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呪われた館! 妖怪肉人形その2

呪われた館! 妖怪肉人形


◆


 ~2階・廊下・書庫の前~


鬼太郎「この部屋は、僕が調べておくから、君はここで待っていてくれ」
蒼星石「えっ!?」ビクッ
鬼太郎「大丈夫、すぐに調べて戻ってくるから」ガチャッ
蒼星石「でも鬼太郎さ…」

 バタン

蒼星石「………(うぅ…鬼太郎さんが居ないと怖い……で、でもそんなに怖くな……やっぱり怖いよぉ…)。」ブルブル

ガサッ

蒼星石「ヒッ!!」ビクッ

シーン…

蒼星石「あ、あの…誰か、いませんか?」

シーン……

蒼星石「は、ははっ…な、何を怯えているんだ僕は…ち、ちっとも怖く何か…」

ガササササッ!!

蒼星石「きゃあぁ!!」

蒼星石「………」

な、何?…今の…?

げ、幻聴だよね?…そ、そうだ!きっと幻聴だったんだ!。何で僕あんな悲鳴をあげちゃったかな?

蒼星石「あはは…鬼太郎さんたちだって…妖怪だけど全然怖く何か…でも妖怪でも悪い妖怪もいるかもしれないって…ひょっとしたら…」

ポンッ

蒼星石「!!」ビクゥッ

きゃああああああああああああああああああ!!!

鬼太郎「蒼星石、僕だよ」
蒼星石「き、鬼太郎さん…うぅ…おどかさないでくださいよぉ…グスッ」
鬼太郎「ごめんごめん、おどかすつもりはなかったんだ……泣いてるの?」
蒼星石「へっ!?、ちっ…違います(ゴシゴシ)!、これは目に埃が入っただけです!」
鬼太郎「(さっきのあの大きい悲鳴は?)」

蒼星石「?、鬼太郎さん、手に持っている本は何ですか?」
鬼太郎「ん、ああこれ?。さっきこの部屋で見つけたんだよ、この2冊だけ、他のと雰囲気が違っていたからね」
蒼星石「…そういえばこの本の背表紙、まるで人間の顔ようなのが描いてありますね」
鬼太郎「そういえばそうだな…ひょっとしたらこれの元のあったところに並べるときっとこの館の秘密が分かるかもしれない」
蒼星石「そうと決まれば、次の部屋を調べましょう」
鬼太郎「うん」

カランコロンカランコロン…
ツカツカツカツカ…

◆


 ~2階・二つ目の部屋~


ガチャッ

蒼星石「ここは一体?。……!!」
鬼太郎「あっ…これは!!」
蒼星石「顔写真の部屋?」
鬼太郎「何だろ…この部屋は?、たくさん写真が壁に掛けられている」
蒼星石「でも、綺麗な女の人たちですね…下に市松人形の写真がどうして掛けられているのでしょう?」

蒼星石「嫌な予感がします…」

なんだか気味が悪い……何故この女の人たちの写真の下に市松人形の写真が?…それにこの人たちは誰?
妙子ちゃんの写真もある!?…アレ?…下の人形の写真がまだ飾られていない…どういうこと?。
まさか……コレって…

 ド ク ン ッ !

蒼星石「うぁっ…!!」クラッ

バタッ

鬼太郎「蒼星石!?、大丈夫かい!?、しっかりしろ!!」

………………………

妙子『いよいよ、今日で蒼星石ちゃんと翠星石ちゃんとお別れね。ミーディアムの契約解いちゃったから…』

翠星石『ふ、ふん!。べ、別に翠星石は寂しくなんかないですよっ!!』

蒼星石『もぅ、昨日まで『妙子と別れたくないですぅ!』って僕に泣きついてたのに…』

翠星石『うっ…うるさいですぅ!、余計なことを言うな!ですぅ!!』

妙子『フフフッ…2人とも仲が良くて良かった、私は2人のように長生きできないけど…』

翠星石『な、何演技の悪いことを言うですか!?。妙子はまだまだ生きられるのですぅ!!』

蒼星石『翠星石の言うとおりだよ妙子ちゃん、そんな自分はもうすぐ死ぬみたいなこと言っちゃダメだよ』

妙子『ありがとう…心配してくれて、でも…この家はね、3番目に生まれた子は二十歳になったら……うぅん、何でもない!』

妙子『蒼星石ちゃん…翠星石ちゃん、今までありがとう…もう会えないかもしれないけど、私が 人 形 に な っ て も 忘れないでね…』

翠星石『ぷぷーっw、人間が人形になれるわけねぇですぅ!』


妙子ちゃんが言っていた自分が人形になってもって言っていたけど…
まさか、妙子ちゃんは…それを僕たちに隠してまで

自 分 で 生 け 贄 の 道 を 選 ん だ ん だ !

