鬼太ラブ
ある日、妖怪横丁にはずれにあるゲゲゲハウスで、ネコ娘が数種類のチラシや無料バイト情報誌を部屋に広げてこう呟いた。
ねこ娘「ハァ...なかなか良いバイト先が見つかんないなぁ....それに比べてあいつらときたら」
思い出すだけで、
ムカムカとくるし愚痴ってもこの状況が変わるわけでもないし、ましてや鬼太郎は鈍感な上に、傷つきやすいし
ぐうたらで、寝ぼすけでねずみ男と一緒にほかの女にデレて敵の妖怪の罠にはまったと思ったら、
ねずみ男はねずみ男で大金に目がくらんで危険な商売に簡単に手をだして皆に迷惑かけるわ、真紅たちはヤレ紅茶が
ぬるいだの何だのと言い出すわ、ろくろ首やアマビエは人目も気にせずに恋人たちとイチャイチャしくさるわで
皆が皆でやりたい放題で思いだすだけでも頭が痛い。しかも今日の鬼太郎ときたら真紅たちと一緒に散歩に出かけて居ないと来たもんだ
人の苦労も知らずに、ノホホンと他の女と出かけたりして、ホントは私などなんとも思ってないんじゃ無いのかとふと不安がよぎる
そんな頭と心がいっぺんに壊れそうな思いを消すように何度もバイト情報誌とチラシを睨めっこするが埒が明かない。
「もーいやなんで私だけがこんな嫌な思いして働かなければならないのよ、あーもういやー頭にくる」
このままその情報誌を放り投げて何もかも忘れてしまいたい気持ちになって仰向けになってゲゲゲハウスの入り口を見ていた
そんなときだった。不意に見上げていると、なにか怯えて申し訳なさそうな表情で何時から見ていたのか雛苺が心配そうにして立っていた。
「あら雛苺あなた何時からそこにいたのよ、返事もないから気がつかなかったわよ。」
雛「おどろかしてごめんなさいなのーでもね、ねこのさっきのことばをきいてたらヒナね、ねこの力になりたいのー、
だからいっしょにおしごとさがすお手伝いがしたいのー。ホントなのよ」雛苺の表情は真剣その物であったのを見て
ネコ娘もさっきまでの憂いと苛立ちを篭めた表情を押し殺して嬉しそうに笑って雛苺にこう言った。
「うん、ありがとね、雛苺、雛苺も一緒に頑張って良いバイト先を見つけようにがんばろうね。」
「わーい、うれしいのヒナね、ねこ娘といっしょにおしごと手伝うのを、がんばるのよ」
そう言うと先ほどまで睨めっこしていたバイト情報誌を今度は二人で見ることにしたのだが、
その方向性が行けなかったのか、後のトラウマの原因になるとは思っても見なかったのである
情報誌に挟まれていたチラシで書かれたバイト先には、こう記されていた「アメリカン食堂」と胡散臭い
名前の店がその店がねこ娘と雛苺にとって、最悪で最低な体験談になるとは誰も思いもしなかったのである。
同時刻 大森邸宅
この家で一組の男女が何やら話しているのが見て取れるのだがなにか様子が変である。
男の方は何やらパソコンのゲームをしていのだが普通のゲームとはかなり違うようだ。
俗に言う美少女ゲームと言う代物らしいのだが登場するヒロインが心なしか皆身長が低かったり
小学生低学年組か幼稚園児にしか見えないのがいささかこのゲームの危なさを見事に表している。
女の方は女の方で何やら渋い顔をしながら男のするゲームを男に話しながら見ているようだった。
「フサさん、フサさんーちょいとコッチにきてくれるー?貴方の未来にとって大事なお話がアルンデスケドー?」
「ういうーいちょいと待って最後の選択肢が出るから手はなせないだから終わるまで待ってくれないか。」
そう言って男はゲームを進めようとゲームの画面をマウスでクリックを数回押して、
画面内の幼稚園児と攻略キャラクターが
「お兄ちゃん今日はどんなことして遊ぶの?おままごと?
それともおやつのじかんなの?裕美はねーオヤツがいいのーおなかがすいたー」そう言いきって
このゲームの最後の選択画面がディスプレイのモニターに表示された時の事だった。
その選択肢の内容がこんな内容であったため女の方は目をしかめるばかりだった無理もないことであろう。
1、お腹すいたの?今日はお兄ちゃんのお股のアイスキャンディーを心ゆくまで舐めてみるかい?
2、しょうがないなーのどが渇いたのならお兄ちゃん特性農厚コンデンスミルクしかないけど飲んでみるかい?
