069 放課後ティータイム・平沢唯
ここから始まるカラフルなロックチューン
ポジティヴィティあふれる
平沢唯にフォーカス
HOKAGO TEA TIME
放課後ティータイムのあふれるエネルギー核。遅れてきた未完の大器、平沢唯の源をたどる。
唯「だからなんて言うんだろうな、みんなが自分の役割を自然に見つけて、それを別に難しい事考えないで守れてきたのが、
やっぱり今につながってるなぁって思う」
―――まず生年月日などから行きましょうか
「はい。1991年11月27日生まれ平沢唯です」
―――家庭はどんな感じだった?
「妹がいて、両親はだいたい旅行に行っていたかな~、っていうかねお父さんが・・・・・・えっと商社マン?だったかな、うん商社マンかな
それであんまり家にいなくて、お母さんもそれに付き添いで行ってたので、だいたいは妹と二人でした、
それで家は二階建てで、子供の時からずっとそこに住んでて、最近まで本当にもうずっと住んでました」
―――あやふやですね~いきなり大丈夫かなぁ(笑)。じゃあだいたいの時間は妹さんと二人なんだ?
「うん、そうですね~妹が料理とか掃除とか家事全般はやってましたね」
―――ほうほう、すごいなぁそれは。それで肝心の唯ちゃんは?
「私ですか?私はそりゃもう・・・・・・ねぇ(笑)」
―――いや、僕にねぇって言われても(苦笑)
「いやぁまぁだらけきってました・・・」
―――ははははは。予想どおりだ。
「期待は裏ぎらない子ですから!」
―――いや、そこは裏切るよう努力しようよ(笑)。小さい時はどんな子でした?
「う~ん、今とあんまり変わらないって幼馴染の友達や妹にも言われるけど、なんだろうねぇ、やりたいように自由なことやってたかも」
―――おっ唯ちゃんぽいストーリーだ
「なんか、妹がホワイトクリスマス見たいって言ったから、枕の綿をとりだして家の気にばらまいて、見せて喜んでたとか・・・
私は全然覚えてないんだけど、妹がそう言ってたな~」
―――お~いきなりいい話、それは確かに唯ちゃんならいい意味でやりそうだわ、幼稚園の時はどうでした?
「うんとね、カスタネット叩いてました(笑)」
―――あ~前に言ってたね、そこから軽音部入るルーツみたいのがもううかがえるわけだ。
「そういうことにしておこうっと」
―――その時はどんな感じだった?
「でも、やっぱり根源みたいなのは変わらないですねぇ。可愛いもの大好きだったしお菓子大好きだったし
一個のものに没頭すると、それしか見えなかったってのは、その時からでした。おばあちゃんが私に言ったんですよ
唯はね、ひとつのことに夢中になるとすごい集中力を発揮するけど、その変わり、何かをひとつ忘れるって(笑)
いやぁ~やっぱり変わらないですな~」
―――ザ・唯ちゃん!
「照れますな~」
―――小学校はどうだったの?
「家の近くの普通の公立のとこ行って、なんか平和でしたね~、基本ぼけぇ~としてアイス食べてテストで悪い点とって
友達に泣きついて、たまに断れたりして、特に習い事とかもしなかったし・・・」
~中略~
―――今回の佳境とも言える高校時代に話を進めていきましょうか
「華僑?」
―――佳境ね、それだと中国人になっちゃうから
「おっ、oh・・・」
―――もうホント大丈夫かなぁ(笑)。しかも、今日は澪ちゃんや梓ちゃんいないから俺がツッコミしなきゃいけないんだもん(笑)
「まぁここまでこれたから大丈夫大丈夫(笑)」
―――それもそうだね(笑)それじゃあガンガン聞いていきましょうか。
「了解で~す」
―――その高校はどうやって選んだの?
「さっきも言ったずっと仲のいい幼馴染の友達がいて、その友達がそこいくから、じゃあ私も~ってカンジで
しかも徒歩で通えるから、いいや~とか思って、そんなブランド感覚とかはまったくなかったな~
なんかさなんかさ、中学の時とかって流行りとかあったり制服が~みたいなのあったけど私は特にはそういうこだわりなくて
私ここにするけど、唯どうする?って言われてじゃあ私も私もって、そういう風でしたねぇ」
―――どうしたの?
