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「ホワイト・アルバム!」
「氷がコッチに向かってくる、でもそんなの関係ねえ!」

地面に置かれた692の手から>>やおいに向けて伸びる氷だが、彼の一言だけでまたしても解除されてしまう。
何度やっても同じ、氷は決して>>やおいに届く事無く消滅。
つまり致命傷を与える事ができていない。

一方、それは>>やおいにも同じ事。
多少のダメージは受けても自分の特技で全回復ができるが────
「氷の破片で腕が千切れた……、でもそんなの関係ねえ!」
「またか!」
彼の特技、『そんなの関係ねえ』はそれほど精密性が高い能力では無い。
自分を回復させれば、692もまた傷を癒してしまうのだ。

再び数十メートルの距離で対峙しあう二人。
だが……

「なぁやおい……」

今此処に転機が

「お前の能力を考えてみたがよ……」

訪れた。

「ホントは全てを取り消す能力じゃあねえだろ?」

☆   ☆   ☆

692は先ほどから一進一退、泥沼の戦いを続けながらも相手の能力の観測を忘れてはいなかった。
何せ自分のホワイトアルバムとは違い、『そんなの関係ねえ』はオリジナル能力なのだから、念入りに思案せねば勝機は掴めない。
先ほど>>やおいの能力で起こった現象は
1.無くなったはずのあやのの腸が復活した
2.ツンデレコンビが上の世界へテレポートした
3.全回復
4.自分の凍結能力を解除
こんな所だ。

結局次スレにまで持ち越された戦闘だが、彼は何処か違和感を感じていたのだ。
もし『そんなの関係ねえ』が全ての事象を関係無くする能力なら、
今頃自分の存在を関係無くせば一瞬で決着がつく。
首輪解除も、ツンデレコンビ捕獲も、現実への帰還、なんでもござれ。
それが出来ないと言う事は……、つまり────

「お前の能力を厳密に表せば、『物事を一歩手前の状態へ戻す』……、それも精密性は『あまり無い』」
「………………」
「そして、『戻した状態から更には戻せない』。言ってしまえばパソコンの文章ソフトのオプションタブに
付属された一歩前に戻す(Ctrl + Z)と言った所……。どうだ、オレの考えはよ」

指を突きつけながら断言する692。
さてどう出るかと思った矢先────

「街が破壊されてる! でもそんなの関係ねえ!」

それを号令として電柱、標識、車の破片、民家のガラスなどが中央の692向けて飛び掛ってきた……!

☆   ☆   ☆

「少なくとも最後は図星ぃてえわけかッやはりオレの怪我も回復された、『ホワイト・アルバム』!」

全身に凍結のスーツを纏い、そして両手には氷で作られた刀。
もはやこんな奴相手にモタクサしているつもりは無い、一気に決着を付ける!

「は! その言葉はハズレだ……お前の推理は大正解だよ」

それを迎え撃つのは、再び前傾姿勢をとり肘を背後に曲げる>>やおい。
彼の思い……、確かに俺の能力は完璧じゃあない、だが『そんな事は関係無い!』

「どうだろうと、オメエは必ずこの>>やおいが冥土に送ってやるぜ心配いらねえ瞬殺!」

☆   ☆   ☆

「……>>やおい!」

襲い掛かる電柱をジャンプ台とし、高く飛び上がる692。
それを迎え撃つ準備は完了している>>やおい。
この激戦を見る事しかできないギルガメッシュは、ただ自分の見込んだ男の名を呟く事しかできない。

「死ぬな、とは言わん……それは貴様を疑う事だからな」

この衝突で決着が付く事を、彼は予感していた……。

☆   ☆   ☆

692の背後にて、まるでテープの逆再生でも見るかのように街が元通り模られていく。
やおいの能力によって破壊された事が『関係なくなった』からだ。

「ウルア!!」

何を思ったのか692は、自分が掻い潜ったコンクリートの一つを思い切り殴りつける。
一瞬で凍結されたコンクリートは粉々に砕けて辺りに降り注いだ。
直後、>>やおいの体に異変が起こる。

「なんだって……肘が!」

砕かれたコンクリートに触れた肘、そこが瞬く間に凍りついたのだ。
続いて一部がつま先に当たると、今度は膝まで氷が伝った。
────移動を封じられた!

