「おい、ティンク、ティンク!! どこにいやがんだよあのクソ妖精があ!!」
夢の国の某アトラクション内を疾走していたのは永遠の子供、ピーターパンである。
ちなみに彼はディ○ニー映画の彼ではなく、ましてやミュージカル舞台の彼でもなく、あくまで原作出展のピーターパンである。
なのに夢の国にいる理由? 何言ってるんですか、ここはあくまで某夢の国。
誰もディ○ニーランドだなんて言ってないじゃないですか。
「ああもう、ティンクの奴なにしてんだよ!! 早く僕を助けろよおおお!!」
彼がさっきからみっともない悲鳴を上げて逃げているのには理由があった。
異様な『殺意』の塊としかいいようのない何かが、背後から追いかけてくるのだ。
こんなものに捕まったら絶対に助からない。
今まで何人もの子供たちを殺してきたピーターパンだったが(※原作設定です)、自分が死ぬなんてことは考えたことも無かった。
自分は永遠に子供のまま、あの島で気ままな暮らしをするのだと信じていたのに。
「あ、お兄さん、ちょっとこの辺で青いネコ型ロボットを見ませんでしたか?」
「邪魔だ、どけクソガキ!!」
「え……」
ピーターパンは、目の前に立ちはだかった眼鏡の少年を突き飛ばした。
少年はアトラクションの線路の上に倒れこみ、そこにたまたま走ってきたコースターに轢き潰された。
「おい、冗談だろ、なんで行き止まりなんだよ!!」
ピーターパンの前に立ちはだかったのは真っ白い壁だった。
まさに追い詰められたネズミのように金切り声を上げて見当違いな怒りをぶつけるピーターパンの前に、ついにその殺意の正体が出現した。
「みっともないね、少年。醜いよ。実に醜い」
白い髭と服を血飛沫で濡らせて同情めいた顔で笑うカーネルサンダー。
その手に構えるは一丁の拳銃。撃つためではなく、殴るためのものだ。
「さあ、君も私の特性スパイスで、ジューシーなフライにしてあげるからね」
涙と鼻水と小便を垂れ流しながら命乞いをするピーターパン。そこにはもはや子供たちのアイドルの姿は無かった。
その二人の間に、突如乱入してきたのはピエロの格好をした男だった。
「らんらんるー!!」
という謎の叫びと供に。
「貴方は……!!」
カーネルの顔がこの日初めて驚愕に歪んだ。
「ドナルドは嬉しくなると、ついやっちゃうんだ!!」
ピエロの男はそういうと謎のダンスを始める。
「おい、何やってんだよピエロ!! さっさと僕を助けろよ!!」
ピーターパンが必死の形相でドナルドに指図する。それににっこり笑って頷くと、ドナルドはカーネルに一歩歩み寄った。
「まさかこんなところで逢えるとは。不思議な縁を感じますね」
「みんなも一緒にやってみようよ。らんらんるー!!」
「あくまで私の邪魔をするおつもりですか?」
「ハンバーガーが、四個分くらいかな?」
「……わかりました」
カーネルは静かに拳銃を下ろした。
「貴方とまともに戦っては私に勝ち目はありますまい。今回は引きましょう。ただし、次は必ず」
「らんらんるー!!」
穏やかながらもどこか苦々しそうな笑顔を浮かべて、カーネルは去っていった。
「た、助かった……」
ピーターパンは汗と涙と尿でぐちゃぐちゃになりながらも安堵の息を吐いた。
これでようやくあの恐怖から開放される。
それに、このピエロの男は自分の味方のようだ。この先何があっても、こいつに守ってもらえばいい。
ズシリ。
「え……?」
何故だろう。このピエロの足音が、さっきの髭の男の者なんかよりもずっと不吉なものに聞こえるのは……
「ピーターパン君、きみさあ」
ドナルドはこちらにずっと背を向けている。その顔はわからない。
しかし、その顔を決して見てはいけない。なぜかそんな気がした。
だって、そうしたら、僕は、僕は―――
「さっき、男の子を殺しちゃったよねえ? 僕、見てたんだよ? 悪い子だなあ」
そう言ってドナルドはゆっくりと振り返った。
この後、ピーターパンは今まで見た何よりも恐ろしいものを見ることになる。
そしてその悲鳴は、近くを走ったコースターの音にかき消された。
【
二日目・午後七時半/千葉県某夢の国(アトラクション内)】
【カーネルサンダー@ケンタッ○ー】
[状態]:健康
[装備]:拳銃、ノートパソコン、から揚げ(某犬、某アヒル、骨川スネ夫、柊まつり)
USBメモリー(四つのロワのデータ入り)
[道具]:支給品一式
[思考]:基本:自分以外のマスコットキャラと阪神ファンを皆殺しにする
さらに他の参加者も戯れに殺す
1:偽情報で釣られる参加者を待つ
2:USBメモリーの中を確認する
【ドナルド@CM】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:支給品一式
[思考]:ツンデレコンビを捕まえて主催に突き出す
【ピーターパン@ピーターパンの冒険 死亡確認】
「おい、さっき何か轢かなかったか?」
コースターの先頭に乗ったサングラスの男が、右の男に尋ねる。
「気のせいじゃないですか? それよりも、もうじき終点ですよ」
答えるのは和服に扇子という井出立ちをした男だ。
「ふん、なかなか興味深い乗り物ではあったな。私がラピュタ王になった暁には是非とも国内に一つ作ろう」
「それよりムスカさん、これからどうします?」
「決まってるだろう楽太郎、ここにいるらしいツンデレコンビとやらをとっとと始末する。
こんな催しがさっさと終わってしまっては興ざめだからな」
「なるほど。まあ私としてもまだあのジジイがくたばってないってのに殺し合いが終わっては困りますからねえ。
あとウザイ黄色やオレンジ、陰の薄いピンクとかもまとめて落語界からいなくなってほしいです。
そのためにはまずはツンデレコンビの抹殺を、ですね」
「ははは、なかなか分かっているようだな。この殺し合いが終わった暁には、
笑点の司会は楽太郎になっているだろう!!」
【チーム楽太郎】
【ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ@天空の城ラピュタ】
[状態]:健康
[武装]:不明
[所持品]:支給品一式
[思考]: 基本:生還してラピュタ王になる
1:殺し合いを長引かせるため、ツンデレコンビを殺す
【三遊亭楽太郎@笑点】
[状態]:健康
[武装]:不明
[所持品]:支給品一式
[思考]: 基本:生還して司会になる
1:殺し合いを長引かせるため、ツンデレコンビを殺す
最終更新:2008年03月04日 22:50