サザエの放送を聞き、先回りすべく大阪城まで来てみたモービスだったが……
「なんだ、誰もおらんではないか」
城の中は何故かもぬけの空だった。ばいきんまんはおろか、手下らしい連中も見当たらない。
「それにしても、この城にいた奴はとうてい世界の征服者など務まる器ではなさそうだな」
ばいきんまんが残した豪華な調度品や贅沢な料理を見て、モービスは酷薄に笑う。
確かに優雅な暮らしぶりを征服民に見せ付けるのも、彼らを従順にするという点で有効ではある。
しかし、それはあくまで世界を征服し終わってからの話。
まだその目的も果たしていないうちから贅沢品を部下に集めさせるなど、暴君どころかただの暗君である。
「やはりばいきんまんとやらも私の手で葬らねばならんな。そして
織田信長どもも……」
ばいきんまんの足取りを掴もうと、さらに城の中を散策していた時だった。
「お前は、モービス!!」
目の前に、同じく場内を調べていたミュータントの兄弟が現れた。
「そういうお前らは私の作ったチーターマン兄弟か。今の今まで何をしておった!!」
「黙れ、貴様は母さんの仇!! 今日こそ決着をつけてやる!!」
「おうよ兄さん!! 殺し合いを止めるのは後回しだ!!」
二人はすでに手に武器を構えていた。
「やれやれ、小人どもにはやはり征服者の美学は分からぬか……
ちょうど良い、纏めて葬ってやろう、『失敗作』が」
モービスが懐に手を入れ、銃を抜こうとした時―――
銃と供に、一枚の紙がモービスの懐から零れ落ちた。
「む!! なんだそれは!!」
チーターマン兄弟の兄、アポロンがそれを拾う。
「……これは、」
「なんだい兄さん!!」
後ろからそれを覗き込んだ弟のヘラクレスも、思わず絶句した。
それは一枚の写真だった。
チーターマン兄弟の七五三の時のものだ。モービスも一緒に写っている。
「……なんで、こんなものを」
「い、いい写真だったから、たまたま持ち歩いておっただけだ!!」
顔を赤らめるモービス。しかしチーターマンたちは、母を失ったショックのあまり封印していた記憶を思い出していた。
入学式、家族旅行、クリスマス。その全てに、父親代わりの人がいたことを。
「「……
父さん!!」」
「息子たちよ」
三人は城の廊下で、互いの肩を抱きしめあった。
【ドクターモービス@チーターマン】
[状態]:健康
[装備]:支給品一式
[道具]:不明
[思考]:
基本:ツンデレコンビを捕らえて殺し合いを終わらせる。その後で世界征服
1:息子たちと再会を喜ぶ
2:言葉の荷物の中の生首について言葉に事情を聞く
【アポロン@チーターマン】
[状態]:健康
[装備]:支給品一式
[道具]:不明
[思考]:
基本:ツンデレコンビを捕らえて殺し合いを終わらせる。
1:モービスとの再会を喜ぶ
【ヘラクレス@チーターマン】
[状態]:健康
[装備]:支給品一式
[道具]:不明
[思考]:
基本:ツンデレコンビを捕らえて殺し合いを終わらせる。
1:モービスとの再会を喜ぶ
【桂言葉@スクールデイズ】
[状態]:空気
※一応ちゃんといます
最終更新:2008年02月18日 13:01