じゃあ、この下に飾ってある人形の写真は一体……
………………………

 …せき

 …せい…せき

鬼太郎「蒼星石!、しっかりするんだ!」
蒼星石「う、うぅん…ハッ!?」

蒼星石「急がないt……」ガバッ

ガ ツ ー ン


鬼太郎「ご…ごめん、大丈夫?」ズキズキ
蒼星石「大丈夫でず…ずびません(泣)」ズキズキ

………………………


鬼太郎「そうなんだ……君と翠星石のミーディアムだったこの写真の人が妙子さんって言うのか…」
蒼星石「えぇ、結構優しくて、翠星石が泣いているときも彼女が慰めてくれたのです」
鬼太郎「でも、何で妙子さんの写真が、こんなところに飾っているんだろう?」
蒼星石「妙子ちゃん…無事でいるといいけど」
鬼太郎「とにかく、今は父さんとレンピカを助けないと…今度は左側の階段のところへ行こう」ダキッ
蒼星石「わわっ!(こ、今度はお姫様抱っこ!?…すごく恥ずかしいけど…ちょっと嬉しい)」

カランコロンカランコロン…
バタン

◆


 ~左側の2階・一番奥の部屋~

鬼太郎「ここは書斎だ…」
蒼星石「何か、あればいいのですが…アレ?」
鬼太郎「どうしたんだい?」
蒼星石「あの本棚にあるあの2冊の本…」ツカツカ

蒼星石「よいしょっ…と!」ゴソ

蒼星石「やっぱり…思ったとおりだ」ストン
鬼太郎「何か見つけたのかい?」
蒼星石「はい、鬼太郎さんが書庫で見つけたその2冊の本の続きの奴がありました」
鬼太郎「そう思えば、この本と君が見つけたその本の背表紙の絵の通りに並べてみる価値がありそうだ」
蒼星石「とすると…並べましょう!」

……………………

蒼星石「なんとか絵を合わせました」
鬼太郎「だけど、背表紙の絵を合わせると、本の巻数がバラバラになってしまうなぁ…何か意味があるのだろうか?」
蒼星石「2134……この番号が意味するのは、そうか!、分かったぞ!」
鬼太郎「えっ?」
蒼星石「この数字、お父様とレンピカが閉じ込められた部屋のカギの番号ですよ!」
鬼太郎「そういえば……父さんたちが調べてる部屋の鍵はダイヤル式…よくやったね蒼星石!」
蒼星石「えっ…いや…その、た、ただ僕は…適当に言ったのですので……その…(照)」モジモジ
鬼太郎「よし、父さんたちのところへ戻ろう!」ダキッ
蒼星石「はい」

カランコロンカランコロン
ギギー、バタン

◆


 ~物置の前~

鬼太郎「やっと物置に着いたぞ、蒼星石、さっきの番号は覚えてるかい?」
蒼星石「さっき、メモをしてきましたので大丈夫です」
鬼太郎「君って結構素早いんだね」
蒼星石「鬼太郎さんほどでは…ありません」

……………………

蒼星石「えっと…2、1、3、最後に4っと」

カチッ

蒼星石「よし、開いた。これで入れます」
鬼太郎「うん、僕の腕に乗って、行くよ」ガチャッ

◆


 ~物置部屋~


目玉おやじ「おぉ!、鬼太郎!、蒼星石!」
鬼太郎「父さん!」
蒼星石「お父様!、レンピカ!」ピョン、スタッ
レンピカ「~~!!(泣)」ヒューン!
蒼星石「どうしたの?、泣いちゃって?」
レンピカ「…!!(さっきまでのやりとり忘れてる───ッ!)」ガガーン

鬼太郎「大丈夫でしたか!?、父さん!?」
目玉おやじ「ふぅ~助かったわい…。ブルジョワも蒼星石に会えてうれし泣きしとるぞ」
蒼星石「いえ、レンピカです。お父様、わざと間違っていません?」ニコッ
目玉おやじ「す、すまんのぅ…それより…」

目玉おやじ「ここは調べたが、とくに気になるものは何もないのぉ…」
蒼星石「そうですか…レンピカは?」
レンピカ「…。」フルフル
目玉おやじ「よっと!」

ピョコン

鬼太郎「ここも何もないし、行こうか」
蒼星石「了解しました。よいしょっと」スッ

グラッ

蒼星石「え?」
鬼太郎「くっ…!」バタッ
目玉おやじ「き、鬼太郎!?」
蒼星石「鬼太郎さん!!」
鬼太郎「ハァ……蒼星石…」
蒼星石「大丈夫ですか?」
目玉おやじ「むっ!いかん!、霊力が半分しかないぞ!」
蒼星石「えぇ…!?」
鬼太郎「甘く見ていた……霊力を半分吸い取られたみたいだ…」
蒼星石「鬼太郎さん、しっかり!!」
鬼太郎「アレ?…蒼星石…君は…」

──── 君は、


        そんなに大きかったのか……?


蒼星石「え…な、何を言ってるのですか鬼太郎さん!」
目玉おやじ「むっ…そういえば、鬼太郎、わしの気のせいかもしれんが…」

──── お前の背が


          少 し 縮 ん だ 様 な 気 が す る の ぅ ……

鬼太郎「いえ…気のせいなんかじゃありません、父さん」

鬼太郎「僕の視界が低くなっています……」

鬼太郎「それに…指の一本が人形のように硬くなっています」
蒼星石「…鬼太郎さん!」
目玉おやじ「し、しもうた!…油断している隙に奴はお前の霊力を吸い取ってるようじゃ!」
蒼星石「そんな!、今まで鬼太郎さんの霊力を吸い取る妖怪はそれが仇となって自滅したのに!!」
鬼太郎「確かに…でも、やはり今度の妖怪はただ者じゃない!!」


   キャアアアアアアアアアアアア!!!

