「ハッ!?」
目覚めると、そこは暖かい場所だった。
周囲を見回すと、動物の首や野草などが棚に並べられている。
枕元にはスープが置かれていた。
「確か俺は……」
記憶を辿ろうとするが、自分が何故ここにいるのかが分からない。
「……そうだ、俺は戦っていた」
雪山で繰り広げられた激戦を思い出す。
「起きたか、勇次郎」
奥の部屋から熊に見間違えるような大男が出てくる。
「安藤!」
安藤はベッド脇の椅子に座る。
「全く、おめえが仮死状態で雪山に倒れているのを見つけたときは驚いたぜ」
肩をすくめながら話す安藤。
「俺と戦っていた赤いコートの男はどうした?」
「隣で寝てるぜ。お前のと同じ薬を処方したが……お前にも匹敵する生命力だ。もうすぐ起きるだろう。もう一人は駄目だった」
「……そうか」
勇次郎は溜息をつくと、思い出したように安藤に礼を言う。
「助かったぜ、ありがとうよ。お前は薪割りくらいしか能がないと思っていた」
「ヘッ、らしくもねえ。地上最強の生物がノロウイルスなんぞに負けたら格好つくまい」
顔を赤らめながらそっぽを向いて返す安藤。
「……なんだと?」
しかし勇次郎は鬼の形相を見せる。
「いや、地上最強の生物がノロウイルスなんぞに……」
邪ッッッッ
「ノロウイルスを嘗めるな!!!」
人知を超えた速度の拳打が安藤の顔面にヒット。
安藤の首輪から上、頭部がすっ飛び、壁に直撃して紅く綺麗な花を咲かす。
「アホウが……」
立ち上がり、安藤の死体からコートを剥ぎ取る。
ポケットに手をやると、車の鍵も入っているようだ。
「……首輪か。これも拾っていくか」
綺麗に断裂した首から首輪をむしりとる。
同時にようやく安藤の首から血が噴出し始めた。
「ヒューマン、起きて早々暴れているようだな」
いつの間に隣の部屋から顔を出していた赤いコートの男、
アーカードが勇次郎に声を掛ける。
「どうする?再戦といくか?」
勇次郎は肩をすくめ、首を振る。
「エフッ エフッ エフッ エフッ……何を言っている、アーカードよ。お前にも分かっているだろう」
アーカードも、自明の理とばかりに首を鳴らす。
「ククク……やはりお前もそうだったか」
勇次郎が喜悦の表情を浮かべる。
「俺たちが今……」
アーカードが狂ったような笑みを返す。
「……やるべきことは」
「「 ――――――――ノロウイルス撲滅運動 」」
【北海道 2日目:10時】
【ノロウイルス撲滅し隊】
[状態]: 範馬の血と自然の医学、ノロウイルスがいい感じにブレンドされて正気喪失。自然治癒不可能。
[装備]: ジープ@安藤、暖かいコート@安藤
[道具]: 支給品一式、首輪
[思考]1:ノロウイルスの恐ろしさを各地に伝える(聞こうとしない者、真面目に聞いていないとみなした者には拳で教える【殺す】)
2:撲滅運動参加者を募る
【アーカード@ヘルシング】
[状態]: 拘束制御術式完全開放、吸血鬼の血と自然の医学、ノロウイルスがいい感じにブレンドされて正気喪失。自然治癒不可能。
[装備]: ジープ@安藤
[道具]: 支給品一式
[思考]1:ノロウイルスの恐ろしさを各地に伝える(聞こうとしない者、真面目に聞いていないとみなした者は吸血鬼に)
2:撲滅運動参加者を募る
[チーム共通行動方針]1:北海道~→沖縄~→北海道という感じで動く(全国行脚)
2:バトルロワイアル?知るか!
3:病人には優しく
[備考]:二人はノロウイルス?に犯されています。通常のNVとは違い低確率で接触感染が起きます。空気感染も起きないとは限りません。
感染するとどうなるかは不明。
【安藤玲一(グラップラー刃牙) 死亡確認】
最終更新:2006年12月18日 22:46