「この幸村、一生の不覚!
いち早く、いち早くお館様の元へ戻らねぶぁぁぁぁぁぁぁ!」
無人島に殴り飛ばされた幸村は、直ぐに飛んできた方向へ疾走する。
邪魔する木々を薙ぎ倒し、崖があれば登っていき、タケシがいれば斬り殺す。
そうして暫く走っていった幸村は、いつしか膝を地に着けて止まっていた。
今まで休むことなく走ってきた影響で疲れてしまったのだろうか。
それとも念願のお館様の元へ戻ってこれたのだろうか。
否。真田幸村という男は、この程度で疲れ果てるほど柔な男ではないし、
お館様は未だ船に残っている事から後者でもない。
それなら何故彼は走るのを止めてしまったのであろうか。
それは―――
「拙者、泳げないでござるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
そう、彼はカナヅチだったのだ。
内陸で暮らしていた彼は、海で泳ぐなんてことはした事がない。
今試してみれば泳げるかもしれないだろう。
だが、そんなに簡単に海を踏破できるのなら水軍など必要ない。
ましてや泳いだ後に巨船に乗り込むなんてのはもっての外だ。
かの豊臣秀吉の頭脳である竹中半兵衛も、海賊・長曾我部元親の戦力を欲しがったほどである。
故に彼は直情的な頭であるにも関わらず踏みとどまってい―――あれ?
「だが、この幸村絶対に諦めぬ! 果たして見せますぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
なんと槍と鎧を持った重装備のまま海に飛び込んでしまった。
当然初めて海に入って初めて泳いだものが溺れないはずもなく……
「熱く! 燃え滾れ! 我が! 心よ! お館! 様を! 思えば! この程度! 何て事はごぼがぼがばげぼごぼ!」
幸村の体が波にあおられ沈んでいく、沈んでいく……
「やれやれ、危ないところだったねぇ」
「うむ、しかしこのMONONOHU、TUWAMONOの匂いがする」
赤い鎧に赤い心を持つ男真田幸村は、海の藻屑と消える直前に裸の太った男女に救われていた。
彼等はご存知の通りジャイアンの母とYOKODUNA、そして
剛田武である。
「しかしこんな重装備で海に飛び込むとはねぇ」
「熱きSHINNENを感じた。それに従っての事だろう」
「でもそんな馬鹿も嫌いじゃないよ。ウチのタケシにそっくりだ」
「この男、鍛えれば強くなりそうだな。俺が稽古してやろう。いいか? OKAMI」
「あぁ構わないよ。できればタケシも鍛えてやって欲しいくらいだよ」
「そりゃねぇよ母ちゃん!」
そして気絶した幸村をよそにYOKODUNAの弟子になる事が決まっていた。
【カオスロワ4th無人島編/砂浜】
【真田幸村@戦国BASARA】
[状態]:気絶
[装備]:棲羽亜陀、威斧璃衣斗、大噴火、愚か者の法、六神の勾玉
[道具]:支給品一式
[思考]:気絶中
【YOKODUNA@世界最強の国技 SUMOU】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]:幸村を鍛える
【ジャイアンの母@
ドラえもん】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]:タケシも鍛えて欲しい
【剛田武@ドラえもん】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]:早く脱出して家に帰りたい
最終更新:2008年08月22日 22:12