…
……
唯(……)
唯(……あれ?)
唯(いつの間に寝ちゃってたんだろー……?)
唯「もう、くるしく、ないや」
唯「あー、よかった」
唯「これでまたあずにゃんを さがしに いける」
唯「あずにゃんー。どこにいるのー」テクテク ベタベタ
唯「あずにゃん、あずにゃん、へんじしてー」ベタベタ グチャグチャ
唯「あずにゃん、あずにゃん、あずにゃんにゃん♪」ベタベタ グチョグチョ
唯(あー……なんか、急に冷えてきたよー……)
唯(あのね、あずにゃん。すっごく寒いんだ)
唯(こんなに寒い場所があったんだね、あずにゃん)
…
……
……
………
唯(あれから、どれだけ歩いたんだろう)
唯(空には太陽も月もないから、何日経ったかも分からない)
唯(一ヶ月経ってるかも知れないし、もしかしたら一時間も経ってないかも知れない)
唯(皆、心配してるかな?)
唯(やだな。きっと、おこられるよね)
唯(ごめんね、皆。でも、待ってて)
唯(あずにゃんと一緒に、帰って来るから!)
唯「さむいねぇ」
唯「くらいねぇ」
唯「あずにゃんもいないし、つかれちゃった」
唯「……。……でも。でもね」
唯(この おかしな まち も)
唯(あずにゃんのことだって ぜんぜん こわくないんだ)
唯「えへへ……わたし、ちょびっとだけ つよくなれたみたい」
唯「はやク アズニャン ニ あイタイ ナァ」
梓「……先輩」
唯「あ、」
唯「あずにゃあああああん!」タタタタ!
梓「せん、ぱ……わっ」
唯「あいたかったよっ! ずっとずっと、さがしてたんだよ!?」ギューッ!!
梓「……」
梓「……来ないで『タスケニ』って言っ『キテ』た『クレタンデスカ?』のにっ!」
唯「あれれ。おかしいな」
梓「お願『モット』いです。も『ギュッ テシテ』う離し『サミシカッタ』て下さ『デス』い……」
唯「あずにゃんのコエが にじゅう に なっちゃった!!」
梓「『ユイセンパイ』もう、ふざ『ココロボソカッタ』けてる『ンデスヨ?』場合じゃ『スゴク スゴク』ないでしょっ!」
唯「そっか……ごめんね、もっとはやくにみつけてあげたかったんだけど」
梓「違い『ヘ」タ霽レ、』ます! この声は『ャサ爨鵑ヌ、ッ、・ニエ』私の声じゃ、な『鬚キ、、、ヌ、ケ』いんですっ!」
唯「うれしい? おかしいな、わたしも うれしく なって きちゃった」ニコッ
梓「せ、せ『、コ、テ、ネ、ウ、ウ、ヌハ・鬢キ、゙、キ、遉ヲ。ェ』んぱい……?」
唯「……あずにゃん」ギュッ …グググ、グチャ
梓「あ…『、ュ、筅チ、、、、』…」
唯「ご、ごめん! あずにゃんの せなか つぶれちゃった」アセアセ
梓「……良いです『ツ郢・、ュ』よ。もうだい『オ・オ、ハ、、』ぶ腐敗も進んでましたし」
梓「とにかく、一旦離れて『、筅テ、ネ、ョ、螟テ、ネ、キ、ニ。ゥ』くれませんか?」
唯「やだーっ。ようやくあえたんだもんっ」ギュゥー
梓「離れて『イソ、ヌ、ス、鵑ハサ・ケ、・ホ。ゥ』っ!!」ドンッ
唯「あ、ず……にゃん……?」
梓「良く見て下さい、唯先輩」
梓「 ねぇ、私……もう、人の形してませんよ……? 」
唯「 あ 」
梓「ゴポゴポ ゴボゴボゴボゴボ」
唯「 あずにゃ、くるしい、の?」
唯(喉の穴には粘った茸みたいな白い糸)
唯(そこから空気が漏れ出て、糸はふわふわ揺れる)
唯「……ネックレスみたいで、きれーだね」ニコニコ