「あっ、あぁ~高校生活って野菜生活に似てるなぁって思って」
―――はい?あのこれインタビューなんですけど(笑)
「あ、あぁぁすいませーん!気をつけます、もう次はないです!!」
―――唯ちゃん、もうホントもう終るまで頼みますよ(笑)
「えへへへ、がんばりま~す」
―――で、どんな学校だった?
「えっと女子高でしたね、それで結構ゆる~い感じで、これ多分もう時効だと思うから言っちゃうけど
3年の時なんか、軽音部の顧問の先生が担任で、名前覚えるの面倒だからって理由で私たち4人を同じクラスにしたりして(笑)」
―――すげえ、それはいいなぁ
「うん、ホント楽しかったよ~」
―――入学当初はどんなだった?
「入って一か月はボケっとしてました、その幼馴染の友達が部活決めた?って言われて、探したんだったなぁ
それで面白そうな名前だったから軽音部に入りました」
―――名前で!?
「うん!名前で!、軽音って言うからカスタネットとか軽~いイメージのものやるのかなぁって」
―――出た!カスタネット!
「それで行ってみたら、なんかりっちゃんがバンドとかやるって言って、私はヤバッ!出来っこないよって思ってたら
廃部寸前なんですってむぎちゃん言うから、どうしようってますます帰りずらいとか思ったたんだけど、
りっちゃんは私をどうしても欲しかったらしく
演奏だけでも~って言ってて、3人の演奏聴いてたら、これ私でも出来るかも~って思って
りっちゃん達は見事私を落とし、私をゲットしたわけですね」
―――カスタネットしか叩けないのに!?
「しつこいなぁ~(笑)。そのときはそうだったんです!!」
―――いやぁごめんごめん、あまりにもすごすぎて、でもさぁ唯ちゃんってアレじゃん?絶対音感持ってるし、やり始めると
スラスラ~っと弾けるようになるじゃん?それも何か苦とかなしにさ
「えへへぇ~まぁね」
―――何このギャップ、きっと唯ちゃん見てギター始めようとした子のやる気、根こそぎ持って行ったね(笑)
「努力あるのみ!」
―――それはあなたが言っちゃいけないセリフ(笑)
「すいません~、でもまぁここから放課後ティータイムが始まったと思うとやっぱり考えちゃいますね~
で、次の周くらいかな?それくらいに楽器屋行って、ギター買おうと思ったんだけど5万円くらいしかなくて
ギー太(ギブソンレスポールの唯愛用メインギター)が売ってて、すごい高かったんですよ、
高校生じゃ買えないくらい高くて、でも可愛かったからどうしてもギー太欲しくて
うだうだ迷ってたら、みんなでバイトしてそれ買おうよってなってね、交通整理のバイトしました」
―――みんな優しいねぇ。
「うん!自慢のメンバーです、でもバイトしたんだけど、みんなには悪いからちゃんと、お金は返しましたよ~」
―――え?じゃあどうやって買ったの?
「それはねぇ、秘密なんだけど、ムギちゃんに値切ってもらって、安くなりました・・・値段はもちろん言えないけど(笑)
でもアレだよ!!ちゃんとそれもムギちゃんに返したよ!!」
―――誰に言い訳してるんですか(笑)でもこれでようやくバンドがスタートしましたね、練習とかはどうでしたか?
「練習ですか・・・うん、練習ねぇお茶ばっかり飲んでケーキ食べてたかな」
―――軽音楽部で?
「そう軽音部で(笑)なんかもう顧問の先生公認でやってたからなぁ、いやぁ楽しかったですね」
―――さきほどのあまりにも自由すぎる顧問の先生ですか(笑)でもそういう環境で恵まれた中で出来るってすごい幸せだもんね。
それで唯ちゃんが、ここまで人にスゲェって言われるようになったからやっぱりそういうのも大事だと思う。
「でも練習もやる時はちゃんとやってたから。なんだろうな両立のバランスは悪くても、がっつりやるときは真剣にやってたし
あずにゃんは、しょっちゅう私とかりっちゃんにあきれてたけどやっぱり本気で練習もライブもしたから見限らないでずっと居てくれるし
まぁ高校の時はひどかったライブもあるけどね(笑)」
―――そうやって日々進むものなのかもね
「そうかもですねぇ」
―――人生初ライブはどんな感じでした?
