激突!鬼太郎ズ対ナンバーズ!
「鬼太郎、紅茶を淹れて頂戴」
ある朝、真紅はいつものように鬼太郎を呼ぶが、その鬼太郎の返事がいつまでたっても返ってこない。いくら呼んでも、鬼太郎の返事は無い。
これに真紅は眉をひそめ始める。仕方なく真紅は隣に居る雛苺に頼んだ。
「雛苺、紅茶を淹れて頂戴」
「分かったなのー!」
とことことこ…
雛苺はそう言うと、紅茶を淹れに行った。はぁっとため息をつく真紅は朝風呂を楽しんでいる目玉親父に話しかけた。
「お父様、鬼太郎は何をやっているの?。紅茶も淹れもしないで…私のミーディアムとして何をやっているのだわ」
「うん、まぁちょっとスポーツの練習じゃよ。今晩の試合に出るんじゃ」
「試合?」
親父の発言に真紅は分からなかった。その鬼太郎はと言うと、鬼太郎ハウスの外で猫娘とキャッチボールやらバットの素振りの練習をしている。
「やぁ人間の皆さん、ゲゲゲの鬼太郎です…。ボクは今、野球の練習をしています。でもどうしてボクが野球の練習をしているのか気になりますよね?。
実は…昨晩ちょっと人間の子供と試合の約束をしてしまいました(ボールを投げる)」
「はぁ…」
とある商店街、めがねの少年「聡」はため息をつきながら自宅へと歩いていた。実は彼は、ナンバーズと言う野球チームに所属していたのだった。
「また負けたせいでクビになっちゃったなぁ…」
聡はつまり、そのナンバーズで一番の三振ばかりで負けが続いていた。それが原因で彼はナンバーズから外されてしまった。
とは言うものの、聡をクビにしても同じことであることは当たり前だ。自宅へ帰っても宿題をするだけだ。
そこで、今日はいつものように自宅には戻らず、あまり人が行かない墓場へ向かっていく。
墓場の奥のほうに行くと聡は、2つの人影を見つけた。その人影とは、1人は黄色いマント(?)を来た汚い男。もう1人はおしゃれな黄色の服を着ていて、髪は緑のかかったグレーで黄色の傘を持っている少女だ。
ご存知のように、ねずみ男とそのミーディアムのねずみ男と一緒に居る第二ドールの金糸雀であった。2人は草むらで何かを探しているようだ。
「ねずちゃん、やっぱりここにはないかしら。きっとあれは嘘だったのかしら」
「なにバカ言ってんだよ?。ちゃんと確かにここにあるに決まってるだろうが、おかしいな…確かにアレはあったはずなんだがな~…」
「きっと誰かか持ち帰ったのかしら。もう帰るかしら!、カナはお腹がすいてしょうがないのかしら!」
と言いながら金糸雀は、人工聖霊のピチカートに手伝わせながらねずみ男と何かを探していた。
しかし彼らが言う「アレ」とは何だろうか?、2人は何を探しているのだろうか?…と考えながら2人に見つからないようにそろりそろりと墓場を去ろうとした。
関わったら危険がする…。聡はそう思い、一歩一歩下がって走り去ろうとした瞬間に…
バキッ!
聡は足下をよく見なかったのか、枝を踏んでしまった。その音に気づいたか、ねずみ男と金糸雀は聡の方に目を向けた。
(やばい…!、早く逃げないと…!)
そう思った聡は一瞬で後ろを振り返り走ろうとするが…、後ろを振り向いた瞬間に墓場で金糸雀と何かを探していたねずみ男がいつの間にか聡の後ろに居たのだ。
ねずみ男はいきなり聡の肩をポンッと叩くと聡に話しかけた。
「よぉ坊主!、ちょ~っと聞きたいんだがよぉ…」
「な…なんですか?、ってか臭いですよ!」
「あらら~褒め言葉とはうれしいね~!!。ところで坊主…おめぇ野球やるのか?」
「は、はい…でも今日でメンバーから外されましたので…サッカー部に入ろうかと思いまして…」
聡は野球のこと聞かれて元気を無くす、それを見た金糸雀は聡に近づいてきて慰める。
「可哀想かしら…なんでメンバーから外されたかしら?」
「小さい子に慰められるのはなんか調子が狂うなぁ…」
ガーン!!
