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のび太はそれを見てしまった。その一部始終を見てしまった。
自分が殺されるかもしれない恐怖で、見ているだけしかできなかったのが悔しかった。
ドラえもんがいれば、いや、もっと力があれば、そう思わずにはいられなかった。
肉親が目の前で殺されるという出来事は、ただの小学生にはとても辛すぎた。

「ママ……」
のび太は玉子(かがみ)の遺体に縋り付く。
その顔は涙と鼻水で凄まじく、その顔をみたらジャイアンでもからかおうと言う気はなくなるだろう。
階段から転がり落ちた上、その後に追撃で投げ飛ばされたのだ。
骨折や打撲で酷いことになっていた。
驚愕に満ちたその顔を見ても、のび太は玉子の目を瞑らせてあげる事しかできない。
脳裏に浮かぶ母の思い出は怒っている表情ばかりだったけど、それすらもう見れないと思うと悲しい。

「ママ、大丈夫だよ。僕があの男をすぐにそっちへ送ってあげるから……」
泣きはらして涙に濡れた顔を拭ってのび太は立ち上がる。
その手には玉子が握っていた杖。
杖を手に取った瞬間、玉子の変化が解けたことにも気付かない。
殺し合いという現状、そして目の前での肉親の死。
それが重なって、のび太は静かに静かに狂っていった。

【一日目・12:10/東京都歩道】
野比のび太@ドラえもん】
[状態]:狂気
[装備]:変化の杖@ドラクエ
[道具]:支給品一式、混沌のテラ
[思考]基本:◆6/WWxs9O1sを殺す
1:銃を調達したい
最終更新:2008年02月14日 10:41