「あれ、ここはどこだ? 余は一体何をしていたのだ?」
どことも知れぬ小高い丘の上に、歴史から抹消された悲劇の王アクエンアテンが一人たたずんでいた。
「確か余は他の王達と共に日本に降り立ち、埼玉とかいう場所に向かっていたはずだ。
その時におかしな歌をうたっていたあやしい男に捕まって……ううむ、その後が思い出せんな」
しまっちゃうおじさんによって封印されていた彼だが、おじさんの死亡によって封印の魔力がだんだんと弱っていき、
たったの六時間で封印はあっけなく解かれたのである。
しかし、封印の解かれたアクエンアテンが降り立ったのは、埼玉ではない全く別の場所であった。
「それにしてもここはどこだ? 目の前にあるのは右手を上に挙げて左手を伸ばした石像のみ……
むむむ……。『平和記念像』と書いてあるな。おそらく民が平和を祈って建てたのだろうか……?」
エジプトから出た事のないアクエンアテンにとっては、目に写るもの全てが新鮮であるった。
アクエンアテンが降り立ったのは長崎県。
そしてこの場所は、長崎市民が二度と戦争の悲しみを繰り返さぬよう、平和を願って作られた平和公園である。
暗い中、周りにあるもの全てをとりあえず一通り見ていくアクエンアテン。さながら観光にでも来たような感じである。
「うむ。この長崎という街に住む民の心、余はいたく感心したぞ。余もこういうような民を持ちたかったものよのう。
どれ、もう一度この像に向かって平和への祈りを捧げるとするか」
アクエンアテンは、平和記念像に向かって今一度祈りを捧げた。
さすがに王といえども人の子。平和を願う心の込められた像の前では、自然とこうべを垂れるというものである。
「おっと、こうしてはいられんぞ。すぐに戦いの地、埼玉に戻って、永遠の
平和のために戦わなくてはな…」
アクエンアテンはしばらく祈りを捧げた後、一人埼玉へ向けて出発する。ところが……
「ところで、埼玉はどこにあるんじゃあああ!!?」
アクエンアテンは日本の地理を把握していなかった。
【一日目 午後十一時/長崎県平和公園】
【アクエンアテン@歴史】
[状態]:健康
[武装]:なし
[所持品]:なし
[思考]:
基本:
1:永遠の平和のために殺し合いを止めさせる
※封印から復活したことで何か特殊能力を習得しました
※他の人の封印も翌日の三時ぐらいに解けます。ですが、埼玉ではないどこかの県に飛ばされます。
最終更新:2008年02月09日 03:46