梓「ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボ」
梓「ゴボゴボ …ゴポッ」
梓「 」
唯「あずにゃん?」
梓「『ヘ」タ霽レ。。、ノ、ウ、ヒ、篁ヤ、ォ、ハ、、、ヌイシ、オ、、、ヘ。ゥ』」
唯「へへへ。もちろんだよー」
唯「しんぱい しないで? わたしは、ずっと、ここに いるよ?」
梓「『、エ、皃鵑ハ、オ、、。。、エ、皃鵑ハ、オ、、。。、エ、皃鵑ハ、オ、、』」
唯「ああ。あやまらないで。なみだもでないのに なこうとしないで」
梓「『サ荀マ、ネ、鵑ヌ、筅ハ、、、ウ、ネ、鬚キ、ニ、キ、゙、、、゙、キ、ソ』」
唯「そんなこと、ないよ。むしろ ひどいことしたのは わたしのほう なのに」
梓(唯先輩には、ここに来て欲しくなかったのにな)
梓(こんな風になった私なんて見られたくなかった)
梓(あぁ。先輩。そんなに強く抱きしめたら)
ぐちゅり
梓(……ほら、ね?)
梓(もっと気をつけて下さいよ。今の私は豆腐より脆いんですから)
梓(別に良いんですけどね。ちょっとも痛くないし、もう、元には戻れませんもん)
唯「 」
唯「 ぅあ……あああああああああ!!」
唯「あずにゃんが、あずにゃんが、くずれちゃった」ポロポロ
梓(唯先輩はまだ涙が出るんだ……手遅れじゃ、ないのかも知れない)…ホッ
梓「『、ユ、ユ、ユ。」ヘ」タ霽レ、テ、ソ、鮖鵑、ケ鵑、』」
梓(あれ……私は、何を言ってるの……?)
唯「あずにゃんのうで ばらばらに なっちゃった」
梓「『ヘ」タ霽レ、テ、ニ。「チエチウノ螟テ、ニ、ハ、、、ヌ、ケ、隍ヘ。ゥ』」
梓(違う、私はそんな事思ってもない!)
唯「あずにゃん? どうしてわらってるの?」
梓(私は笑ってなんかいませんよっ。笑っているのは……)
梓「『、ネ、ノ、皃鮖ノ、オ、ハ、ッ、チ、网、、ア、゙、サ、鵑ヘ』」
唯「『とどめをさす』? ねぇ、あずにゃん? どーゆーこと?」
梓(――っ)
梓「あ… ぅうぅ……あ…ぁ……」グググ…
唯「あず、にゃん……?」
梓『、ノ、ヲ、キ、ニシルヒ筅ケ、・ホ!?』
梓「うるさいっ、邪魔なのはお前だっ!」
梓『サ茖「ヘ」タ霽レ、ネー・・ャホノ、、、ホ、ヒ』
梓「私もそうだよ!? でも、そんな事、絶対しちゃいけない!!」
梓『、ス、・ク、网「。「、ウ、ウ、ヒ、ソ、テ、ソー・ヘ、ヌオ・ウ、ア、ハ、ュ、网、、ア、ハ、、、ホ!?』
梓「……私は、それでも良い。そうするしかないんだもん」
梓『、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「、「!!!!!!』
梓「もう諦めて。……私も、諦める、から」
唯「どうしたの? なにをいってるの? ねぇ、なに を――何を?」
梓『タエラレナイ コンナトコロニ ヒトリキリ ダナンテ』
梓「堪えられなくても、そうするべきなの」
梓「私とあなた、二人きりでここに居るしか……ないから……」
梓『コワイ サムイ サミシイ ツライ』
梓「だって ゴボッ そんなのしかたない ゴボッ から」
梓『ユイセンパイ タスケテ』
梓「……私は、唯先輩を助けたいから」
梓『 』ぐちゅぐちゅぐちゃぐちゃ
梓「 」
梓『』どろどろどろ…
梓「 ……あぁ」
最終更新:2011年08月04日 21:37