鬼太郎「!?、何だ!?」
蒼星石「この悲鳴……どこかで聞いたような…きっと何かあったんでしょう!」
目玉おやじ「この上の2階の方からじゃな!」
鬼太郎「くっ…僕が見てきます、父さんは蒼星石と一緒にいてください!」
目玉おやじ「し、しかし鬼太郎!」
蒼星石「だめです!、今あなたは霊力を吸い取られています!。僕も一緒に行きます!」
鬼太郎「分かった、じゃあ一緒に様子を見に行ってみよう!」ダキッ
蒼星石「お父様、僕の頭に乗ってください!」

カランコロンカランコロン…

バタンッ

◆


 ~廊下~

鬼太郎「……」ピタッ
目玉おやじ「どうじゃ、鬼太郎?」

ピピーンッ

鬼太郎「物凄い妖気だ…。僕の霊力を半分吸い取ったからだけど…」

鬼太郎「こんなに強い妖気を今まで感じたことがありません…」

鬼太郎「父さんたちは危険なので、ここで待っていてください」
蒼星石「鬼太郎さん…あまり無茶は…。」
鬼太郎「……」
蒼星石「僕も一緒に行きます、これ以上鬼太郎さんを怪我させたくない…」
鬼太郎「………。」ニコ

 ナデ

蒼星石「んっ…」
鬼太郎「必ず戻ってくるから…それまで父さんと待っていて」
蒼星石「……はい、鬼太郎さん」
鬼太郎「父さん!、彼女を頼みます!」ストッ
目玉おやじ「ん!、気をつけるんじゃぞ!鬼太郎!」
鬼太郎「ハ イ ! 、 父 さ ん !」

カランコロンカランコロンカラン…

キィー、バタン

蒼星石「鬼太郎さん……」
目玉おやじ「大丈夫じゃ、そんなに心配せんでもええ」
蒼星石「…本当に、大丈夫なんでしょうか」

────鬼太郎さん……お願い…

              無事で居て…!!

◆


 ~その頃の鬼太郎~

カランコロンカランコロン

鬼太郎「2階からすると…きっとどこかに居るはずだ!…」

鬼太郎「ますます妖気が強くなってくぞ…」ピピン

鬼太郎「蒼星石に心配させられたな……でも、あの子を危険な目に遭わせることもできない…」

もう、あの時みたいに繰り返したくない…

 ヌゥッ…

???『そんなに心配しなくても良い…』
鬼太郎「なっ!!…後ろから!」
???『気づくのが遅すぎたようだな、まぁ良い。蒼星石も一緒に…』

────葬 っ て や ろ う…

鬼太郎「しまった…!!」


うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああ!!!!…………

◆


 ~廊下~

目玉おやじ「鬼太郎の声じゃ!!」
蒼星石「!!」

 そんな…鬼太郎さん…

蒼星石「鬼太郎さん!!」

タッタッタッタッタッ

キィー、バタン

◆


 ~食堂~

蒼星石「ハァ…ハァ…どこにもいない」
目玉おやじ「おや?、ここの食堂に置いておった人形も居ないぞ」
蒼星石「くっ…!!、僕がついていながら……!!」グッ

ガシャーン!!

蒼星石「!!。今のは…」
目玉おやじ「2階じゃ!」ヒョコ
蒼星石「行ってみましょう!!」ツカツカツカ…

ギィー、バタン

◆


 ~2階廊下~

タッタッタッタッタッ

目玉おやじ「蒼星石、どの部屋を調べるんじゃ」
蒼星石「まず、僕と鬼太郎さんが調べに行ったとき、三つ目の部屋の鍵が開かなかったのが気にかかるんです」

蒼星石「ここだ…」

ガチャッ

蒼星石「アレ?」
目玉おやじ「どうやら、開いたようじゃぞ」
蒼星石「そんなばかな、確かにここは鍵がかかってたのに…」

キィー、バタン

◆


 ~2階・3番目の部屋~

目玉おやじ「む?、また、繭があるぞ……調べてみるんじゃ」
蒼星石「ハイ、お父様」ツカツカ

蒼星石「…中は空っぽです、繭も切り口がありますし。誰も入っていません」
目玉おやじ「ふぅむ…誰かは分からんが、繭から自分で出たかのぉ」
蒼星石「ですが、この繭は今までとは違って結構分厚いですね。これから出るには切るものがないと…でも、誰が入っていたんだろ…」
目玉おやじ「この部屋には、何もないのぉ……むっ?、机の上に光っておるのは何じゃ?」
蒼星石「え?、どれどれ……」ツカツカ

ヒョイ

蒼星石「また鍵です、どこかで使えるかもしれませんね」
目玉おやじ「ふぅむ、そうじゃな」
蒼星石「そういえば、さっきの割れる音はどこから…」
目玉おやじ「2階からだとするのは間違いないのぉ。仕方ない、ここは次の場所へ調べよう」
蒼星石「あっ!、待ってください!。鏡が割れています!」
目玉おやじ「ふぅむ…さっきの何か割れた様な音はこれかもしれんのぉ…」
蒼星石「ということは?…」
目玉おやじ「明らかに、誰かか故意に割ったものじゃ」
蒼星石「とすると、この部屋の繭に出られた人はどこかにうろついてるはずです!。行きましょう」ツカツカ

