船のちょうど中心部、三層目のさらにちょうど真ん中付近にある客室の一つで、二人の少女がベッドの上で体を密着させていた。
よく見ると彼女達は全く同じ容姿をしている。
違いと言えば、ベッドの上に組み伏せられているほうの少女はちゃんと服を着ている(下半身は半ば脱がされているが)のに、
彼女を押さえつけて左手を彼女の股間に差し込んで動かしているほうの少女は全裸という点くらいだろうか。
「おいかがみぃ……こんなことしてる場合じゃないってわかってるか?」
「う、うるさいわね!! やっと合流できたんだからちょっとくらいやってもいいでしょ!!
ほら体動かさないで!!」
かがみと呼ばれたほうの少女――全裸のほうの少女である――が、何処か恥ずかしそうに顔を赤らめながら
もう一人の少女の首根っこを押さえつけた。
「はぅ……」
かがみが左手を動かすたびに、下になったほうの人物、6/氏はうめき声を上げる。
「なんか自分を犯してるみたいで妙な気分になってくるわね……」
「だったらするなよ!! てゆうか普通はやろうとも思わないだろ。
自分と同じ姿のヤツでも許容範囲とかお前すげえな」
「そりゃまあ、見た目は私でも中身はアンタ、つまり6/っていう人間自身なんだし……だったら私は別に……」
「ばっ、な、何言ってんだよ///」
などと他の人間には理解不能な会話をしながら理解不能な行為を続ける二人。
(まあ、かがみはこうなると止まらないからなあ……俺は自分の考えるべきことでも考えるか)
この二日間で何度もこんなことを経験したせいで、6/氏はこんな行為をしながらも
別のことに考えをめぐらすことができるまでになっていた。
信長はこれを『実験』だと言っていた。
そういえば聞いたことがあるような気がする。
書き手の間でよく口に上る「パロロワ以外のクロスオーバーリレーSSは可能か?」という話題で、
いつだったかこのような「船からの脱出」というものが俎上に上ったことがあったのだ。
となると、これはまた気まぐれな書き手さんが新しいことを初めようとした、というわけだろう。
今まで様々なロワに参加させられてきた6/氏は流石にもうそれについては驚かなかった。
さて、ではどうやってこの船から脱出する?
普通はこのような客船の場合、救命ボートはわかりやすい場所に置かれているものだ。
しかし今回は主催の目的から考えて、恐らくボートはそのような場所ではない所に隠されていると考えるべきだろう。
では船内をくまなく探し回るしかないのか?
いや―――恐らくは、探す場所はある程度は絞ることが可能なはずだ。
救命ボートといったってそれなりの大きさはある。つまり、通路の狭さなどの関係で物理的に隠すのが不可能な場所には無いはずだ。
それに、パロロワの主催者なんてものは大体参加者の結束を嫌うものだ。
何人も乗れるボートを運ぶにはそれなり人手がいる。
つまり、「何人かの参加者が力を合わせてボートを運ばなくてはいけない」くらい海面から遠い場所にあるとは考えにくいのだ。
恐らくは、見つけ次第すぐに海に出られるような場所にあるのではないか?
例えば―――
(まずは大浴場から行ってみるか)
この客室から近くにあるし、船内の地図をみる限りでは窓から海が見えるくらい海面に近い場所にあるようだ。
そこまで考えて、6/氏は相変わらず自分の秘部に指を入れて弄っているかがみに振り向いた。
「おいかがみ、そろそろ動こうぜ」
その時、ガガッという音が部屋に備え付けのスピーカーから流れた。
「なんだよ今の放送……あれ? おいかがみ、まさかお前」
「いや、その、なんだかわかんないけど体が全然動かなくなっちゃって……」
「何だよそれ!! こんな体勢のままずっといろってのか!!」
「そんなこと私に言われたって知らないわよ!!」
「つーか、もし今誰かが部屋に入ってきたらどうすんだよ!! てゆうか、俺の体まで動かなくなってるし!!」
こうして二人は口論しながら、ベッドの上でこの体勢のまましばらく硬直することになった。
【カオスロワ4thセプテントリオン編/客室(三階)】
【◆6/WWxs9O1s氏@現実】
[状態]:変身中(柊かがみ) 動けない
[装備]:不明
[道具]:支給品一式
[思考]
1:建前:ああくそ、早く離れろよクソかがみ!!
本音:ま、まあ、そんなに悪くも無い……かな……
2:建前:かがみめ、このあと尻百叩きだ
本音:かがみと無事合流できたので本当は抱きしめてあげたい
※三階に大浴場があるのを確認しました
※船内の地図の大部分は頭に入っています。また、救命ボートは多分海面に近い場所にあると考えています
【柊かがみ@らき☆すた】
[状態]:全裸 動けない
[装備]:不明
[道具]:支給品一式
[思考]
1:建前:もっと犯りたい こなたやつかさはいないのかなー
本音:なんか異常事態だしさすがにレイプは自重
2:◆6/WWxs9O1s氏に自分の非は謝る
3:救命ボート探しは◆6/WWxs9O1s氏に一任する
最終更新:2008年05月07日 13:00