互いに互いの血に塗れながら二つの最強の戦いは今だ続いていた。
「そろそろ終わりにしようや、化物!」
人間が笑った。
「ああ。名残惜しいが潮時だ。人間!」
吸血鬼も笑った。
鬼は哭いた。
勇次郎の背に浮かぶ鬼が哭き顔を浮かべる。
次の瞬間、勇次郎の上半身が消えた。
否、消えたのではない。
それは見えない速度で動いただけの事。
それは人間の域を超えた一撃。
故に、人では反応できない。
では、吸血鬼はどうか?
最強たる吸血鬼は楽しげに愉った。
アーカードは一撃をかわすでもなく、真正面から受け止めた。
衝撃が吸血鬼を突き破る。
アーカードの体は空高く舞い上がった。
そのまま数十メートルほど吹き飛ばされドサリと地面に落ちた。
「フハ、ハハッハハハハハッハッハッハ!!」
地に伏せた吸血鬼が狂ったような笑い声をあげた。
「効いた。効いたぞヒューマン!!
心臓に突き立てられた杭よりも!
銀の十字架を溶かした弾丸よりも!
今の一撃は素晴らしい!」
「へ。アレを喰らって生きてやがったのは、テメェが始めてだぜ。
そういや、まだ名を聞いてなかったな」
「アーカード。名は?」
二人の化物が愉う。
白い吹雪が舞い踊る。
極寒の吹雪すら今の二人を止めることはできない。
否。極寒の吹雪もまったく関係ないといったが。
関係ないったって、寒いもんは寒い。
病気への抵抗力の弱まった二人はノロウイルスにかかって死んだ。
病気とはなんと恐ろしいことか。
これを読んでるみんなも、今夜はあったかくして寝ろよ。
【範馬勇次郎 死亡確認】
【アーカード 死亡確認】
最終更新:2006年12月18日 21:18