キィー、バタン

◆


 ~2階・廊下~

蒼星石「?、誰か来ます。レンピカ!」ジャキン
目玉おやじ「おや?、待つんじゃ蒼星石!」

ユラリ…ユラリ…

目玉おやじ「あれは写真で見た、妙子さんのお姉さんじゃないか」
蒼星石「小百合さん、今までどこにいたの……」

小百合『………蒼…星石…ちゃん…。』

蒼星石「小百合さん?」
目玉おやじ「何か様子がおかしいぞ、気をつけるんじゃ!」
蒼星石「気をつけろって……」ビクビク

ヒタッ

蒼星石「(…嘘?)」

腰に力が入らない…!!、小百合さんがこっちに向かっているのに…
逃げないと…逃げなきゃだめなのに!、腰が抜けて…動けない…!!。

目玉おやじ「蒼星石!一体どうしたんじゃ!」
蒼星石「いや……」

小百合『蒼…星…石…ちゃん』

ヒタッ…ヒタッ……

蒼星石「……いで」

 来 な い で ! ! …

小百合『蒼星石…ちゃん…聞いて…』ピタッ
蒼星石「ふぇ?(泣いている?)」
小百合『大きな……胴体……弱……』
蒼星石「小百合…さん」
小百合『…………………。』
蒼星石「小百合さん…何か、言ってよ…。さっきの大きな胴体で何が?」
小百合『…………………………。』
目玉おやじ「きっと、小百合さんは薄れていく意識の中でお前に何か伝えたかったんじゃな」

目玉おやじ「しかし、何を伝えたかったんじゃろぉ?」
蒼星石「鬼太郎さんも居なくなっちゃったり…本当に何が…」
目玉おやじ「これ!、泣いとる場合ではないぞ!。とにかく、鬼太郎を探す前にまずは先ほど見つけた鍵で試してみるんじゃ」
蒼星石「はい…(グシグシ)。この鍵は確か一番奥の部屋の鍵かもしれせん」ツカツカ

ガチャッ。キィー、バタン

◆


 ~2階・一番奥の部屋~

蒼星石「ここは、全然何もありませんね…」
目玉おやじ「どうやらここは、誰も使っておらんらしいようじゃ」

???『フフフ…フフフフフフ……』

蒼星石「!!。誰だ!?」ジャキ
目玉おやじ「蒼星石、気をつけろ!。この部屋に何かいるかもしれん!」ヒョコ
蒼星石「ハイ!お父様!」

???『まだ分からぬようだな?』

蒼星石「どこにいるんだ!?、姿を見せろ!!」
???『姿は見せてある…』

────お 前 た ち の 隣 の 壁 に い る … …

蒼星石「隣の壁?」

蒼星石「まさか…!」バッ
市松人形『フフフ……やっと見つけたか』
目玉おやじ「市松人形じゃ!」
市松人形『久しぶりだな…蒼星石』
蒼星石「何故僕のことを?…」
市松人形『お前の知ることなどない…』
蒼星石「何!?」
市松人形『それより…何故仕来たりを破った?』
蒼星石「破る?、何の事だ。ここの人たちを生け贄にする仕来たりなんて残酷にも程があるよ。ここの館の人たちをどうした!?」
市松人形『ほぉ、さんぬき様に逆らった者たちを聞きたいのか?。さんぬき様に逆らった者は皆…』

────葬 ら れ る… 

目玉おやじ「そんなこと、鬼太郎がさせるものか!!」
市松人形『鬼太郎?…あぁ、あの片目の子供のことか?』
蒼星石「!、鬼太郎さん!。鬼太郎さんに何をした!?、言え!!」
市松人形『フフ……あいつなら』

────さ ん ぬ き 様 が 葬 っ た 。 

目玉おやじ「何!?、鬼太郎が!?…とほほほほほ。」
蒼星石「嘘だ…鬼太郎さんがやられるはずがない…出鱈目を言うな!!」
市松人形『そう怒るな、お前らも一緒に葬られる…お前らはもう…』

────こ の 部 屋 か ら 出 る こ と す ら で き な い …

目玉おやじ「くっ…閉じ込められてしまったようじゃな」
蒼星石「そのさんぬき様って言う妖怪の居場所はどこ!?」バッ
目玉おやじ「ひゃあああ!、おっとととと…」
蒼星石「教えて!、そいつの居場所はどこにあるの!?」
市松人形『……。』
蒼星石「鬼太郎さんはどこ!?」
市松人形『………。』
蒼星石「答えてよ!!」
目玉おやじ「蒼星石、落ち着くんじゃ。この人形はもう動けぬ、ただの人形になってしもうた」
蒼星石「そんな…」ペタッ
目玉おやじ「落ち込むことはない。それより、何かここから、出る方法がないかのぅ?」
蒼星石「でも、ここは扉に鍵穴はありませんし…どこをどうやったら開けるかどうか…」
目玉おやじ「諦めたらそこで試合終了じゃ!、ともかく。どこかに鍵穴があるようじゃから探す…おや?」

目玉おやじ「そこの壁に何かあるようじゃぞ」
蒼星石「何でしょう?」

ツカツカツカ…

蒼星石「壁にたくさんの鍵穴があります」
目玉おやじ「ふむ!、これはこの部屋から脱出できるガキ穴かも知れんぞ!。まず試しに、手持ちの鍵で試してみるんじゃ!」
蒼星石「でも…この鍵穴、18もあります…どれが出られる鍵穴か分かりません」

蒼星石「でも、何だろう…この鍵穴?。何か部屋の間取りに見えてる…」
目玉おやじ「がんばるんじゃ!、わしはお前をできる子じゃと思っとる!。自分に勇気を持つんじゃ」
蒼星石「自分に…勇気」

────そうだ…鬼太郎さんが居ない今は…僕ががんばらなきゃ!

