唯宅
ガチャッ
唯「たーだいまー」
憂「おかえり~ご飯もう少し待っててね」
唯「うん。部屋にいるから」
トントン
バタンッ
ゴソゴソ
唯(りっちゃんのくれたこれって…きっと危ないクスリだよね…)
ジーッ
唯(りっちゃんがクスリやってたなんて…
どうしよう…みんなに相談したほうがいいのかな…)ブルブル
唯(どうしよう…どうしたらいいんだろう…)
唯(でも…偉大なロックスターはみんなクスリやってるよね…)
唯(サージェントペッパーとかドラッグの産物だって言うし…
ジョニサン、イギー、シド、キース、カート…みんなやってる…)
唯(これ飲んだら私も…足りないもの埋められるかな…)ドッドッドッ
唯(一回だけ…一回だけなら大丈夫だよね?)
ごくりっ…
唯(…えぃっ!)
ごくん…
唯(………なんともないや…ただの抗うつ剤かなにかかな…)
憂「お姉ちゃーん!ご飯できたよー!」
唯「はーいっ!」
トントン
カチャカチャ モグモグ
憂「お姉ちゃんなんか機嫌良さそうだねー良いことあった?」
唯「えっ?はは、憂のつくるご飯がおいしいからだよ~」
憂「本当?ありがとう」ニコニコ
唯(へへへ…なんだか気分が良いな…)
唯「ごちそう様!憂たまには一緒にテレビでも見ようよ!」
憂「いいよ~なに見るの?」
唯「んとねー…マンソンのライブ!」
マンソン「エルーエスーデイー」
マンソン「アイドンライクドラックバッザドラグスライクミー」
憂「なんかこの人怖いね…」
唯「イエー!ドラッグスライクミー!」ブンブン
憂「お、お姉ちゃん…?」
唯「ノーライフベイベー!」ブンブン
憂「はは…お姉ちゃんノリノリだね…」
唯(なんだかすごく楽しい!いつもより音が頭の中に入りこんでくる!)
唯「うーっわー!イエー!」
憂「い、イエー…」
唯「すぅ…すぅ…」
憂「お姉ちゃん、起きて!ちゃんとベッドで寝なきゃ風邪ひくよ?」ユサユサ
唯「うううーん…」
憂「ほらっ!起きて起きて!」
唯「んー…だっこー…」
憂「ええっ…しょうがないなあ…よいしょ…」
グイッ
憂「おっ…重い…」
唯「へへへー…」
トン…トン…
翌日
ぽやー
唯(昨日のはなんだったんだろう…やっぱクスリのおかげかな…)
唯(あの状態でギター弾いたら気持ちいいんだろうな…)
ガチャッ
憂「お姉ちゃーん、あれ?珍しく早起きだね?」
唯「憂、おはよう~」
憂「昨日は大変だったんだからね~」
唯「ごめんごめん」
憂「朝ご飯できてるから早く降りてきてね?」
唯「うん。わかったー」
唯(りっちゃんにもう少しわけてもらおうかな…)
学校
唯「おはよう~あ、りっちゃんりっちゃん!」
律「お?どうした?」
唯「ちょっとこっち来て」
律「ああ、いいけど?」
コソコソ
唯「あのさ…昨日もらったお薬…もう少しくれないかな?」
律「おお、気に入ったのか?あれ最高だろ?」
唯「うん。もう一度だけ、さ…」
紬「二人とも何話してるの?」
唯「ムギちゃん…」ビクッ
唯「りっちゃんと…ピストルズとPILはどっちがいいかなって話だよっ」
律「私は断然ピストルズだな」
紬「そう。私はやっぱりPILのほうが好きね」
唯「そっかー。あはははは…」
律「あとでな」ボソッ
唯「うん」
放課
律「唯、トイレ行こうぜー」
唯「うん、わかった」
紬(…ふぅ…)
唯「りっちゃん早く早く!」
律「慌てんなよ。確かまだポケットに…」
ゴソゴソ
律「ほら」
ポンッ
唯「ありがとう…へへへ」
ごくっ
律「ま、ほどほどにしとけよ?じゃあ先でるから」
唯「うん、ありがとう!ふふふ…これで…」
放課後 音楽室
ジャーン!チャリラリラリラー!ティリティティリティー
梓「んまぁーいっ!今日の唯先輩なんだかすごいですね~」
唯「今日の私は一味違うよ!」
澪「気合いはいってるな!さっさく練習始めるぞ」
皆「おーっ」
ドンパッドンパッ
デッディデー
唯「ウイズザガバメントローン」
唯(楽しい…最高に楽しい!)
澪「よおーし、今日はここまで。お疲れ」
ガタガタ…
梓「唯先輩、ちょっとお話が…」
唯「ん?どうしたの?」
梓「あの…」
律「唯ーっ!今日ヒマか?」
唯「別にヒマだけど?」
律「じゃあ帰りウチよってけよ!かっこいいギターのバンド見つけたんだ」
唯「うん。いいよ~あ、ごめん、あずにゃん。話って何だった?」
梓「いえ、また今度話します」
唯「そう?わかったよー」
澪「ほらー帰るぞー」
梓「…また今度」
律宅
唯「おじゃましまーす」
律「ほいほい。適当に座ってくれ」
唯「かっこいいバンドってなんていうバンド?」
律「ふふふー…これだよ?」
ポンッ
唯「何これ?粉?」
律「悩みに効くクスリよりさ…もーっといいやつだよ」
唯「どうやって使うの?」
律「スプーンに出してライターであぶってさ…」
チリチリ
律「注射器で吸い取って…唯、腕だしなよ」
唯「これって…」ごくり…
律「大丈夫。注射器は新品だよ。よっと…」
トントン…
唯「り、りっちゃん…少し怖い…」
律「怖がらなくてもいいよ?ほらっ打つぞ…」
トンッ…
唯「ーーーーっふうぅっ!」ビククッ
唯「ああ…はあ…はあ…りっちゃん~大好きぃ…んっ」
ちゅっ
律「んんっ…どうだ?すごいくるだろ?」
唯「なんだか…すごい頭がクリアになってく…」
律「フフフ…これ少し持って行けよ。注射器もやるからさ」
唯「本当?あ、ああありがとう」
サッサッ
律「また足りなくなったら言えよ?安く譲ってやるよ」
唯「うん。うんうん。えへへ」
最終更新:2011年06月03日 23:36