「勉強の時間だぜ>>やおい! 俺が殴ったコンクリートには『氷のエネルギーが保存される』。
それも冷凍庫で作られた『生暖かい』もんじゃあねえ……0ケルビンの熱エネルギーだッ!」

空中で再びコンクリートの破片を掴み……、

「それに触れたらどうなるか! 今度はハズさねえ食らえ、精液の代わりにコイツをな!!」

今度は一点集中した『氷の弾丸』を>>やおいに向けた。

(────ヤバイ)

これを食らったら一たまりも無いだろうと、彼は緊急回避を優先した。

「コンクリートの弾丸が……」

言いかけた所で止める。
もしここで氷の弾丸を打ち消したら、それは『退く』と言う事だ。
そんな考えではこの外道は倒せない……、それに。

「阿部さんだったらここでも攻めつくす! まず692は氷のスーツを纏っている、でもそんなの関係ねえ!」
「な……!」

氷が砕ける音がその場に居た全員の耳へ……

「氷の弾丸は692から向かってきた、でもそんなの関係ねえ!」
「にぃ!」

氷のエネルギーを保存したコンクリートは、一つ残らず692に向けて跳ね返される。
そう、『氷スーツを着る一歩手前に戻された692』へと……。
自分の手から弾丸を放ったことが災いしたのだ。
しかし692は不適に微笑む。

「こんな物、生身で食らったら確かに粉々だな。でもそんなのは関係ねえんだぜえ?」
「な……解除したはず──」

やおいの目に映ったもの……それは元通りスーツを纏った692だった。

「氷のスーツを二段階にして作った……、一回り小さくなったがこんなチンケな飛来弾は防げる!」
「うおっ」
「長い間放置された黒歴史も終わりだ! これからオレは更に暴れてやる、く た ば れ >>やおいさんよおおおおおおおお!!」

氷で作られた刀は、>>やおいの肩に深く深くめり込んだ……。

☆   ☆   ☆

「肩に刺さるなんて、運が悪いもんだなあ……>>やおい」
「いや、この位置は物凄くラッキーだぜ?」
「バカが……、お前はこれから長時間に渡って少しずつ凍らされるんだぜ? まさか急所外れて喜んでたのかぁ? フフ……」

歯軋りをして692をにらめつけるが、その痛みは地獄なんてものでは無い。
徐々に肉体が壊死していくのを感じる……。
この体力では……、大掛かりな事象の関係を無くす事はできない。
残念だが……この男は、自分ひとりで勝てる相手では無かったのだ……。
それが悔しくて仕方が無い。

「ギルガメ……頼む!」

強い衝撃が692の背中に走るが、氷のスーツに阻まれて屁の河童でしか無い。

「プロパンガスボンベ。 ハン、また重量があるモン選んだな……ギルガメさんよ。
だがお前の手助けもこんなもんかマジ?」
「なぁ……692…………」
「あん?」
「さっきさぁ……俺ここでタバコを吸ったんだよ」
「…………」
「丁度、お前のプロパンガスが刺さっている所でさあ……」
「で?」
「もし、俺が能力発動して、『火のついた状態に戻したら』……どうなる?」

やおいの宣言。
それはプロパンガスが詰まったボンベに火を点けると言う事。
だが……それが何だと言うのか。

「クハハハハハハハハハ……いいなぁ、やってみろよ? 最後のあがきを氷のスーツで防いだら
お前もギルガメも粉々に砕いt」
「タバコの火は消した、でもそんなの関係ねェ!」

────爆音が、辺り一体に響いた。

☆    ☆    ☆

「貴様は全く無茶をする!」
「いや……悪い。でも怪我は能力で治ったしな」
「もし死んだらどうすると言うのだ! それに貴様には失望したぞ……あんな外道程度に……」
「でもまぁ、いいじゃん。 俺もお前が必要だっていう事で」
「プシュー///」

数分後、その場には爆発に巻き込まれる直前でギルガメッシュに救出された>>やおい達が居た。
デレモードを通り越し、ショートしたギルガメッシュから目を逸らし、彼は放つ。

「さて勉強の時間だ692……」

爆心地の中心、そこには炭だけが舞い散っていた。
そこを見て。

「とても冷たい物に、熱い物が触れたらどうなると思う? ここテストに出るぞ。答えは──」

「反作用爆発だよ」
【>>やおい@現実】
[状態]:ゆたかの返り血がついています 大臣からの危機にはまだ気付いてない
[武装]:チェーンソー(ゆたかからルート)、ギルガメッシュ
[所持品]:支給品一式、しんのすけの上半身右側 (ゆたかからルート)
[思考]:
基本:名前に忠実にやおい的な行動をとる。
1:さーて……6/達無事かな
2:メスとのプレイなんて嫌だ
3:男を犯しつくすまで殺し合いを止めさせない
4:いい男を殺す人間は殺す
※【特殊能力・でも、そんなの関係ねぇ!】
あらゆる事象を関係無くす事ができる

【692@現実 死亡確認】
死因:氷のスーツもろとも爆死
最終更新:2008年02月29日 22:44