蒼星石「(まずは、青い紐が付いた鍵を左の2行の鍵穴の右から2番目の穴に…)」カチャッ

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

蒼星石「ふぇ!?、な…なに!?、何なの!?」アタフタ
目玉おやじ「大変じゃ!!」
蒼星石「壁がさっきと違う!?」
目玉おやじ「どうやら間違うと、壁が迫ってくる仕掛けのようじゃ!」
蒼星石「えぇ!?」
目玉おやじ「間違わないように、正しい順に鍵を開ければいいんじゃ!」
蒼星石「そんな、無理言わないでくださ……」

────いや、待てよ…この鍵穴は僕たちが調べた部屋を意味している…

     ということは、部屋を調べた順に鍵穴に見つけた鍵で解けばいいんだ。

分かりやすいようにしています。

                 ┏━┓
                .┃●┃
┏━┓  ┏━┓  ┏━╋━╋━┓
┃●┃  ┃●┃  ┃●┃●┃●┃①
┣━┫  ┣━┫  ┣━╋━╋━┫
┃●┃  ┃●┃  ┃●┃  ┃●┃②
┣━┫  ┣━┫  ┣━┫  ┣━┫
┃●┃  ┃●┃  ┃●┃  ┃●┃③
┣━┫  ┣━┫  ┣━┫  ┣━┫
┃●┃  ┃●┃  ┃●┃  ┃●┃④
┗━┛  ┗━┛  ┗━┛  ┗━┛



蒼星石「(赤い紐がついた鍵は、まず僕とお父様を調べた部屋は1階、つまり右の2行目がある鍵穴の左から3番目の鍵穴)」カチャッ

蒼星石「(次の青い紐の付いた鍵…これは鬼太郎さんと僕が調べに行った、左から1番目の鍵穴に!)」カチャッ

蒼星石「(最後に残った…この何も付いていない銀の鍵は…えっと…)」

目玉おやじ「どうした蒼星石!?」
蒼星石「アレ?…」
目玉おやじ「ま、まさか…」
蒼星石「どうしよう…」

────最後が思い出せない…!!

蒼星石「どこだったかな?…真ん中の鍵穴?」カチッ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………

蒼星石「違う…どこだったんだろう…思い出せない…何でこんな時に…!!」
目玉おやじ「しっかりするんじゃ!!」
蒼星石「お父様…僕には…」
目玉おやじ「ばっかもん!!諦めるんじゃない!、わしはお前を信じている!。がんばるんじゃ!」
蒼星石「お父様…」

────そうだ!…僕は諦めちゃいけない!。鬼太郎さんや、ここの人たちを助けたい…!

目玉おやじ「行けー!、蒼星石!!」

 M I S S I O N G O ! ! !

蒼星石「YES!DADDE!!」

蒼星石「(最後は…2行目列がある一番上の鍵穴…!)」

カ チ ャ ッ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……カヂャン

蒼星石「やった!、やりましたお父様!」
目玉おやじ「ふむ、こう言う、カラクリじゃったのか…。蒼星石、MISSION COMPLETE!」グッ
蒼星石「MISSION COMPLETE!」グッ
目玉おやじ「では、隣の部屋を調べに行くぞ!」
蒼星石「ハイ、お父様!」ツカツカ

蒼星石「(…アレ?)」

蒼星石「(僕、お父様につられて「YES!DADDE」って言っちゃった…)」ガーン

蒼星石「(しかも「MISSION COMPLETE!」って……恥ずかしい……もうお嫁に行けな…じゃなかった、もうアリスになりない…)」カアァァァ

キィー、バタン

◆


 ~2階・隣の部屋~

目玉おやじ「…ふぅ、危ないとこじゃった…」
蒼星石「えぇ」
目玉おやじ「しかし…鬼太郎がやられたとは」
蒼星石「僕も信じられません、鬼太郎さんが負けるはずがありません…」
目玉おやじ「おや?、この部屋以外に不気味じゃのぅ」
蒼星石「え?。ってきゃぁ!!」

蒼星石「こ…ここ、仮面を飾ってあります、不気味な仮面が…」

目玉おやじ「調べたいところじゃが、お前の背じゃと届かないのぅ…不自然に落ちるとか」
蒼星石「そんなことは絶対に置きませn……」

カタン、チャリンチャリン…

蒼星石「(落ちた!?)」
目玉おやじ「わしの超能力じゃ!」
蒼星石「わーすごいですお父様…って、釘が取れて落ちただけですよ」ビシィ

ツカツカ、ヒョイ

蒼星石「仮面が落ちた弾みで、小さな鍵が出てきました」
目玉おやじ「うむ、どうもこの部屋に何かありそうじゃな、調べてみるんじゃ!」
蒼星石「ハイ、お父様」

──中略──

蒼星石「見つけたのは小さな鍵とどこかの鍵ですね。廊下から行ける部屋は全部あいてますし…、開いて居ない部屋は妙子ちゃんの部屋しかないです」
目玉おやじ「どうやら、別のところの鍵らしいぞ。とりあえず、次を調べに行くんじゃ」
蒼星石「そうですね」ツカツカツカ

