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「ん……今のは放送か?」
朦朧としていた意識が徐々にはっきりしてくる。
そうだ、自分は確かあの後更にみなみから暴行を加えられて……

(ん? 何だこの生臭さは? それに、なんだか体がぬるぬるして……)

ふと自分の体を見下ろした6/氏は、自分の股間に一抱え以上ある巨大なタコが吸い付いているのに気がついた。
しかもそのタコは八本の足を駆使して、うなじ・太腿・脇など6/氏の弱いところに侵略を開始していた。
「ちょ、何これ!!」
慌てて振りほどこうとするも、タコはますますきつく体を締め上げていくのみ。そもそも手は後ろで縛られているし足も括られている。
それはまるで蛇のように陰湿に、徐々に力を加えるようにして6/氏の体を攻めていく。
「ん……く……んはあっ!!」
口の周りに、タコのぬめぬめとした吸盤がまとわり付いてきてその頑なな口から扇情的な声を聞こうと愛撫してくる。
「ちょ……なんで俺こんなことで……」
自分自身でも信じられないことに、彼の下半身の男性自身はタコの愛撫によって勃起していた。
タコはまるでその硬さを弄ぶかのように、自分の柔らかい胴体をそれに擦り付けてくる。
6/氏は最早抵抗の声を上げる自由さえ奪われ、あえぎ声を上げるのみ。
それに気を良くしたかのように、さらにタコは侵略を進める。
彼のセーラー服の胸元から、裾から、履いているスパッツ及びスクール水着の尻から、それぞれの触手が地肌の上に侵入を開始する。
ニーソックスはとうの昔に奪われ、生足はタコの触手のうち残り二本を悦ばせるために奉仕されるのみ。
そして、今までとは比べ物にならないくらいの地獄の責め苦が始まった。
「あ、嫌、そんな……そんな所……ひぎいいいいいいい!!」
吸盤が乳首を噛む。脳の意思に反して更に屹立する下半身のそれを、タコは自在に動く胴体で嘗め回す。
さらに触手のうち二本がついに股間にまで伸びてきて6/氏の後ろめたい快楽に拍車をかける。

「ああ、んあああっ、かがみ!! かがみいいい!! 助けてくれえええ!!」
かつて自分の純情を奪った者に助けを請う。その事の異常さすらも今の彼には理解できない。
しばらく彼の草むらを探検していた二本の触手の端は、ついにそのさらに上にある双丘にまでたどり着いた。
二つの尻たぶを無理矢理広げ、その谷間にある秘部をねっとりとした外気にさらす。
タコはその時の6/氏の悔しそうな顔を見て満足したように笑った。
かがみやセト、リンカーンら数多の性器を受け入れた門が、今また新たなる客を迎えようと震えていた。
「うぐ……ひっく……」
それまで全身をまさぐっていた八本の触手の動きがにわかに鈍る。
それはまさに、これより本番を迎えようとしているという宣言に過ぎなかった。
「かが……」
こんな時にすらも快楽を感じてしまう自分自身が吐き気がするほど憎い。
体のほうはすでにタコを迎え入れる準備を整えているのだ。そう、あの時のように。

(恨むぞ……俺をこんな体にしやがって……)


次に彼が気がついた時、股間にのしかかっていた重みも触手のぬめりも吸盤の痛みも対表面から消えうせていた。
まだ手足は縛られているが、さっきまでと比べればはるかにいい待遇だ。
そして目の前に、
「目が覚めた?」
タコを手にした岩崎みなみ(量産型)が立っていた。


「で、何なんだよそのタコは?」
「食材にしようと思って、リトル○ーメイドのアトラクション内で捕獲してきた。
でも、意外と頭がいいから仲間にしようかと」
「今すぐ茹蛸にしてください」
「それは、出来ない」
みなみ量産型の足元で、タコは不満そうに墨を吐いていた。あと一秒でも遅かったらと思うと……とても考えられない。
「ヴェル爺やわくわくさんたちは見回りに行ってる」
「ああそうかい。それで、ここは一体どこなんだ。さっきアトラクションがどうとか言ってたが」
「窓の外を見て」

