「あ……危なかったなぁ……」
黒井ななこは先ほどの出来事を思い出してボヤいた。
逃げてばかりだと思っていたツンデレコンビが突然反撃に出でて、何人かが返り討ちにあってしまったのだ。
下手をしたら自分も……想像したらゾッとする。
相手はとてつもない力を持っている。
あんなのを一人で相手にするより、ひろしと合流すべきかもしれない。
一人だけでとても適う相手だとは思えない。だが……
「逃げたら……アカン!」
先ほどツンデレコンビは、自分の顔馴染みでもあるあやのを連れ去ったのだ。
唯一合流できた
岩崎みなみも死に、ひろしの家族も呼ばれてしまった……。
彼女はあまりに無力すぎるかもしれない、だが一人でも助けたい、その気持ちが彼女にはある。
彼女を突き動かす。
他の参加者は、半分はキバヤシ理論を信じて愛知へと向かい、半分は
『そんなキバヤシ理論信じられるか! 私はツンデレ探索に戻るぞ』と言って付近の探索に向かった。
彼女はその後者に当たる。
一応自分も学校の周辺を探しているが……あのスピードだととうの昔に遠くへ逃げている可能性が高い。
だが、運命は彼女に味方した。
「み……峰岸ィ!」
学校を半周した彼女の目の前にあるもの……それは服をボロボロに切り裂かれ、地面に蹲る自分の生徒の姿だった。
「どうも黒井先生ィ。来ると思ってましたよお?」
「!!」
すぐ付近に立っていた男に向けて、手に持っていたチョークを放つ。
そのチョークは空気を切り裂き、>
692背後のコンクリートへと突き刺さった。
「あんた、うちの生徒になにしとん?」
「ふふん、陵辱」
「………………」
「もっと分かりやすく言ってやろうか? レイプ、強姦、悪戯、中田氏……おっと、売れ残りには縁の遠い話だったかな?
まぁ彼女は、そうなる前にオレが大人の女に……おっと」
すでに掲げた両手には、計8本のチョークが指に挟められている。。
もう彼女にはツンデレコンビを利用するなどという考えは失せていた。
自分の生徒を汚したこのゲスを蜂の巣にする、
「あー先生、警告しときますが一応やめといた方が……」
ドウドウ、とでも言いたげに両手を前に突き出す692。
今更命乞いだろうか?
だが勿論許す事なんてしない。
「黙らんかい!!」
ななこが叫びながら腕を振り下ろすと同時に、820km/sを超えたチョークが692へと吸い込まれていく。
これを喰らって生きていた人間はこなた以外に存在しない。
彼女ならば十字の漫画バンソウコウが額に貼られるだけだが、それ以外はたいてい頭の半分が吹っ飛ぶ。
それが計8本……もはや逃げる事なんてできない、はずなのだ……
「な……」
「フハ」
チョークは全て692に届く前に、空中で静止してしまう。
「リアルでジャンプ読んでいた頃には……ジェントリー・ウィープスの理論がイマイチ分からなかったがよ……
最近になってようやく分かったぜ」
692は空中静止したチョークを一本、指で摘むとそのまま反転させ……
「冷却解除ッ!」
「────────あ!」
叫ぶと同時にそのままチョークは、ななこへと元通りの速度で直進し……。
「う……」
彼女の腹部を貫き、そのまま背中から突き抜けた。
「さて、お勉強の時間って奴」
穴が開いた腹を押さえて血を吐きながら崩れ落ちるななこを見つめながら、
692はチョークをもう一本、もう一本と反転させる。
「まずオレに向かってきたチョークは勿論オレに運動エネルギーが向いている……
この能力は空気をも絶対零度で凍らせる……つまり、エネルギーは保存されているわけだ?」
最後の一本を反転させる。
「そのエネルギーが保存されている間に、向きが反対になって解き放たれたら、さあどうなるでしょう?」
692の言う事を理解し、デイパックに片手を入れるものの、無情にも7本の超高速弾道ミサイルは解き放たれた。
肩、足、耳……多少のズレはあるものの、チョークはどんどん自分の身体を削り取っていく。
(アカン……意識が遠…………なっとる……)
そして……
(このままやったら……)
最後の一発が着弾。