キィー、バタン

◆


 ~2階・廊下~

ツカツカ…

蒼星石「アレ、廊下に何か置いてありますが…小百合さんは?」
目玉おやじ「アレは、市松人形じゃ」

タッタッタッタッ、ヒョイ

蒼星石「でも、何でこんなところに人形が?。小百合さーん!、どこですか!?」
目玉おやじ「一体、どこにいったんじゃろぅ?」
蒼星石「変ですね…でも、この人形。小百合さんとそっくりですし……そっくり…」

蒼星石「(まさかこの人形って……小百合さん!?)」
目玉おやじ「どこにもおらずに人形が残る…どうもこれはきな臭い!」
蒼星石「急いで、妙子ちゃんの部屋に行きましょう!」ツカツカツカ

◆


 ~2階・妙子の部屋~

蒼星石「勝手に入っちゃったけど…」
目玉おやじ「むっ、日記があるようじゃぞ。早速調べて…」
蒼星石「ダメです!、女の子の日記は勝手に読んじゃいけませんよ!」
目玉おやじ「じゃが、ここで解決せねば妙子さんたちも助からんぞ」
蒼星石「ううっ……妙子ちゃん、勝手に日記読んじゃうけど…ごめんね」ペラッ

 妙子の日記

 明日は二十歳の誕生日。

 3番目に生まれた子は、二十歳になったら魂を抜かれる。

 この仕来たりは…

 絶対に破ることはできない。

 私が肉の間で生け贄として、

 さんぬき様にささげられる事で…兄と姉が無事でいられるのなら、

 私は喜んで人形となり、この家を守ります。

パタン

蒼星石「人形になって守るって…あの時妙子ちゃんは「人形になっても」って言っていたのは…」

蒼星石「(あの時のたくさん掛けられていた女の人の写真と人形の写真はみんな生け贄になって、人形にされた人たちだったんだ!!…)」

蒼星石「早く妙子ちゃんを見つけないと…彼女まで人形に…!」ツカツカ

待つんじゃ蒼星石!

蒼星石「えっ、お父様?」
目玉おやじ「良く見るんじゃ!。壁に人形の唄みたいな詩が飾られとる!」
蒼星石「人形の唄の詩…まさかこの詩は…3番目の詩だ!!」

    にんぎょう にんぎょう

    鬼と闇

    同じいろはを 抜き解きし

    鳴かぬ丹頂 肉で飽き

目玉おやじ「ふむおそらく、この唄には何か意味があるに違いない!」
蒼星石「えぇ、僕はこの唄…さっき鬼太郎さんと調べたこの唄の詩の1番と2番…」

蒼星石「これは必ず文字があるはずですよ!」
目玉おやじ「して、どんな意味があるのじゃ?」
蒼星石「そう、つまりこれの意味を訳すと…と・け・い・の・も・じ・ば・ん」

蒼星石「この唄の詩、三つの意味…それは「時計の文字盤」のことだったのです!」
目玉おやじ「何じゃと!?、つまりこの唄はそういう意味じゃったのか」
蒼星石「これで唄の謎は解けました!、あとは食堂へ戻りましょう!」ツカツカツカ

キィー、バタン

◆


 ~食堂~

目玉おやじ「おや、気付かなかったようじゃが。食堂で居なくなった人形を置いてあった机の下に、なめくじの跡が時計の所まで残っておるのぅ」
蒼星石「なめくじみたいな跡…そして時計の所までに跡はたどっている。どうやら尻尾を掴みましたよ」ヌチャヌチャ…
目玉おやじ「なるほど、どうやら犯人はこの館に祭ってある人形だったようじゃな」
蒼星石「フフ…その通りですね。それに奴は、この机の引き出しにある物も忘れていきましたし…」ガラッ
目玉おやじ「それは、巻物じゃな?」
蒼星石「えぇ、まずこの巻物を調べてみましょう」スルスル、ピラ

       一つ。お家の繁栄の為、三番目の子供を生贄として捧げる。
       一つ。肉の間への行き方は、誰にも教えてはならない。
       一つ。さんぬき様に逆らってはならない。
       一つ。代々の人形は大切にしなければならない。

蒼星石「やっぱり…思っていた通りです」
目玉おやじ「うーむ、この家には代々3番目に生まれた子を、生け贄にする仕来たりがあるらしいが…でも、どうして今回は妙子さん1人じゃなしに…
      複数の者がやられたんじゃろぅ?」
蒼星石「その答えは…なめくじみたいな跡がたどっている、この古い時計です」ツカツカ
目玉おやじ「とすると?」
蒼星石「この時計は壊れていて、もう動かないものかと僕は気づきませんでした。この時計は元々壊れていない…いや…」

