アットウィキロゴ
「クソッ!一体どうなっている!?」
ビルの谷間に身を潜め、飛んできたコンクリートの破片から顔を庇いながら、ルルーシュ・ランペルージは悪態をつく。
いきなり、見覚えのある、しかし全く知らない『日本』に送り込まれたかと思えば突然のバトロワ宣言。
「為政者ってヤツにはあんなのしか居ないのか!?」
そう彼が思うのも無理からぬことではあった。
「くだらんことを言っとらんで早くわっちを助けんかこのたわけ!!」
そこへ女の声。我に返ったルルーシュが「くそ」とまた吐き捨てながら、それでもさっきまで行っていた作業に戻る。

「……無理だ!! こんなもの、とても一人では……っ」
どれだけ力を入れても微動だにしない瓦礫に、ルルーシュがとうとう音をあげた。
「……っ」
何かを言おうとして、しかしそれが事実だということも分かっているのだろう。
押し黙った、妙に古風なしゃべりをする彼女、『犬耳だか猫耳だかが頭に付いていること』以外は
ごくごく普通の少女に見えるこちらの名前は『ヨイツの賢狼』ホロという。
「……仕様が無い。おい、お前。麦か、人の血があれば巨大化できると言っていたあの話、嘘では無いんだな?」
「ああ、しかし―――」
「グダグダと口論をしている暇は無いッ」
ガン!!! と手近にあった尖った瓦礫に手のひらを叩きつけると、
血のにじんだそこを素早く差し出すルルーシュ。
「―――飲めッ!!!!」
一瞬、躊躇する間があって、それからホロは、唇の間から桃色の舌を覗かせた………



「あんたは一体なんなんだ――――ッッ!?」
怒号とともに放たれたビームライフルが虚しく夜を切り開く。
慌ててモニターに目を走らせるが、しかし、ターゲットマークはどの画面にもあらわれない。
「くっ……!」
焦りと苛立ち、そして恐怖が、シン・アスカの挙動、そしてその搭乗する機体の挙動を落ち着かないものにさせていた。
きょろきょろと、体ごと動き周囲を探るインパルス。
その背面に、何度目だろう、赤黒く色づいた衝撃の渦が叩き込まれる。
「ぐぁっ!?」
禍々しいコーションサインがコックピットを埋めつくす。
「後ろかッ!?」
確かめるより早く、曲撃ちのように背後にビームを撃ち込む。
しかし――――
「ぐわあぁっ!?」
今度は右斜め前方。何も居ないはずのそこから衝撃波が放たれ、またも派手に揺さぶられ、インパルスは倒れ伏した。

「―――どこだっ!?一体どこに居るっっ!?」


「ぬうぅっ……なんとしぶといヤツだ!」
右の義眼が宵闇を超えて捉えた機影、爆煙から姿をのぞかせたトリコロールカラーの巨大ロボットは
自分の撃ち込んだ衝撃波にも、いまだ致命傷を受けていないよう見えた。
「国際警察機構パリ支部の新型兵器か……? ……相手にとって不足は無いわっ!!!!」
周囲二番目に高く見えるビルの屋上で、今度は『溜め』の時間を遥かに多く取る。
衝撃のアルベルト。世界征服を策謀する悪の秘密結社BF団の最高幹部『十傑集』にその名を連ねる傑物である。

「 喰 ・ ら ・ え ―――――ッッッ!!!!!!」

大通り沿い。
アスファルトの地面を根こそぎ削りあげながら迫る大衝撃波にシン・アスカが気付いた時には、既に直撃は不可避であった。



「とにかくここから離れるぞっ!!!」
背後から聞こえる、一際大きな大爆発の熱と音。
それに負けぬよう大声で叫ぶ、背中に乗せたルルーシュに、ただ頷いて見せ、
巨大な狼へとその姿を変えたホロは疾風のようにアスファルトを駆ける。
ただひたすらに生き残る為。

と、前方の横道から、「ふらり」と人が現れた。
何か棒状のものを、正中線と直角、顔の前に捧げ持つように――――

「ッッッッ」

銀光一閃。気がつくと、ホロはアスファルトの大地に叩きつけられていた。
なにを、されたのか。
全くわからない。
そして熱い。ふと見れば、両前足、手首から先が、忽然と消えていた。
「ひっ」
ぞっとして、慌てて振り向く。
そこには、白い月を背負い、炯炯と眼を光らせる一匹の猛虎――――

いや、違う。

それは、男が放つ殺気が見せた幻だった。
しかと見れば、そこに立つのは一人の老人。
あからさまな猛獣がそこに居るよりよっぽど得体が知れないが、たしかにそこに居たのは、ただの老人だった。
転がっていた『ホロの前足』が蹴り飛ばされた。
一瞬、ホロの目がそちらに奪われる。

ピッ――――――――

「ロレンス――――」

脳天を断ち割られる寸前。ホロがそう呟いていたことに、老人、岩本虎眼が気付いたかどうか―――。

(なんだ、なんなんだ、一体どうなっているんだ、この世界は!?)
路地裏のビールケースを崩してしまい、足を取られる。
つんのめったその姿勢をなんとか立て直し、再び走り出しながらルルーシュは半泣きになっていた。
明らかに――ルルーシュのいた世界から見ても――オーバーテクノロジーの産物である、巨大ロボット。
それと、生身でありながら互角以上に戦う謎の超人。
血を吸い巨大化する女狼。
そして、その巨大狼を一刀のもとに斬り捨てた着流しの老人。
(いくらなんでも、こんな世界とは聞いていなかったぞ!?)
誰も言っていないのだから、当たり前といえば当たり前だ。
(どうする!?どうする!?どうする!?どうする!?)
黒の騎士団と同じ―――ギアスだけでは、どうにもならぬ世界を相手にする為に
まずは手に入れた『力』、生き残るという共通の目的を提示し手に入れた最初の仲間ホロを失って
ルルーシュは一時的に錯乱していた。
正直、『ギアスが通じるかどうか試す』などということを、悠長にやる気にはとてもなれない。
通じなければ、即、殺されるのだ。

(まずは、逃げるしかない! この街から!! 一刻も早く!!!!)

【香川県坂出市 1日目:23時】
【シン・アスカ@ガンダムSEED DESTINY】
[状態]:恐怖と若干の疲労
[装備]:インパルスガンダム(小破)
[道具]:不明
[思考]
1:一体どうなって!?

【香川県坂出市 1日目:23時】
【衝撃のアルベルト@ジャイアントロボ】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:不明
[思考]
1:よく分からんがBF団に所属するもの以外を破壊しておいて損は無い!


【香川県坂出市 1日目:23時】
【岩本虎眼@シグルイ】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:不明
[思考]
1:魔神モード発動中(間合いに入ったものは全て斬り殺す)

【香川県坂出市 1日目:23時】
【ルルーシュ@コードギアス反逆のルルーシュ】
[状態]:軽い擦過傷
[装備]:不明
[道具]:不明
[思考]
1:一刻も早くこの街から逃げる


【ホロ@狼と香辛料 死亡確認】



最終更新:2006年12月18日 21:41