「初!?それ聞いちゃうの~?」
―――ははははは。もちろん聞いちゃいますよ。
「えっとねまだあずにゃん入ってなくて、私たちが高一の時で、まだバンド名も決まってなかったし、顧問の先生もいなくて
部活ってすらも認めてもらえてなかったなぁ、でねでねその先生は私たちの高校の卒業生で学生時代にバンドやってたらしくて
それもヴィジュアル系なの(笑)しかもその先生は猫かぶりだったからそれを誰にもバレたくなくて、その弱みにつけこんでりっちゃんが無理やり顧問にさせて」
―――おぉりっちゃんやるなぁさすがキーパソン
「うん、いやホントりっちゃんいなかったら存在しなかったものたくさんありますから。日々感謝ってなもんですよ!」
―――唯ちゃんが言うと軽いなぁ(笑)
「酷いなぁ(笑)でもその先生に私はギターとか教わったのでかなりありがたいんだ。でも私ボーカルじゃないですか?
だから初ということで歌の練習しすぎて声かれちゃったんだけどね(笑)」
―――あぁ練習しすぎてね。唯ちゃんはアレだよねホント努力屋だよね見ててそう思うよマジで
「へへへぇ~そういうのもっともっと」
―――だから変なリアクションで返すからダサくなるんだって(笑)
「いやぁ嬉しくなっちゃってつい」
―――そんな感じでもう一年がすぎて
「うんそうですねぇ、やっぱり思い出して見るとあっという間に流れていったのかもしんないですね
―――学校とは関係なく好きだったものってありますか。
「う~んそうですねぇ、可愛いものかなぁ」
―――ほう、可愛いもの
「うん、っていうかね物に名前つけるが好きで、それでついついアダ名的なのつけてました」
―――あぁギー太とかそうだ
「そうそう、あとブークロちゃんとか」
―――察するに手袋?
「あたりー!そういえばギー太も可愛かったから選んだんだった」
―――あぁでも楽器ってそういうのあるよね、意外とファーストインプレッションでいいって思ったのを
使ってたとか使ってるっていうアーティストさんいるからね
「でしょでしょ~やっぱり通ずるものがあるんですよ!」
―――(笑)それでほかに可愛いとかって?
「あぁあずにゃんは可愛いねぇ、それとライブ衣装を顧問の先生が作ってて、それとか良かったなぁ」
―――その先生どんだけ出しゃばるんですか(笑)
「そういう人だったから~(笑)まぁライブで助けてもらったもあるし、良くも悪くもバランスとれてる人だったかな」
―――まぁなんというんでしょうかめぐまれてますね(笑)
「あはははは、そうですね」
―――部活での役割はどんな感じ?
「私ですか~?えっとねぇ、リーダーでもないし、影でささえてるとかでもないし、なんだろう?
とりあえず楽しく部を形成していくようにってのは無意識にあったと思うんですよ、だから疲れた時は
和ませようとかは少しは考えていたと思うんだよね、それが自分にとっては楽しかったし、
みんなの笑顔も嬉しかったし、だから一応役割はなくはなかったっていうことで(笑)」
―――俺としては縁の下の力持ちってイメージあるんだけど
「そうかなぁ~自分の事はよく分からないけど、でもみんな受け入れてくれるからナチュラルに
だからやっぱり役割とかないのかも」
―――それはズルいなぁ(笑)でもりっちゃんも唯ちゃんもムードメーカーだから
「私の場合、ただお茶らけてるだけだけどね(笑)」
―――いやいや、それだって放課後ティータイムをバランスよくさせてるんだって
「ほぉー言いますね~照れてしまいますよ、でも違和感なく褒められるっていうことは
きっとすっごくよく見られてるってことと思い、良しとしましょうかね」
―――それはどうもありがとうございます(笑)
「えへへ」
―――関係づくりは大切だもんね
「私ね、アレだと思うんですよ、別に演奏とか上手くなくてもいいと思うし、それでもし足引っ張っても許してくれるメンバーがいれば
それはもうすごくもうけもので、私が絶対音感とか言われるけど、それよりとっても素敵で大事なことなんですよそれ
私だけ初心者っていう環境で来たから特に思ってしまうのかもしれないけど、そこでつまづいてもメンバーが手を差し伸べてくれたし
失敗してもそりゃ怒られたけどなんていうかいやな感じじゃなく、一緒に頑張っていこうっていうポジティヴな意味だったし
だからバンドを本気でしたいなら、そういうところからだと思うんです」
―――こういうのってごく当たり前だけどなかなか難しいことだよね、人が2人以上いればもうそれは社会の形成だし
自分のやりたいことと相手のやりたいことの尊重の狭間ってお世辞にも心地よくないし、でもそれは超えて
どこか大人にならなければいけないことで、それが円滑なのは本当に大事なことだと思う
「環境に左右されない人はいないもんね、だからほら夫婦で仕事してる人とかってうまくいくケースが多いじゃないですか?