その発言を聞いた金糸雀は相当なショックを受け、小枝を拾ってその場で野の字を書きながらいじけてしまった。
聡はいじけてしまった彼女に謝ったその瞬間に金糸雀はスクッと元気になった。
「あいつはああいう性格だからほっとけって(ひそひそ」
耳元でねずみ男がひそひそと話した。一時間後、聡はメンバーから外された理由を二人に話した。
2人はウンウンと頷き、話を聞いていた。もう聡は諦めの目になってしまい、こう言った。
「もぅ…野球なんかやめようかなと思っているんです…」
「バカ野郎!!」
話を聞いた後、ねずみ男はフハッと鼻息をすると。聡に必殺ビビビビンタを炸裂される。
ビンタをお見舞いされた聡はその場で倒れて頬をなでた。ねずみ男はその聡に「そこに座れ!」と言われその場で正座をした。ねずみ男は聡に説教をする。
「そんな簡単に諦めたらおめぇの人生そこまでだぜ!。よし、この俺がまた野球をやれるようにしてやるからよ!」
「野球やれるようにって…ところであなたたち何を探してn…」
聡はねずみ男に何を探しているのかと質問する前に金糸雀が大声でねずみ男を呼んだ。
「ねずちゃーん!。ここにあったかしらー!!」
「本当か!?。今そっちに行くぜ!!」
金糸雀が何かを発見したのをフハッと鼻息をするねずみ男は、金糸雀の所に行く前に聡の左腕を掴むと「お前も来い」と言われ金糸雀の所へと向かった。
金糸雀の所に来ると、彼女の両手には誰もが使う一本のバットだ。この2人はどうやらこのバットを探していたようだ。
ねずみ男はニヤニヤしながら喜んだ。金糸雀がねずみ男にバットを渡した。
「ご苦労だったなカナ、これで俺たちは大もうけだな~」
「でもねずちゃん、そのバット拾っても何にも価値が無いのかしら…」
「それがあるんだよ!、金糸魂ちゃん!」
「カ・ナ・リ・アかしら!!」
また名前を間違われて怒る金糸雀を無視したねずみ男は、聡を見るとヒゲをビビビッ!とすると、彼は聡にバットを渡した。
「ほれ、これおめぇのモンだぜ!!。え?お礼?、いやぁ~そんなのいいって~」
「いやまだ何も言ってませんけど…ですがコレ…」
聡はねずみ男にバットに何かが書いてあるのを話した。そこには『チーム・KT』と書かれていたのだ。
明らかにこれは誰かのものだ…使っていいのか?。と聡は不安に思ってねずみ男にバットを返す。
「このバット明らかにどこかのチームのバットですよ、勝手に使っていいのでしょうか?」
「何言ってんだよ、第一考えてみろよおめぇ…この辺に「チーム・KT」っつーチーム名があるか?」
確かにそんなチーム名はどこの野球チームにも無いはずだが、聡はそんな事はもう気にしていなかった。
もう一度、ねずみ男と金糸雀に話そうとするが、そこには聡1人しか居なかった。あの2人はどこに行ったのか?、夢でも見てたのかと思うと彼は自分の右手を見た。
だが現にねずみ男から渡されたバットはある、聡は疑問に思いながら帰り道に急いだ。
「とにかく、明日キャプテンにもう一度チャンスを貰って、明日の試合にこのバットを使ってみよう…」
そう言って、聡はバットを家に持って帰った。
そして翌日、相手チームとの練習試合にナンバーズに復帰した聡は、昨日出合ったねずみ男と金糸雀が居るのを発見した。
「あっ…あんたら」
「いよぅ!っ、ちゃんとバット持ってきたようだな」
ねずみ男は聡を見ると、バットを持っているのを確認した。聡はねずみ男と金糸雀に質問をした。
「あの、何でうちのチームに居るんですか?」
「ふふん、たった今からこのチームの監督になったのさ!」
「カナはマネージャーかしら!、これからは金糸雀様と呼ぶかしら!」
なんというQ&A的な答え方だろう。聡は早速彼女の言われたとおりに呼ぶが覚えにくいために間違ってしまった。
「えっ?…えっと、鍵結び様?」
「カ~ナ~リ~ア~!!、「金糸」と「鍵結び」は違うかしら!!」
また間違われて反論する金糸雀に聡が打つ番がやって来た。聡はねずみ男に言われたとおり「KTチームのバット」で打つことにするが。彼のチームのメンバーたちは諦めていた次の瞬間に…