量産型に抱きかかえられる。石造りらしい建物の、ガラスの無い大きな窓から見えたのは……
「ここは某世界的に有名なテーマパーク。そのシンデレ○城の最上階。ここからはほぼ前全景が見える」
―――流石に、壮観だった。
ここに来るのは高校の修学旅行以来だ。あの時は同じ班のヤツが嫌ディ○ニー厨で、アトラクションに乗るたびに文句を言うので
あんまり楽しめなかったのだが。
「ここに貴方を監禁して柊かがみをおびき寄せる」
みなみ量産型は6/氏を床に下ろすとそう告げ、さらに突然微笑した。
「まるで囚われのお姫様みたいね」
「……ふん。白馬の騎士様なんて来ないかもしれないぞ?」
代わりにドラゴンが来たりしてな。
みなみは提げていたビニール袋の中からごそごそと二つのパンを取り出した。
メロンパンとチョココロネだった。
「食べる?」
「確か放送で食事禁止ルールがあったろ?」
「それはさっきの放送で解除された」
みなみは6/氏の手の縄を解きながら言った。止まっていた血が再び通い始める。
「本当だろうな?」
「疑うなら私が先に食べる」
量産型はそう言うとパンの袋を開ける。
「ああ、もういい。わざわざありがとうな」
その手からパンを受け取った。
「で、飲み物は無いのか?」
「飲み物禁止ルールは解除されていない」
「て待て。飲み物無しでメロンパンとチョココロネを喰えってか?」
「……イヤなら仕方が無い」
量産型はいつもの無表情だったが、どことなくその横顔は寂しそうに見えた。
「ったく、仕方ねえな」
そう悪態をつくと、乾いた菓子パンを飲み物無しでかなり無理をして口の中に詰め込んだ。

「あ、死ぬ死ぬ」
二つのパンを平らげた6/氏はあえぎ声を上げた。
菓子パンの糖分が体の水分を吸収したような感覚で、腹が膨れる代わりに喉は砂漠の遭難者のようにカラカラになった。
「……よかったら」
そう言って量産型が取り出したのはゼリー状の栄養食品だった。
「これなら首輪が爆発しないことは確認済み」
「さっさと言え、そんなこと!!」
急いでそのゼリーを喉に流し込んだ。かなりマシになった。
「はあ……昨日に続いて今日も厄日かよ」
しばらく、誰も何も喋らなかった。
「あの、」
その沈黙を破ったのはタコの次に意外な人物だった。
「一つ聞いておきたいことがあるの。これはわくわくさんの命令に関係なく、私個人の単なる興味」
「何だよ。言ってみろ」
「あなたが『岩崎みなみ』に好意を持っていることは調査済みだ」
「ああ、俺はみなみが好きだ。文句あるか?」
「しかし、あなたの言動を分析するとあなたは『柊かがみ』にもそれと同等以上の執心を持っていることが推定される」
「……くだらねえこと言ってんじゃねえや」
確かにかがみはこのロワが始まって以来殆ど一緒にいた相手だから、心配する気持ちや頼る気持ちが無いと言えばウソになる。
まあ、思い返してみればかがみのせいでひどい目にあったことのほうが遥かに多いのだが。
「私は量産型だから、人を好きになるという感情が良くわからないの」
少し機嫌を悪くした6/氏に構わず量産型は続ける。
「あなたは一体『岩崎みなみ』のどこを好きになったのか」
「ハッ。まさに人の心がわからないロボットの言いそうなことだ」
「……それは、どういう」
「好きになるってことはな、相手の全部を好きになるってことだよ。『どこが』なんて問題じゃねえ。
俺はみなみの顔が好きだ。髪型も好きだ。声も服のセンスも付き合ってる友人も全部ひっくるめて好きだ。
好きっていうのは、そういうことだ」
「よくわからない。人間にはマイナスな面もあるはず」
「時には理屈に合わないことがあるのが人間だ。『ドラえもん のび太と鉄人兵団』でしずかちゃんが言ってたろ?
だから俺はみなみを―――住んでる次元が違っても、好きになったんだ」
――まあ、性別が同じヤツを好きになる変態もいるんだし、それくらいは許されるだろう。

「やっぱり、私にはわからない」
「わかってくれなくていいよ。大体ロワ内で恋愛発生させたりしたら大体死亡フラグになるしな」
量産型はなおも釈然としない顔をしていたが、その足元でタコは何度も大きく頷いていた。
ガラスの無い窓から差し込んでいた西日は、いつからか夜闇に変わっていた。
二日目も夜に突入か……)
一体いつになればこの殺し合いは終わるのか。それはまだ誰にもわからない。

【二日目・午後六時半/千葉県某夢の国】
【◆6/WWxs9O1s氏@現実】
[状態]:柊かがみのセーラー服とスクール水着とスパッツとニーソックスを着用 、
     精液とタコの体液塗れ、とらわれのお姫様状態
[装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ
[道具]:業務用ポッキー(ダンボール一箱分)
[思考]
1:建前:みなみとしばらく一緒にいたいなあ
  本音:かがみと早く会いたい
2:建前:かがみのやつめ、合流したら尻百叩きだ
  本音:かがみと合流したら抱きしめてあげたい
3:誤解フラグを解く
4:放送を信じない味方を集め、主催を倒す
5:最終手段でかがみとともに主催のところに行き、(本物の)みなみを生き返らせてもらう
6:ま と も な ふ く が ほ し い
※大臣の取引には乗ったふりをしていますが、実際に手を貸すつもりはありません。
第六回放送その他色んな放送を聴いていません(かがみにレイプされていたため、などで)

【タコ@某夢の国】
[状態]:健康
[装備]:みなみ量産型
[道具]:支給品一式
[思考]:触手プレイをする
最終更新:2008年02月29日 22:49