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かなたは現在、使い物にならなくなった肉体は捨て、現在は高校の屋上を浮遊しながらそうじろうを探している。
(まさかアレが全く効かないなんて……困ったわねえ…………)
そうで無くたって、あの病弱だった子の異常な力……
次に身体を手に入れたら、真っ先にそうじろうと合流した方が良さそうだ。

(────てください)
「?」

何か聞こえた……?
そう思い耳をすましてみると……。

(やめてください……もう、こんな事……)

今度はハッキリ聞こえたと思うと、目の前に裸の少女が現れる。
緑色のショートヘア、無表情には確かな哀しみを秘めた顔……。
「あら、あなたは……」
岩崎みなみ、その名前こそは知らないものの、先ほど身体を借りた少女の魂である事はすぐに分かった。
「もうこんな事やめてください……こんな事」
みなみは再三、かなたに頼む。
心優しき少女には自分の肉体を破壊されてしまったと言う恨みはこれっぽっちも存在しない。
ただかなたに、これ以上哀しみを増やす事をしてほしくは無かった。
その気持ちを訴える、それが幽霊となってしまった自分に、浮遊霊では無い故にわずかしか残されていない時間で、唯一できる事なのだから。
「残念だけど、そればっかりは無理ね……」
「何で……何でこんなみんなが悲しむような事をするんです? こんな事したって……誰も救われないのに……」
「救われるのよ、邪魔する子はみんな殺して、ツンデレコンビを捕まえて、そして私は新しく手に入れた体で、
こなたも生き返らせて、そしてそう君達と3人でもう一度暮らすの」
「……そんな、そんな事したって……きっと泉先輩は──────」
「あなたの言っているのがきっと正しいんだと思う、でも私にはコレが幸せなの……。
自分の子供を数えるくらいしか抱けなくて……それでも私は時々でもあの二人が元気でいるのが幸せだった……
でもその幸せすらも奪われて……あなたに分かるかしら? この気持ちが……」
「────────ッ」
もうみなみには何も言う事ができない。
彼女の哀しみを前に……自分の言葉などがどんな意味を持つというのだ?
「だから……私は何人不幸にしたって……こなたがソレで喜ばなくても……最後まで諦めない。
だからもう────あなたは消えて!」

最後だけ強くなった口調。
それを待っていたかのように、みなみの意識がどんどん白くなっていく。

その数時間後に、岩崎みなみの亡骸はそれ以上破壊される事も無く、
誰かの手によって知らぬ間に埋葬されるのだが、それはおそらく語られる事は無い。

果たして自分は浮かんでいるのか、それとも沈んでいっているのか……全身の感覚が無くなっていき、それすらも分からなくなった。
ずっと一人ぼっちだった自分の半生も、ようやくできた小さな友達の笑顔の温かさも、その友達の返り血を浴びた笑顔の冷たさも、
家族の事を考えていた中年のおじさんや、誰よりも生徒の事を考えていた先生も、首だけになった柊先輩と仲良さげだった面白い人も、
こんな状況でも知る事ができた人の温かさも……
全て一瞬にして駆け抜け────消えた。

【一日目 午後七時/埼玉県陵桜高校】
【泉かなた@らき☆すた】
[状態]霊体
[装備]なし
[所持品]なし
[思考]
基本・ツンデレコンビを捕らえて主催に引き渡し、こなたを生き返らせる
1:早くそうじろうと合流する
2:元祖ツンデレコンビを生け捕りにする
3:かがみについてはこなたの下着を盗んだことなどについて個人的に報復したい
※【特殊能力・呪詛】
詳細不明

【岩崎みなみ@らき☆すた 成仏確認】
最終更新:2008年01月19日 14:38