3、ご飯の時間までまだ大分時間があるな、其れまでお兄ちゃんと一緒にくんずほぐれずプロレスごっこしようか?
この選択肢が出たとき男の行動は素早かったこのなかで三番目の選択を躊躇する事無く押していた
「あのー 聞こえてますかー カズフサさんーもしもーしもしもーし」
男はこれはいけると悟った表情で満面の笑みを浮かべるだけで女の声などもはや聞こえてなどないらしい
しかし、その満面の笑みも長くは続かなかった様子であるその選択肢を選んだ瞬間モニターが暗転しだし
パトカーに似たサイレンの音が突然鳴り出してモニターの中にゲームの中の主人公が警察に連れて行かれるCGが出
て尚且つBAD ENDの文字が画面内の中央にデカデカと写しだされておりなんともおそまつな感じがする
そこには、さっきまで自身まんまんだった男がパソコンデスクにうな垂れている姿があるだけだった
女の方は男の不甲斐なさに堪忍袋の尾が切れたのか、我を忘れてこんな事をいつの間にか叫んでいた
「聞いているかどうかいい加減に答えなさいよ、このゴミ虫ニートがぁぁぁあぁぁぁ」
「あのねーカズフサさっきから言っているけれどこんなエロリゲーばっかやってないで、
いい加減職やバイトなどを探したりとか女にモテるために自分を磨いたりとかしたらどうなのよもうすぐ三十歳でしょう
いくら私が愛の手伝いをするキューピッドだからって自分で行動しないと何事にも限度はあるんだからね。」
この家の二階から聞こえていたのは、パソコンから流れる幼女の罵声とカズフサと言う男の名前を
連呼していた女の声であった。カズフサと呼ばれる男は女の声のする方に体を向けながら自慢げにこう言った
「クックックック相変わらずの甘チャンだなラブやん俺は、この後に「メガネ喫茶委員長」に入ってヒデヒコや
権蔵君たちと楽しく昼食をしながら今やったゲームの批評会などをやって、委員長の子に萌えてワイワイやったり
下校途中の幼女たちを他の変質者などの危険な輩から守るために、近くからなめる様に体の隅々まで温かい視線で
見守って其の余韻が残っている内に、家に帰りトイレにこもってオナニーして晩飯食ってアニメ見てウンコして
ゲームして寝たりして忙しいんだ就職を探したりしている暇なんてないね。それに彼女が出来ないのはラブやんのせいで
間違いないだろうが」
ラブやんと呼ばれた前髪の一部分をメッシュしているかのような青い髪のキューピッドは何時もの事と思いつつも
カズフサの妄言に半ばウンザリして、軽い頭痛を覚るような錯覚見つつため息をつきながらカズフサにこう言った。
「あのね、カズフサよく聞いて居候の身の私が言うのもなんだけど人はね、自分の大切な人や物の為に皆はたらい
り戦ったしてるんだけだけどね。カズフサあんたはどうなの? いい年ぶっこいて定職もなくブラブラしてそんな
んで良いわけ無いでしょうが、静江さんに生んで貰ったのにその感謝も無いのは、人として恥ずかしくないの?」
ラブやんがそう言うとカズフサは少し心打たれた様子で、目に涙をためながらこう言いだした。
「ああラブやんの言葉で目から鱗が落ちたよ。この大森カズフサ自分と家族の為にいざ働かん」
ラブやんもカズフサの今の言葉で感動したのか目から涙を流しながらああ男としても世間様に顔向け出来るように
一歩成長したのだなと思っていると、当のカズフサの口からこんな言葉が飛び出していた。
「さっき言ったスケジュールをこなしてからな、明日にでも探すさ今日はメンドイからなあ、
あとそれにテレビでママは小学四年生の再放送始が始まっちゃう前に帰ってくるからそのつもりで」
舌も乾かないうちにさっきの決意と熱意を覆すような発言をするカズフサにラブやんは、ぶち切れながらこう返いいかえす。
「明日、明日言ったて、ずるずる言うだけだローがあぁぁぁぁあぁっ今すぐにでもバイトでも何でもせいぃぃぃぃぃぃ」
カズフサに少しでも期待した自分が馬鹿だったとラブやんは思いながら目の前のカズフサを一心不乱に殴り続け後で
一緒にバイト探しに専念するようカズフサに釘を刺したのだった。
「「お、OKラブやんそこまでいうのならバイトをはじめてみようか、アメリカン食堂のジャモジさんが稼ぎのいいバイト先があるって言ってた」
こうして二つの運命の歯車は噛み会うのか会わないのかわからないまま時が過ぎていくであった。
最終更新:2009年08月28日 04:16