのは。
〔HORY本部〕
「はーっはっはっは、今日もいい天気ですねみのりさぁ~ん」
ストレイト・クーガーはいつものように車で飛ばしていた。
その隣に桐生水守はいないというのに、さもいるように話す。
それもそのはず、水守はシートベルトをするのを忘れて、どこかへ吹っ飛んでしまったのだ。
そんな事にも気付くはずが無くスピードを出していたところ、突然声が聞こえる。
声が聞こえてきた瞬間いきなり車が止まり、いや、かすかに動いているが
高速から鈍足に突然変わったものだから、等速直線運動でクーガーは前に吹っ飛ぶ。
〔ナメック星〕
「シェンロンよ、俺に永遠の命をよこせ!」
ベジータはやっとの事で呼び出した神の龍にそう叫ぶ。
「いやだ」
ヨルスの概念は、ドラゴンボールの何でも願いを叶える能力を
何でも願いを叶えない能力に変えてしまっていたのだ!
ベジータはその場で唖然としていた。
〔空中庭園〕
赤髪の男は血にぬれた手をみつめる。
その傍には倒れている金髪の女。
「お、俺が、俺が人を殺せた…だと!?」
不殺のサラマンダーはヨルスのお陰で人を殺せた。
〔遠野家〕
昼寝から覚めた少年は眼鏡をかけようとする手を止める。
「し、死の線が見えなくなってる!」
死線のどこにも、気持ちの悪いヒビは見えない。
自分の顔を触って、眼鏡をかけてないか確かめる。
そして手をみつめる。
「その変わりに生命線が見えるようになったぞ!」
〔どっか〕
「会長、大変だ!」
どっかのヒーローが、顔がエライとなっている人物に駆け寄る。
この人物こそヒーロー教会の会長なのだ。
それは兎も角、どっかのヒーローは会長に話し始める。
「修正マンが、突然変態になって『俺は無修正マンだ~、ぐへへ』とか言い出したんだ!」
そう言うなり扉を蹴破り入ってくる無修正マン。
彼はおもむろにフルチンになると、股間の前にあるモザイクを消し始めた。
【東京あたり 2日目:10時】
【ヨルス@終わりのクロニクル】
[状態]:健康
[装備]: なし
[道具]:荷物一式(支給品不明)
[思考]
1:この世界をなんとかする
【東京のナメック星 2日目:10時】
【ベジータ@ドラゴンボール】
[状態]:呆然自失
[装備]: なし
[道具]:荷物一式(支給品不明)
[思考]
1:永遠の命の夢が…
【東京の空中庭園 2日目:10時】
【サラマンダー@FFDQロワ3rd】
[状態]:嬉々
[装備]: 不明
[道具]:荷物一式(支給品不明)
[思考]
1:やっと ねんがんの さつがいすうを てにいれたぞ
【東京の遠野家 2日目:10時】
【遠野志貴@月姫】
[状態]:健康
[装備]:眼鏡、七夜のナイフ
[道具]:荷物一式(支給品不明)
[思考]
1:俺はまだ寿命がたくさんあるぞ!
【東京のヒーロー教会 2日目:10時】
【修正マン@とっても!ラッキーマン】
[状態]:エロエロ
[装備]:修正ペン
[道具]:荷物一式(支給品不明)
[思考]
1:無修正にしてやるぜ!
【山根つよし@ちびまる子 死亡確認】
【丸尾スエオ@ちびまる子 死亡確認】
【ワラキアの夜@メルティブラッド 死亡確認】
【ラッキーマン@とっても!ラッキーマン 死亡確認】
【リァノーン@吸血殲鬼ヴェドゴニア 死亡確認】
【来水美樹@リトルヴァンパイア 死亡確認】
【アルクェイド・ブリュンスタッド@月姫 死亡確認】
【ヴラド・ツェペシュ@悪魔城ドラキュラ 死亡確認】
【月村忍@とらいあんぐるハート 死亡確認】
【高町恭也@とらいあんぐるハート 死亡確認】
【高町なのは@魔法少女リリカルなのは 死亡確認】
【ストレイト・クーガー@スクライド 死亡確認】
【リュック@FFDQロワ3rd 死亡確認】
【修正マンのモザイク@モザイク 消失確認】
【桐生水守@スクライド 死亡確認】
最終更新:2006年12月17日 21:50