カキーン!、とボールが打たれた音が響いた。そして打たれたボールは練習場の外まで飛んでいった。
誰もが唖然とした、そう、あの三振ばかりの聡がはじめてホームランを出したのだ、流石の聡本人も絶句としていた。
「う…打てた…」
聡は唖然としながらそう呟いた。ナンバーズのキャプテン「吉田」こと「よしっち」も驚く始末である。
よしっちはねずみ男に話しかけた。
「か…監督、聡の奴一体どうしたんスか?。あれ監督がなんらかの特訓の成果ですか?」
「違うよ。あいつの持ってるバットのせいなんだよ」
「バ…バットのせいですか?」
ねずみ男の答えによしっちは意味不明だが、ねずみ男の隣に居る金糸雀が説明した。
「そうかしら!、あのバットはホームなんとかを打ちたいってお願いするとホームジョニーが思いのままに打てるかしら~!」
「オイカナ、それ昨日俺が説明したのと同じに聞こえねーか?」
ねずみ男が突っ込むと金糸雀は「そ…それは何のことかサッパリかしら~」と冷や汗たらしながら顔を合わせなかった。
そしてよしっちの方に振り向いたねずみ男はニヤリと笑って全員に話した。
「つまり! このバットがあれば、ナンバーズの勝利間違い無しだぜ!!」
その後ねずみ男が言ったとおりになった。ナンバーズは十戦連勝と言う勝利を収めたのだ。全員は大喜びしたがあまりの嬉しさで失神寸前だった。
そして数日後には、テレビや新聞、雑誌にも話題となった。ナンバーズの通っている小学校でも凄い話題となっている、放課後の部活でチームの1人の金治が大慌てで部室に入ってきた。
「大変だ!、俺たちCMに出るらしいぜ!!」
「マジかよ!?」
金治の言葉によしっちも驚いた。他のメンバーもざわざわ騒ぎ始める始末だが、金糸雀はみんなを抑えるがそれでもメンバーは落ち着かない状態だった。
ようやくメンバーを静めたさせたねずみ男は、全員に話しかけた。
「落ち着けおめぇら。とりあえず二、三日は考えるんだ。昨日マスコミがわんさかと来て頭が混乱をしているんだ。その申し込みは考えてからにしろ」
彼の言い分にみんなは賛成した。とりあえず考えるしか無いのだ、ねずみ男は聡に「バットを無くすなよ」と忠告をして金糸雀と一緒に帰っていった。
他のメンバーも、自分の荷物を持って帰っていった。そしてその夜、聡は宿題をしながら考えていた。
「それにしても、凄いバット拾ったものだけど…このバットの持ち主はきっと探しているんだろうなぁ…」
聡はバットの持ち主に申し訳なさそうに思った、今頃この持ち主はきっと悲しんでいるだろうな、とそんな事ばかり考えている時に時計が夜中の二時をさしていた。
すると背中がゾクッと寒気がした、そしてその時に少年の声が聡に話しかけたのだ。
「そのバットは返してもらうよ」
その声に反応したか聡は後ろを振り向くと、そこには鬼太郎がいつの間にか居たのだ。聡はあまりの驚きにバットを構えて鬼太郎に怒鳴った。
「誰だ君は!?」
「ボクはゲゲゲの鬼太郎、そのバットはボクが墓場に置き忘れたんだ」
「鬼太郎ってあのゲゲゲの!?」
聡は鬼太郎の名を聞くと腰が抜けてしまった。学校でも鬼太郎の噂があったのだ、その鬼太郎がローゼンメイデンと言う生きた人形と契約したと言う噂で持ちきりだった。
今バットを返さないとどんな恐ろしい目に遭うか分からない。しかし聡はこのままでは引き下がれなかった。
「それは人間が使ってはいけないんだ、返してもらうよ」
「ダメです!、これが無いとチームが負けてしまいます!」
返さなかったら酷い目に遭うのを覚悟して聡は反論をするが、鬼太郎は顔を暗くして彼に忠告する。
「そのバットをあまり使うと…君の魂とみんなの魂が吸い取られるよ」
「た…魂を…!」
聡は目を丸くして絶句した、それでもバットを返さない。
「そうだよ、そのバットは人間が使うと危険なんだ。だから返してもらうよ」
そう言うと鬼太郎はバットを掴もうとするが、そのバットは聡がギュッとしがみついているので中々取り返せないのだ。
鬼太郎はため息をつくと、聡に質問をしたが、彼の答えはやはりダメだった。
「聞き分けがないなぁ、どうしてもダメだって言うのかい?」
