アットウィキロゴ
(ハァッ、ハアッ、ハアッ、―――クソッ!!)

赤坂衛は薄暗い夜道を必死で走っていた。そのすぐ後ろから、
「うふふ、待ってくださいよ~♪」
というかわいらしい声を上げながら、一見は少女のようにも見える美しい女性が追いかけていた。
一見ほほえましくも見える光景である。
ただ、女性の手に血の付いた鎌さえ握られていなければ。

幼女を助けるために、はるばる埼玉まで移動してきた赤坂。
しかしそこで出会ったのは、ピンクの髪を振りかざしながら女性の体を鎌で切り刻んでいた女だった。
次の標的を赤坂に定めたらしい女は天使のように微笑みながら鎌を振りかざして襲い掛かってきた。
必死に逃げた赤坂だが、思いのほか足の速い女に距離はどんどん詰められていく。
(なるべく一般市民は傷つけたく無かったが……もう仕方が無い。幸い、相手は幼女じゃないからためらうことはない!!)
赤坂は立ち止まって、追ってきた女の腹に蹴りをお見舞いした。女は転倒して地面に頭を打つ。
赤坂はその隙に女の手から鎌を奪うと、意を決して女の首に切りつけた。
とたんに鮮血が飛び散り、女は瞬く間に生きたえ……るはずだった。
「なっ―――!!」
赤坂の目の前で、女の首の傷は瞬く間に塞がっていった。女は痛がる様子こそあるものの、平気な顔をして立ち上がる。
「ごめんなさいねえ。支給品だったお酒を飲んでから、私実は不死身なのよ」
信じられない顔で見上げる赤坂に、童顔の主婦はにこやかに笑いながら告げる。
「私はみゆきを生き返らせないといけないの。だから、死んで下さる?」
そして女は赤坂から鎌を奪い返すと、その首を一撃で切り落とした。

(大石さん……雪絵……梨花ちゃん……
せめて死ぬ前に一度でも……幼女と……幼女と……)

高良ゆかりは、赤坂の首をじっくり検分したあと、気が済んだかのように側溝へと蹴飛ばした。
男の首はドブ水の中に埋もれていく。
この埼玉にいる中の誰かがみゆきを殺したのだと思ったら、誰一人として許す気にはならなかった。
目に付いた人間はすべて殺す。それも、残虐と呼べる方法で。
そしてツンデレコンビを捕まえるか優勝して、みゆきを生き返らせる。
鎌についた血を舐め取り、次の獲物を探そうと歩き始めた時―――
ようやく、背後の気配に気が付いた。
「グゥっ……」
後頭部を突然刃物のようなもので切りつけられた。振り返ると、作務衣姿の男が鉈を振り下ろしていた。
高校の保護者面談の日か何かに見たことがあるような顔だ。確かみゆきの友達の父親だったように思う。
「私の妹を殺しましたね?」
男、泉そうじろうは呟くように言う。
一見いつもの彼のような飄々とした態度に見えるが、その目の奥は笑っていなかった。
「あら困ったわ、見られていたのね」
さっき学校の校庭で殺した女の顔を思い出しながら、ゆかりは微笑んで答える。
その間にも後頭部の傷口はみるみる塞がっていった。
「じゃあさっきのもご覧になったでしょう? 私は不死身なんですよ。だからあなたには私を殺せないわ」
残念ねえ、とゆかりは笑う。
「ええ、わかっています。だから、ちょっと気絶していただくだけでいい」
そうじろうはそう言うと、ゆかりの鳩尾に鉈の峰を叩き込んだ。ゆかりの意識はそこで一旦途切れた。

「ん……ここは……!!、これは一体……」
ゆかりは目を覚ますと、自分の手足が縛られていることに気が付いた。
両手は背後にある金網に縛りつけられ、足は竹箒に結わえ付けられている。
「気が付きましたか」
そうじろうはそんな彼女を愉悦にあふれた表情で見下ろしていた。ただし、目だけは笑っていない。
「泉さん、こんなことをなさっても無駄ですよ? 私は不死身ですから」
「ええわかってますよ。だから、どうせなら生きたまま私の妹を殺した罪を償ってもらおうと思いましてね」
そうじろうはゆかりから奪った鎌を振り上げた。そして口元を愉快そうにゆがませると。彼女の腹を縦に裂いた。
「いやあああああああ!!」
夜の公園に絶叫が走る。いくら不死身とはいえ、こんなことをされて痛くないはずが無い。
しかしそうじろうはゆかりの悲鳴をBGMのように楽しみながら、傷口が塞がる前に彼女の内臓を書き出した。
解剖図鑑そのままの胃や腸が曝け出される。
「さて高良さん、確かにあなたは無限に再生する能力をお持ちのようだ。しかし例えば再生する端から少しずつ食べられるとしたら?」
そういうと、そうじろうは作務衣の懐から三匹のハムスターを出した。
「ハムスターって、意外と知られてないけど肉食性が強いんですよ。ほらこいつら、もう血の匂いにこんなに興奮して……」

「お……お願いです、どうか許して……」
「さあお前たち、エサの時間だ」
そうじろうの手から解き放たれた三匹のハムスターは、ゆかりの暖かいハラワタを早速むさぼり始めた。
「ひぎゃああああああ!! やめてえええええええ!!」
ハムスターが食べた端から、臓器は自然に回復していく。
つまり三匹のハムスターにとっては、永遠に減らないご馳走だ。ゆかりの腸や胃や肝臓が見る見る減っては、またすぐに元に戻る。
「ギエェェェェェェェェ!! もう、もう殺してぇぇぇぇぇ!!」
「残念ですが高良さん、私はあなたを殺すことは出来ません。あなたは不死身ですからね。
あなたがその痛みから解放されるのは、こいつら全員が満腹になった時ですよ」
ゆかりの周りには、すでに野良犬や野良猫、ドブネズミ、カラス、ムカデやゴキブリが集まってきて
血に飢えた目で彼女を見つめていた。
「私の妹を……ゆいちゃんとゆーちゃんの母親を奪った罪を、そこで永遠に償ってください」
生きたまま動物に食われるゆかりに、そうじろうは憐憫のかけらも無い目を向ける。
これほどの拷問を受ければ、通常ならすぐに死んでその苦しみから解放されるだろう。
しかし彼女には、そんな安息は永遠に訪れることは無い。


【一日目・午後七時半/埼玉県陵桜高校周辺】

【泉そうじろう@らき☆すた】
[状態]:健康
[武装]:斧、スクール水着、鎌
[所持品]:支給品一式
[思考]:
1・ツンデレコンビを捕らえてこなたを生き返らせる。
2・こなたを殺した犯人を惨殺する(まだゆたかがやったとは知りません)

【高良ゆかり@らき☆すた】
[状態]不死状態、生きエサ
[装備]なし
[所持品]なし
[思考]
1:殺して!!お願いだから殺して!!
※死ねません

【小早川ゆき@らき☆すた  死亡確認】
【赤坂衛@ひぐらしの鳴くころに  死亡確認】
最終更新:2008年01月20日 11:48