645 :名前が無い程度の能力:2008/06/29(日) 10:42:14 ID:e9EkX.ZYO
『文々。新聞』
阿求氏とリグル氏の戦いを目撃した鰻屋の店主は後にこう答えている

「いや、ほんとびっくりだよ。あの寒い日に人間がいきなり殺虫剤を持ってリグルに襲いかかったのよ」

――リグル氏は一方的にやられたのですか?

記者の質問に対し肩をすくめ、溜め息をつく店主

「お客さんは理解していない、リグルの恐ろしさを、あれは虫の女王だよ?」

リグルの動作を再現するために、鰻を焼くのを中断し、一歩下がる

「殺虫剤を向けられた瞬間・・・」

右手、左手を前に突き出す店主

「人間の殺虫剤を持つ手を、両手で素早く払ってから・・・・・・」

脚を高く上げる

「そして蹴り。ワンツーの後の、このコンビネーションに対応できるやつなんて、そうそういないよ
あの巫女だって食らったことあるんだから。そんな業を危険を察知した瞬間本能的に体が動いてやっちゃうってんだから驚きだね」

ワンツーで相手の両手を封じ込めてからのハイキック
一見単純な動作たが、紅魔館の門番曰わく、この戦術は奥深いらしい
リグルの腕力に大した威力はない、だからあえて『相手がガードしやすいジャブ』を放つことでわざとガードさせる
ガードした相手は肘を折り畳まなければならない。その肘が視界の30%を塞いでしまうそうだ
そしてその死角からの必殺のリグルキック
なるほど、蹴りに絶対の自信がある彼女ならではの戦術である

――その人間はどうなったのですか?

「その人間かい?悲惨なものだったよ、ハイキック食らった瞬間、体が浮いて半回転したからね。
でも体が軽いのが幸いしたよ、あれをまともに食らったらケイツイ損傷じゃ済まないだろうね」

蝶のように舞い、蜂のように刺す
リグル・ナイトバグは生粋のマーシャルアーツ使いなのかもしれない

そのリグル氏に喧嘩を売った阿求氏は、永遠亭で眠たままで、まだ意識は戻っていない
早期回復を願うばかりである。

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最終更新:2009年05月27日 15:00