「ダメだと言ったらダメなんですよ!!。僕は死んでも離しませんから!!」
「どうしましょうか?、2人とも」
鬼太郎は誰も居ないのに誰かに話しかけた。すると、鬼太郎の目から目玉親父が飛び出してきて、鬼太郎の後ろから真紅が現れたのだ。
それを見たのか、聡の顎が外れそうなぐらいに驚いた。目玉親父は鬼太郎に話しかけた。
「うむ、ならこんなのはどうじゃ?。明日の午前0時にわしらと試合をしたらどうじゃ?」
「真紅、君はどうだい?」
「私もお父様の意見に賛成なのだわ。野球とやらが見てみたいわね」
鬼太郎は真紅と目を合わせると、真紅も同意見だった。鬼太郎はもう一度聡の方を見ると聡に試合を申し込んだ。
「よし、じゃあ明日の午前0時にボク達と野球の試合をしよう。もしボクたちに勝ったらそのバットはあげるよ」
「い…いいですよ」
聡は唾を飲み込んで野球の試合を受け入れた。受け入れをされた鬼太郎は何も言わずに真紅を抱き上げ窓から去ろうとする、その時に鬼太郎は別れ際に…
「だが、君たちが負けたら…君たちの魂は貰うよ」
そういい残した鬼太郎は窓から外に出た、するといきなり風が吹いてカーテンが風に触れて窓を大いに隠した。風が止んだ直後に鬼太郎達の姿はどこにもなかった。
残っていたのは、腰を抜かして冷や汗をだらだら出しながら座っている聡の姿だけだった。
次の日の朝の鬼太郎の家
そして最初に戻って、鬼太郎は今夜の試合の練習を雛苺に会いに来た猫娘と野球の練習をしていた。いつもは真紅に紅茶を淹れるのだが、野球の練習ばかりしているので彼女は今や不機嫌だった。
やっと、野球の練習を終えた鬼太郎は汗を流して、自分の家に入って真紅の紅茶を淹れるのを忘れてしまい真紅に謝った。
「ごめん、真紅。今、紅茶を淹れるから」
鬼太郎はそう言うと急いで紅茶を淹れる準備をしていた。その後に翠星石と蒼星石が遊びにやって来た。
「おはよーですぅ!、この翠星石がじきじきに遊びにやって来たですよ。さっさとお茶くらい出しやがれですぅ」
「何がじきじきに遊びに来たじゃよ、わしはじきじきに遊びに来て欲しくないわい!」
「な…よくも言いやがったですね!!、目玉の分際で生意気ですぅ!!」
「バッカモン!!、それがわしに言う態度か!?」
「父さんやめてください!」
「翠星石ダメだよ、失礼だよ!」
いつものように目玉親父と翠星石の口論が始まった。それを鬼太郎と蒼星石はなんとか止めた。
その後鬼太郎は2人に紅茶を入れた、蒼星石はお礼を言うが翠星石の方は「今日は文句は言わねぇのですぅ!」と言うけど鬼太郎は気にしなかった。
「ところで鬼太郎さん、何故グローブを持っているのですか?」
「うん、実は今夜0時に人間の子供と野球の試合をするんだよ」
蒼星石の質問に鬼太郎が答えると、翠星石と雛苺が大きな声で驚いた。
「えっ!?、鬼太郎野球をやってるのですか!?」
「いつもじゃないけどね、野球やるのも久しぶりだから」
「ほえ~、きたろーがやきゅうやるとこ見たことがないのー!」
2人が驚いてるところに、猫娘が雛苺を膝に乗せて偉そうに言った。
「ふふん、凄いでしょ?。ずっと昔なんて鬼太郎は野球で何回も相手チームを負かしたこともあるのよ!」
「貴女が自慢するほどではないのだわ」
「ニャッ…;」
と、彼女の後ろから真紅が突っ込むと汗をたらすが。彼女は昔の事を言って頬が赤く染まった。
「でも、あのときの鬼太郎はかっこよかったわ…ニャ~」
猫娘はポッと顔を赤らめて、頬に手を当てた。それを見て呆れる鬼太郎達だったが。蒼星石も鬼太郎を見てポッと顔を赤らめていた、昔の鬼太郎を想像してしまったみたいだ。
「ところで、何で人間たちと試合をするのですか?」
「うむ、妖怪バットを取り戻すためにじゃ」
翠星石の質問を目玉親父が答えた。
「妖怪バット!?、アレは確か鬼太郎が封印したハズよ!!。なのにどうして人間の手に!?」
それを聞いた猫娘が仰天して話しかけると、真紅がいきなりチャンネルを持ち妖怪テレビの電源を入れた。
その画面には妖怪バットを持ったナンバーズとねずみ男と金糸雀がテレビに映ってるのを判明した猫娘はいきなり怒り出し口火を切った。