(あが……ん……)
ボン、という音と共にななこの胸がぶちぬかれた。
「しぶてえなァもう。メンドくせえったらねえ」
だがそれでもまだ彼女は死んでいなかった。
デイパックの中からチョークを取り出し、左目に深く突き刺さっていたチョークをも引き抜き、それを横に構える。
「あ……がん……ねん」
頚動脈が切れてしまった喉を震わせ、必死に言葉をつなぐ。
「ウチ……出…………少…のうて、成……さんと、カバー裏……ぐ…痴………ばっか………や…ど」
「打出笑納て鳴る三? 何言ってんだ」
「結婚も…………おらへ………………メ人げ……けど、……れでも」
「目ン玉から脳ミソにまで突き抜けちまったか、チョーク」
「と……は…………せい……けは……………………生徒だけは!」
「はい?」
「ウチの身体がどうなろうと……」
「 見 捨 て ら れ へ ん の や !」
その叫びを最後に、再びチョークを投げようと
「あー立派立派。でもね」
突然振り下ろされた鉈が、黒井ななこの肩から食い込み、そのまま腰まで彼女の身体を切り裂き、そして止まった。
「志村後ろ後ろー……て遅いか」
敏感にエロ電波キャッチしやがって……と毒づく。
黒井ななこの背後にせまっていたジェイソンは、あいた方の手で彼女の髪を掴むとそのまま横に投げ捨てた。
今度こそ命を失った彼女の身体は、断面から色々なものを落としながら転がり、壁に当たって動かなくなった。
「あ、パメラ・ボーヒーズ夫人!」
692はとりあえずジェイソン最愛の母の名前を、の背後を指して言ってみるが無駄だった。
完璧にスルーされズンズンと近づいてくる。
(じゃあよォ……)
「あ、大変だジェイソン! バブルヘッドナースが向こうでシャワー浴びてるぞ!」
え、どこどこどこ!? って感じに振り返ってキョロキョロするジェイソン。
気のせいかホッケーマスクの上に赤みがさしている。
てかお母さん泣いてるぞお前。
「と言うわけで、ホワイトアルバム~」
某デラックスファイターのノリで足元を氷付けにされるジェイソン。
ようやくだまされた事に気付き、ホッケーマスクを真っ赤にしながら暴れるが、氷ごと足が砕けてしまった。
「じゃあな」
これで当分追跡はできまい。
あやのを脇に抱え、そのまま氷のスーツで立ち去る692だった。
ジェイソンもしばらくは悶えていたが、片足くらいすぐに再生するだろうと割り切って、ケンケンでバブルヘッドナースの元に戻る事にした。
そして綺麗に開かれた女教師の死体が残った。
【一日目午後5時/埼玉県陵桜高校校舎裏】
【692@現実】
[状態]:覚醒 凄味でホワイト・アルバムを習得
[武装]:スペツナズナイフ
鉢植え生首@韓国の育成ゲーム「TOMAK」(ツインテールでツンデレでハングル文字化け)、
悪魔超人に解体されたミート君の頭部、金のマスク、銀のマスク、
美樹ちゃんの首@デビルマン、預言者ヨカナーンの首@サロメ、ダイアーさんの罠
[所持品]:支給品一式
[思考]:
1:とりあえず……ツンデレコンビ探すか
2:現実世界に返るために、かがみと◆6/WWxs9O1s氏の隙を見て元祖ツンデレコンビを捕まえる
3:自分をこんな目に会わせた書き手は殺す
※平行世界の自分と、記憶がシンクロしています
【
峰岸あやの@らき☆すた】
[状態]:顔面負傷 人差し指消失 服ボロボロ
[武装]:
[所持品]:支給品一式、ノートパソコン(北川の支給品)、しんのすけの上半身左側
[思考]:
基本:>692に従う
1:………………
※あやのが>692氏に話した内容はどこまで真実かわかりません
【ジェイソン@13日の金曜日シリーズ】
状態:健康、バブルヘッドナースに恋 片足消失
装備:鉈
道具:支給品一式
基本:見敵必殺。ただしバブルヘッドナースは対象外
【黒井ななこ@らき☆すた 死亡確認】
[死因]:チョーク弾を全身に浴び、肩から腰までナマス切り
※飛び道具を使っても平気だったのは、ギリギリで投擲武器禁止エリアから外れていたからです
最終更新:2008年01月18日 14:20