蒼星石「元 か ら こ の 時 計 は 動 か な か っ た の で す」
目玉おやじ「おや?、時計の文字盤を覆っているガラス戸に鍵穴がついとる」
蒼星石「って、聞いてませんね人の話……;。コホンっ!、このガラス戸についてある鍵穴には、先ほど見つけた小さな鍵が必要…レンピカ!」スッ
レンピカ「…。」ヒューン

 ポトッ

蒼星石「ありがとう、レンピカ」
目玉おやじ「見事に便利じゃのぅ、その「ガードレール」は」
蒼星石「だからレンピカですってば!!、ハァ……」

カチッ、キュリキュリ…

蒼星石「よし、開いた…」
目玉おやじ「しかし蒼星石、この動かなかった時計と今回の事件と関係があるのか?」
蒼星石「えぇ、あります。この事件が起きたのは…先ほどまで、頭痛はしませんでしたが…僕たちが来る前に小百合さんは……」

………………


小百合『肉の間に行って、私があんな人形壊してやる!!』

小百合『♪鳴かぬ丹頂 肉で飽き~…』キリキリキリキリ……

ゴォーン…ゴォーン…


………………

蒼星石「それが、今回の事件…小百合さんは妙子ちゃんを助けようとして、肉の間へと向かい、さんぬき様の怒りに触れてこの館の人たちは繭に包まれて、人形にされしまいました」
目玉おやじ「なるほど!、そういうことじゃったのか!」
蒼星石「えぇ、最後の3番目の詩にあった『鳴かぬ丹頂 肉で飽き』…この歌の意味は…」
目玉おやじ「うむ、丹頂とは『短針と長身』のことで、肉はそれを2と9で合わせるという意味か…」

目玉おやじ「この唄は、肉の間への行き方を唄っておったのか!」
蒼星石「そうです、そこにお父様が言っていた肉の2と9で合わせる…」

蒼星石「ということは、2と9…これは2時9分を刺しているのです!」
目玉おやじ「お主、ちょっとはかっこよくなってきたのぅ…わしは惚れそうじゃ」
蒼星石「いえ…鬼太郎さんほどではありません…」キリキリキリ……

カチッ

ゴォーン…ゴォーン…

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

目玉おやじ「おぉ!時計が横に動いたら階段が現れたぞ!」
蒼星石「これが、この館にある肉の間の入り口です」

蒼星石「急ぎましょう!、鬼太郎さんも妙子ちゃんも肉の間に居ます!」

タッタッタッタッタッタッ

◆


 ~地下通路~

ピチョン…ピチョン…

バシャッバシャッバシャ

蒼星石「ハァ…ハァ…」バシャバシャ
目玉おやじ「急ぐんじゃ!、鬼太郎のちゃんちゃんこが反応しておる!。おそらく鬼太郎はこっちじゃ!」ヒョコ
蒼星石「……(どこに…)」バシャバシャ


──どこに
     肉の間があるんだ!?…

◆


 ~地下通路・扉の前~


バシャバシャバシャ…

目玉おやじ「ここじゃ!、この扉におる!」
蒼星石「この部屋か…」キキッ

蒼星石「鬼太郎さん…生きていてください。今、あなたを助け出します」

ギィー…

◆


 ~地下通路・謎の部屋~

鬼太郎「………」

ギィー、バタン

目玉おやじ「はっ!!鬼太郎!!」
蒼星石「鬼太郎さん!!」ダッ

鬼太郎「……うぅ…」
蒼星石「鬼太郎さん!、鬼太郎さんしっかりして!!」ユサユサ
目玉おやじ「だめじゃ…気がつかんか…トホホ」
蒼星石「でも、何で鬼太郎さんがここに…」
目玉おやじ「恐らく、さんぬき様という奴にやられてここに閉じ込められたんじゃ……くうぅぅ、鬼太郎…わしはご先祖様に顔向けができんよ…」

蒼星石「…………。」

グッ

──もう、許せない…

蒼星石「お父様…鬼太郎さんとここに居てください」
目玉おやじ「な、何!?(チョコン)。な、何をするつもりじゃ蒼星石!!」
蒼星石「僕は…」

 さ ん ぬ き 様 を 倒 し ま す 

目玉おやじ「な、何じゃと!?。やめるんじゃ!、お前はまだミーディアムの契約をしていないのじゃぞ!」
蒼星石「えぇ…僕は確かにまだ契約などしていません…でも」

蒼星石「鬼太郎さんがやられている姿を見ていられないんです!」

蒼星石「僕にだって…あなた方と同じ、勇気があるかもしれません。ローゼンメイデン第4ドールの誇りにかけて…」
目玉おやじ「じゃ、じゃが…」
蒼星石「行ってきます」ダッ
目玉おやじ「やめるんじゃ!蒼星石!…くうぅぅ…わしがついていながら」ポロポロ

