―――――ライブ前日
ジャカジャカジャーン!!
梓「なかなかいい感じですね!!」
梓「じゃあもう一回」
唯「うぅ~…あずにゃんのスパルター!!」
律「休憩しよーぜー!!」
紬「お茶にしましょ!ねっ?梓ちゃん」
梓「まったく……しょうがないですね!!」
鈴木「おちゃー」
――――――当日
『次は軽音部によるバンド演奏です』
ザワザワ…ワーワーキャーキャー!!
唯「みなさん、こんにちわー!!軽音部でーす!!」
唯「ではさっそく聴いてください、“ふわふわ時間”!!」
ジャカジャカジャジャ…
梓(えっ……!?この感じ……!!)
バッ!!
澪「きみを見てると、いつもはーとDOKI DOKI!!」
梓(な"っ……なんで……?!)
澪「あーぁ、かーみさーまおねーがいー」
律(澪……やっぱりお前じゃなきゃ…ダメだよ)
梓(そんな馬鹿な……他のみんなは知ってた……?)
梓(マズイ……っ!!今は演奏に集中しなきゃ!!)
ジャカジャカ…
律(本当によかった……澪が帰って来てくれて…)
澪(律……ありがとう)
――――― 一週間前
メールガキタヨ…メールガキタヨ…
カチャ
澪「人が死のうとしてるのに……誰だ?」
『from 律 そんなところで何してるんだ?』
澪「え……?」
バッ!!
振り向くと律がいた……どうしてこんなところに……?
律「よっ!!澪」
澪「り……つ……」
律「久しぶりだな……元気に……してなかったみたいだな、その顔をみると」
澪「なんで……ここに……?」
律「心配だったからに決まってるだろ!バカ澪!!」
澪「りつぅー……!!わたし…律にひどいこといっぱいしたのに」
律「そうだったな!!」ゴツンッ!!
澪「いたっ…!!」
律「まずはその理由から聞かせてもらおうか!!もしかして私が知らない内に澪のこと…」
澪「違うよ……!!私が……私が全部……っ……」ヒック…ヒック…
律「まぁこっちに来て、話してくれよ」
澪「う……ん」
澪「わたし……律がみんなに人気あるから……それで……」
律「おい……簡潔すぎるだろ!サッパリわかんねーよ!」
澪「律が……わたしのとこから…いなくなっちゃう気がして…」
律「澪……」
澪「ごめんな……りつー……」
律「バーカ!!まったく……お前はなんていうか」
澪「ううぅ……っ………」
律「あーあ、こんなに痩せちゃって……」
律「やっぱり私がついてなきゃお前はダメだな!!」
澪「………バカ律…」
律「明日から学校来いよ!」
澪「でも、梓が…」
――――――
律「えっ!?梓がそんなことを……?」
澪「うん……だから私は学祭には出れないよ……」
律「…………そうだ!!こういうのはどうだ?」
律「―――――て感じ!!」
澪「で…でも、そんなことしたら……」
律「大丈夫!!」
律「大丈夫だよ!!なんてったって、私は軽音部の部長だからな!!」
澪「律……」
律「誰にも文句なんか言わせねーよ!お前には私がついてるから」
澪「律……ありがとな」
律「なぁ澪……」
澪「なんだ…?」
律「星が綺麗だな」
澪「あぁ…そうだな」
――――完――――
最終更新:2011年06月14日 21:29