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そのころ、埼玉では老賢者が暇をまたまた持て余していた。
「せっかく参加者を埼玉に集めたのに、誰も来やしないや。
 やっぱり水没させる魔法じゃ何にも面白かねえやな。
 退屈やさかい、また日本のどっかに天変地異でも起こすかのう……お?」

暇を持て余していた老賢者の頭上に、白く冷たいものが降ってきた。
その冷たいものは、踊るように空中を舞いながら降り注ぎ、瞬く間に辺りを真っ白に染めようとしている。
「雪、か? まあ今朝はめがっさ冷たかったから無理もないですな……そうじゃ!」
降り注ぐ雪の中、老賢者があることをひらめく。
「この雪をわしの魔法で強化して、この埼玉を雪で埋め尽くそうや!
 うん、それがいい! けってーい!!」
老賢者は思い立ったらすぐ実行するタイプの人間である。
老賢者は杖を掲げると、魔法を唱え始めた。すると……

「あ! ワシの杖が!」
老賢者の掲げた杖が、中心からボキリと真っ二つに折れてしまった。
「何でぇ、全く役に立たへんやないか、このボロ杖が!!」
老賢者が折れた杖の片方を蹴っ飛ばす。その次の瞬間であった。

ビュウオオオオオオオ!!

老賢者の蹴った杖の片割れから、途轍もなく強い猛吹雪が吹き出してきたのだ。
老賢者の放った魔力に、杖が耐え切れずに暴走をはじめたのだ。
「だめだ、このままではワシが凍っちゃうでがすよ!
 ワシは温暖な土地育ちじゃから、寒いのはまんずニガテなんだ!
 誰かー! 助けてけれー!! アッーー!!」
周りには誰もいないため必死の訴えも空しく響くだけである。
老賢者は吹き付ける吹雪によってカチコチに凍りついてしまい、
暴走する杖の当たった衝撃で、その身体は粉々に砕け散ってしまった。

一方、暴走した杖は主を失ってもなお暴れ続け、埼玉はおろか関東全体を雪で覆い始めていた。
二日目・午前八時半/埼玉県】
【老賢者@誤爆スレ 死亡確認】
[死因]:凍死(自滅)

※埼玉を中心とした関東全体が雪で覆われ始めました。
※実は老賢者はエターナルフォースブリザードを自分に向けて放ってます……まさに誤爆
最終更新:2008年02月12日 22:15