バタン

◆


 ~地下通路~

バシャバシャバシャ

蒼星石「(さんぬき……お前にやられた鬼太郎さんの仇を取ってやる!)」

バシャ…バシャ…

蒼星石「ここが肉の間の扉…怖いけど…がんばらなきゃ…」キィー

◆


 ~肉の間~

蒼星石「ここが肉の間か、嫌に妖気を感じる…レンピカ」スッ

ジャキン

蒼星石「(何だろう?…この大きい市松人形は?)」
巨大市松人形『……』
蒼星石「気味が悪いな、まるで嘲笑ってるみたい…アレ?」

タッタッタッタッ

蒼星石「あの祭壇の上に何かある……繭かな?」

蒼星石「じゃああの繭の中に入っているのは…助けないと!」

  ギロッ…

蒼星石「!!」ビクッ

な、何?…今、誰かに睨まれたような……誰か?…

蒼星石「まさか…!!」

巨大市松人形『……』ゴオォォォォォ……
蒼星石「に、人形の首が…!、じゃあこいつがさんぬき様か!!」

蒼星石「来いっ!!僕が相手だ!!」

巨大市松人形の首『……』ゴオッ

蒼星石「てやっ!!」

ザシュッ

ザクッ

巨大市松人形の首『……』ブオンッ
蒼星石「(だめだ…奴は宙に浮いていてまともに攻撃ができない…)」

蒼星石「(となれば…)」ダッ
巨大市松人形の首『……』ゴオォォッ
蒼星石「たぁっ!!」ゲシッ、ピョン

蒼星石「やああああああああああ!!!」

 ゲシィ、パキン

蒼星石「……」シュタ
巨大市松人形の首『……』フラフラ、ペキペキ…
蒼星石「さぁ、正体を見せたらどうだい?」 
巨大市松人形の首『やはり、流石は蒼星石。だが、これで勝ったと思うな…』
蒼星石「口だけは達者のようだね?、君は一体誰だ?」スチャッ
巨大市松人形の首『わらわの名は「肉人形」。わらわに逆らう者は皆人形になる、だが…』

 お前だけは、わらわの中に取り込んでやる。覚 悟 お し ! !

蒼星石「(さんぬき様の正体は妖怪だったんだ!!…)くっ!」ジャキ

カタカタカタカタカタカタカ……

ペキッ…ペキペキペキ…

 バ キ ィ ッ ! !

蒼星石「!!!。」

◆


 ~地下通路・謎の部屋~

鬼太郎「うっ…うぅん…ここは?」
目玉おやじ「おぉ!目が覚めたか鬼太郎!」
鬼太郎「父さん…ここは?、どうして僕はこんなところに?」
目玉おやじ「さんぬき様にやられて閉じ込められたんじゃ。蒼星石がやっとこの館の謎を解いたんじゃ」
鬼太郎「蒼星石が…?。あっ、そうだ!!」

鬼太郎「蒼星石は!?」
目玉おやじ「じ、実は…」

   キャアアアアアアアア!!!

鬼太郎「っ!!!」ガバッ
目玉おやじ「蒼星石の声じゃ!!、きっと何かあったようじゃぞ!!」

◆


 ~肉の間~

ググググッ……

蒼星石「くっ…うぅ…」ギリギリ
肉人形『フフフフ、美しい…その絶望に導く泣き顔もその恐怖におびえる声…何もかもが美しい…』
蒼星石「な、何が…美しいもんか!……何で、ここの人たちを生け贄にするんだ…あぐぅ!」
肉人形『ふんっ!、取り込まれるのも恐れてるが、聞きたいのか?。教えてやろう…』

肉人形『わらわは、江戸時代のときに一人の娘に抱かれてた…だが、その娘は何者かに斬り殺された…やがてその肉はわらわが全部取りこみこの姿となった…』

肉人形『このまま他の人形も取り込めば…わらわは完全なる肉体になれる!。そう考えたのだ…』

肉人形『だが運がいいことに、この館に生まれた3番目の人間を人形にすることができた、これを使えばわらわは人形を楽して集めるのを考えた!』
蒼星石「だからって…この館に…3番目に生まれた人を……あぁ!」グググッ
肉人形『まぁ、人間というものはわらわの操り人形にしかすぎん。もうこの人間だった者たちなど必要ない…お前さえとりこめばよいのだからな』
蒼星石「な、何だと…」
肉人形『お前はあのバカな姉と共に西洋から生まれた生きた人形……生きた人形は、人間よりも優れた力を持っておる!。お前を取り込めば、もう完全なる肉体ができる!』ギリギリギリ
蒼星石「そんなの…間違っている……僕を取り込んだって……完全な肉体なんか、できないよ……もう、やめるんだ…」
肉人形『うるさい!!』ギュウゥゥゥゥ
蒼星石「ああああぁぁぁっ!!」ググググッ
肉人形『わらわより美しい癖に生意気言いおってからにっ!!。鬼太郎とやらに助けを求めても無駄だ!。奴はわらわの力でもうすぐ人形になる…』
蒼星石「あああああ!!」ググググ
肉人形『これで心おきなく、お前を取り込める!、さぁ諦めてわらわに取り込まれろぉぉぉ!!』グイグイ
蒼星石「や、やだ…取り込まれる…なんて…苦しい…!」ズルズル

 こんな時に………鋏が、手に届かない……

 あと…ちょっとなのに……!!、せっかく…妙子ちゃんを助けられたのに……!

蒼星石「(いや……取り込まれるなんて…いや!)」ズルズル

蒼星石「(もうだめ……力が入らない……)」

蒼星石「(僕は…何にも手伝えなかった…みんなに迷惑…かけてばかりだった…)」


──鬼太郎さん……
最終更新:2009年05月15日 12:54
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