「またあの2人はぁぁぁぁぁぁ!!!、いつもいつも何でこう事件を起こすのよ!!」
「うにゅ~!、落ちちゃうなのー!!」
怒りのあまりにいきなり立ってしまった猫娘の足に乗っていた雛苺が頃で落ちそうになった、ハッと我に戻った猫娘は落ちそうな雛苺を抱き上げると、また彼女を膝に乗せて座った。
鬼太郎もテレビを見ながら心底呆れていた、この2人は何回やれば気がすむのだと。真紅ははぁっ…とため息をして紅茶を飲んでいた。
「鬼太郎さん、その妖怪バットはそんなに危険なバットでしょうか…僕は前のマスターから聞きましたが、そのバットを持てばホームランが何度でも打てるって言う話を聞きました」
「確かに妖怪バットを持てば何度でもホームランは打てるけど…君たちはまだ聞いたことが無いね、妖怪バットの真の姿を…」
そう言うと鬼太郎は昔の事を話し始めた。
あの日は夜空が曇っているときだった。
その頃僕は砂かけ婆に頼まれて、新しいノートを買いに人間界のコンビニまで行って横丁に戻る途中だった。
僕はちょっと近道をしていこうかなと思って野球のグラウンドがある道に歩いていったよ。
丁度そろそろゲームセットの時間ごろだった…、突如グラウンドの中から妖気を感じた。
僕は気になったのでグラウンドの中に入っていった、その時に見たのは妖怪バットを振り回してホームランを打ち続けるバッター選手の姿が見えた。
その選手の顔は笑ってたよ、狂気と言う笑いを…その選手は数年前に大怪我で不調が続いていたかつて本リーダーの神様のバッター選手の狂いながらホームランを打ち続ける姿があったよ。
「…このバットさえあれば、俺はまたホームランが打てる!!!。昔のようにィ!!!」
その人はまだホームランを打ち続ける、もう人の喜びじゃなくなってた。
顔はやつれてしまい、白髪になっていてもホームランを打った。その人はまだ笑いながら何度も何度も打ち続ける。
「不気味ですぅ!、そいつは危ないヤローですよ!!」
話を割って大声を上げる翠星石の顔は青ざめてた。雛苺も怖がって猫娘の服をギュッと握り締めた。
「こ…怖いの…」
「雛苺…私がついてるわよ、怖がらないで」
猫娘がそう言うと雛苺を抱きしめる。真紅が目玉親父に声をかける。
「お父様、その選手は確か試合の最後に息を引き取ったと聞いたのだわ…まさか…」
「うむ、その通りじゃ。妖怪バットのせいじゃよ」
一斉に話をし始めるみんなにに蒼星石が注意する。
「まだ話の途中ですよ、それで鬼太郎さん…そのバットはその人の死と何の関係が…」
ついに試合は最後となった…、だけどその時に
ドンッ
その人はいきなり座り込む、手も震え出して息も荒かった。
危険な状態までにもまだ野球をやろうとしていた。そしてその人はこう言ったよ。
「ハァ…ハァ…まだまだいけるぜ…このバットは…このバット…は…誰にも渡さ…な…ぃ…」
そう言うと彼は、笑ったまま倒れて、そのまま動かなくなった。ただ笑ったまま…
僕は彼が使っていた妖怪バットを拾って、人間には使わせないように墓場に封印した。
あのバットを使えば、また誰かの魂を吸い尽くしてしまう恐れがあった。そのバットはホームランが打てる代償に人間たちの魂を吸い尽くすと言う真の姿だった。
「使ってる人の魂を…!?」
「そんな…!、そんな恐ろしいバットをあの2人はナンバーズにバットを…!?」
驚愕の事実を聞いた蒼星石と真紅が顔を青ざめながら驚く。
翠星石、猫娘、雛苺は妖怪バットの真実を聞いて慌てふためいた。
「あわわわわ…!!、ス…スグにそのバットを取り返さないとですぅ!!」
「大変なのー!!、ナンバーの魂が食べられちゃうのー!!」
「鬼太郎!、このままだとまた犠牲者が…」
猫娘がそう言うと鬼太郎は頷く。そして鬼太郎は猫娘、翠星石、蒼星石にこう告げた。
「横丁のみんなに知らせてくれ、今夜3時に野球の試合をするって…」
「分かったわ、今すぐ横丁のみんなに知らせてくるわ!。2人とも、行くわよ!」
猫娘は2人を連れ出して横丁に向かっていった。翠星石と蒼星石も鞄で横丁へ戻っていく。
最終更新:2008年04月30日 22:43