そういうの本質って私は人と人との繋がりにあると多々感じるんですよ、だからライヴしてグルーヴ高めて気持ち良くなって
まぁ反省会もありますけど、みんなであぁだこうだ言って、団結力高いなぁって自分でも思う。これは信頼以外の何物でもないかな」
―――自分の才能をちゃんと、勘違いでなくしっかり見てしっかり自分で評価して、自分で認めてそれをちゃんと出せるってすごく重要だよね
「うん、思いこまなきゃだめだね、たとえずれてても、それが自分のしっかりと見出した自分の功績だと思うならすべき
そういうのだってバンドを育てる肥やしになるし、自分も成長すると思うし」
―――唯ちゃんのブレない芯があるのはやっぱり培ってきた場所が良かったからだよね
「ブレないというか、ブレる理由がないって感じかな(笑)」
―――なるほど。
「私さ、実はインタヴューみたいなのって一人でするの偏見があって、いやでも最初聞いた時は嬉しかったんだけど
なんだとう尻すぼみしちゃって、うん。そんなこと思ってたりしたけどやっぱり自分を聞いてもらえるってのはおもしろいですよ」
―――うん。
「私たちの音楽は聞いてほしいけど私の過去なんて興味無い人多いと思うし、別に話す必要もないし
関心も持ってほしくないけど、ちょっと意識しちゃう感じっていうか、やっぱ少しは思って欲しいっていうのはあるよね(笑)」
―――だからそうなんだよね。こういうパーソナルな部分を聞くのは枝とか葉っぱみたいな部分で、このインタヴューで
何を明確にしたいかっていうと幹は?根っこは?っていう部分でそれを解明するために根や枝葉の部分を掘り下げるっていう
「ほぉほぉ」
―――でもさ、結構聞き手として思うのは、やっぱりこうすれば良くなるとか、ここが自分たちの大切な部分とか
各々、わかってるっていうの自然と出てるよね
「あぁそれはあるかも」
―――でしょでしょ。そこがもうなんていうか分かってるから逆に言えばいまさらこんなこと喋るの!?みたいな(笑)
「いやでもね、別に同じこと話すのが苦とかはなくて、なんか語りに飽きられたら怖いなって思うとちょっと(笑)」
―――いや、そんなことはないですよ
「そっかぁならいいやってことにする(笑)」
―――結局安泰なんだよね放課後ティータイムは。あんまりさ個人で何かやるってことないじゃない?
いつも5人の時が多くて、それで今回唯ちゃんだけ~ってなって、それでもやっぱり大事なことは一つだし
その大切さを知ってるっていうかさ、ほら暗黙で持ってるじゃん?
だから今回もいつもの時見たく俺は感じたけどね
「だからなんて言うんだろうな、みんなが自分の役割を自然に見つけて、
それを別に難しい事考えないで守れてきたのが、やっぱり今につながってるなぁって思う」 J
俺しかいない予感!!
一応ロッキン風唯一人インタビューおわり
-‐ 7'⌒ ー- 、
/: : : : : :/: : : : : : : : :\
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/ : : : | : : / ̄八: |\: : 「\|:: : : : :│ ', 5人インタブーの方も書いちゃ
′:/ : | : / ∨ \| │.: : : : :| i 書いちゃダメカナ?
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最終更新:2011年05月22日 13:59