第四回目となったテラカオスバトルロワイアルも、いくつもの悲劇と禍根を残しながもついに収束した。
BR法は撤回され、人々は家族や友人を失った悲しみに耐えながらも傷ついた国土を修復する作業にとりかかった。
日本が元の国力を取り戻すためには十年近い歳月が必要だろうと試算されたが、それでも人々の間には笑顔が戻っていた。
ようやく長かった地獄が終わる。これから元の平和な暮らしに戻れると。
しかし、その影でこれまでとは全く違う陰謀が進んでいたことに気がつくものは誰もいなかった。
「のびちゃん、ちょっとこっちも手伝ってちょうだい」
「はーい」
東京都のとある片隅では、一組の家族が全開した自宅を修復する作業にかかっていた。
「ったく、
ドラえもんの道具があればこんなのすぐ終わるのに」
「仕方ないじゃないか、僕の道具は全部没収されて支給品にされちゃったんだから。
落ち着いたら回収しに行かないと」
ひいひい言いながら角材を担ぐ眼鏡の少年と、呆れたような顔で彼を急かす青いロボット。
しかし彼らの顔ももはや曇ってはいない。ようやく待ち焦がれていた元の生活が戻ってくるのだから。
そんな願いは、程なく打ち砕かれることになる。
「あれ?」
のび太は空を見上げて立ち止まった。
「どうしたんだい、のび太くん」
「見て、空から何かが降ってくるよ」
ドラえもんもつられて見上げる。確かに、二人の頭上にまるで狙い済ましたかのように何かがひらひらと落ちてきた。
二人は手を伸ばしてそれを掴む。
それは紙を二つに折ってホッチキスで留めた、まるで商店街のくじ引きのくじのようなものだった。
「なんだろう、これ?」
「さあ……」
思わぬ空からの贈り物を手にして首をかしげる二人。まさにその時、またそれは始まった。
これまで幾度と無く日本中に住む全ての人々を絶望の淵に陥れてきた、『放送』と言う名の
宣戦布告が。
「きんこんかんこーん(口で言った)。
おーすっ、みんな復旧作業は進んでる? まあ忙しい時だとは思うけどちょっと手を止めて話を聞いてね。
そんなわけで、早速だけどまたやるわよバトルロワイアル!! ルールは今までと同じ、とにかく人を殺せばオッケー。
ただし今回は新ルールを設けるわ。それは【聖杯戦争システム】の導入よ。
今多分みんなの手元には一人一枚ずつくじが行き渡ってるわよね? それをあけてみて。
くじに【マスター】と書かれていた人はマスター役をやるのよ。マスター役には令呪を授けるわ。数はランダムよ。
【セイバー】とか【アーチャー】と書かれていた人はそのクラスのサーヴァントをやるの。
サーヴァント役の人は自分の能力に応じた宝具が使えるようになるわよ。
Fateを知らないって人も多いと思うけど、とりあえず主従関係を結んで戦うってことだけ覚えとけばいいわ。
正直、型月設定なんてあんまり細かく考えても仕方ないから。
まずみんながすることは、マスター役はサーヴァントを、サーヴァント役はマスターを見つけることね。
つまり今回はペア戦なの。まだペアを見つけていない人を殺すのは禁止だから、それをしたらペナルティを与えるわよ。
あとはまあ、マスターが死んだらサーヴァントも死ぬかもとか、宝具を使いすぎると魔力切れで死ぬかもとか、その辺のことは適当に決めるから。
そうそう、今回の第五回カオスロワ(裏)の主催は私たちパロロワ界ジンクス連盟が行うわよ。
最後に一言言っておくわ。
『あんたたちも私たちと同じ苦しみを味わいなさい!!』」
その一言だけがやけに大きく日本中に響いた。
【第五回カオスロワ(裏)】
【一日目 0時/東京都野比家】
【ドラえもん@ドラえもん】(マスター)
[令呪]残り15
[状態]健康
[装備]なし
[思考]呆然
【
野比のび太@ドラえもん】(アーチャー)
[宝具]不明
[状態]健康
[装備]なし
[思考]呆然
最終更新:2008年08月22日 23:05