関係あるとみられるもの

博麗霊夢(ほぼ全作品)
kikuri(東方靈異伝地獄ルート15面ボス)

住所

御前峰(山頂)  石川県白山市白峰
別当出会登山口 (石川県白山市白峰 市之瀬駐車場、別当出会登山口までバス乗換。交通規制時意外は別当登山口直下の駐車場まで乗り入れ可。)
大白川登山口  (岐阜県大野郡白川村平瀬)

白山(はくさん)

石川県白山市と岐阜県大野郡白川村にまたがる火山。標高2,702m。単体の山ではなく、いくつかの峰の集合体(連峰)が「白山」と呼ばれている。
日本百名山、花の百名山及び日本三霊山などに数えられ、富士山や立山と共に「日本三名山」にも挙げられるなど、日本を代表する山の一つと言える。
中腹付近は急峻な坂が続く山だが、標高2,450m付近の「白山室堂」に到達すると一転してなだらかな大地が広がり、夏場には一面がお花畑となる。
白山の代名詞であるクロユリをはじめ、ハクサンコザクラ、ハクサンイチゲなど多様な植物が咲き乱れる様相は、ゆうかりんも大満足…だといいね。
一方で、冬の白山は山頂からふもとまで真っ白な雪に覆われることから、古くより越の白嶺(こしのしらね)とも呼ばれてきた。
「越の」とは、7世紀の行政区分(律令国)による「越の国(現在の福井~山形県庄内地方まであたり)」のことであるが、
豪雪地帯にある北陸~日本海側の東北の山々の中でも、白山は際立って雪深く、白く、美しい山として認識されてきたということだろう。

なお、「白嶺」は「はくれい」とも読むことが可能である。
長野県の白馬岳が「はくばだけ」「しろうまだけ」の音訓いずれの読み方でも通用していることをかんがみれば、
過去に誰かが「白嶺」のことを「はくれい」と呼んでいたとしても不自然ではない。なお、根拠はない。
ただ、「白嶺」の名は白山西部に相当する石川県白山市に「白峰(しらみね)」という地名に転じて今に伝わっていることから、
多くの場合において「白嶺」は「しろみね」「しらみね」「しらね」などと呼ばれてきたのだろう。


白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)

中部地方を中心に2,700余を数える白山神社の総本社。白山比咩神(シラヤマヒメ)、伊弉諾尊(イザナギ)・伊弉冉尊(イザナミ)の3神を祀る。
白山をご神体とし、白山の最高点である御前峰(ごぜんがみね)には奥宮が建てられている。
また、岐阜県郡上市の長滝白山神社や福井県勝山市にある平泉寺白山神社と並び白山信仰の中核をなす神社の一つである。

「白山比咩神社」の名のとおり、現在では神社の体裁をとっているが、廃仏捨釈の起こる近代まで同社は寺でもあり修験道の修行場でもあった。
白山信仰は、神道・山岳信仰(山への恵みへの感謝や山中他界観)・仏教・修験道等がからみあい、長い年月をかけて形成されたものである。

白山から拝む「ご来光(日の出)」は富士山のそれと同様に、特別の意味をもっている。
夏場になると、星空の下を登山者らが行列をなして山頂をめざし、その横を山頂神社の神主がものすごいスピードで追い抜いていくという光景を見ることができる。
標高2,700mを越える山頂の夜明けは常時強風に吹きさらされ、真夏でも体感温度が零度を下回ることが少なくない。
しかも、これだけ苦労して朝日を待っても、山上を流れる分厚い雲や悪天候に阻まれて、ご来光を拝めない日も多い。
そんな苦労を乗り越えて運よくご来光を拝めた際には、登山者一同が歓喜の万歳三唱をする光景と、デジカメで朝日を撮影する神主を見ることができる。

白山信仰の中でも最も深い謎の一つに、シラヤマヒメが日本書紀に登場する菊理媛神(キクリヒメもしくはククリヒメ)と同一神であるとみなされている点が挙げられる。
菊理媛神(キクリヒメ)とは、記紀神話においては『日本書紀』の一書でイザナギの冥府下りの段にのみ登場する神である。

火神「カグツチ」を生むのとひきかえに、命を落としてしまったイザナミに「もう一度会いたい」と思ったイザナギは、イザナミが埋葬された「黄泉の国」へ赴いた。
首尾よくイザナミに面会を果たしたイザナギだったが、すでにイザナミの体は朽ち落ち、蛆虫が沸くなど醜いものに変わり果てていた。
そんなイザナミを見て恐れおののいたイザナギは、地上へ逃げ帰ろうとする。
イザナギの逃亡に感づいたイザナミは、「恥をかかされた」とブチ切れ、黄泉の神々と共にイザナギを追いかける。
必死に逃げるイザナギだったが、ついに黄泉平坂(よもつひらさか)でイザナミに追いつかれてしまう。
イザナミ・イザナギの二神は、黄泉平坂をはさんでお互いをののしりあい、口げんかをはじめる。

するとそこに「キクリヒメ」が現れ、イザナミの言葉をイザナギに取り次ぐと、両者の和解が成立した。という。
キクリヒメがどこから現れたのか、どのような系譜の神なのか、イザナギに何を言ったのか、肝心な点は何一つ書かれてはおらず全て不明であるが、
生者と死者の間を取り持ち、神の言葉を聞いて伝えるなどといった役割を果たしていることから、巫女の元祖ではないかとも推測されている。

しかし、一体なぜ「キクリヒメ」と神仏及び原始宗教と修験道の習合である「シラヤマヒメ」が同一視されるようになったかについては、一切謎である。

東方projectにおいては、その第一作「東方靈異伝 ~ Highly Responsive to Prayers」の地獄ルート第15面ボスにkikuriが登場する。
このキャラクターが上述のキクリヒメをモチーフにしたものかどうかは定かではないが、御伽草子の説話の一つ「富士人穴草子」の作中において、
浅間権現が「箱根、伊豆、白山、浅間、三島、立山の権現が地獄の六奉行だよ」と紹介していることに関連付けられ、
同作品の地獄ステージに登場している可能性がある。

  • 石川県には現に「白嶺」を 「はくれい」と読んでいる小中学校がありますよ - 名無し 2017-02-01 22:51:26
  • 参考リンク h ttp://cms1.ishikawa-c.ed.jp/~hakure/NC2/htdocs/?page_id=210 - 名無し 2017-02-01 22:52:11

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最終更新:2015年06月16日 23:02