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紳士同盟の芸術談義。

しんしどうめいのげいじゅつだんぎ。【登録タグ:マジシャン リッパー 写真家 声劇


台本作成

  • 白藤

参加キャラクター


台本

(リッパー)永遠を描く過程こそ儚く、
そして美しいもの。
美とは過程を楽しむものであって
完成してしまっては意味が無い。
あの霧の街で幾人もの女性とラストダンス
を踊ったように、終わりに近づくまでの時が
一際美しく見えるのです

(写真家)趣味が悪いな、君は。
過程が美しい?じゃあ、言わせてもらう
けど、冒涜的だと僕は思うよ。永続的な
今、この刹那を切り取ってこその美だ。
過程なんて一瞬。人生の一コマを、命を
費やし彩った結果こそ、真の、というもの
だろう?

(マジシャン)そうだろうか、
そんな独りよがりの美では誰も楽しめないと
思うがね…。真実なんて分からずとも美しいと
思えるものこそ、本当の美だと私は思うよ。
…タネのわからないマジックのようにね。

(リッパー)…随分と難しい話になりましたね。
(写真家)僕とリッパーじゃ、
きっと芸術に関しては
一生分かり合えない気がする。
(リッパー)それは同感です
(マジシャン)私はリッパーの絵も、
伯爵の写真も見事なものだと思うよ
(リッパー)おや、それは光栄ですね。
(写真家)当たり前だろう。
あれは僕自らが生み出したのだから。
(マジシャン)ふふっ。
おっと、夜も更けてきたし、
今日はここまでにしようか。
最終更新:2022年05月26日 14:10