水の妖怪! 水虎!
バシャッバシャッ
鬼太郎「やぁ、人間の皆さん…ゲゲゲの鬼太郎です」
池に足を浸けている鬼太郎。
鬼太郎「皆さんは水虎という妖怪をご存知ですよね?」
鬼太郎「水虎は河童に似た妖怪と言われていますが…今回はその水虎とは別の妖怪です」
そう言うと鬼太郎は河に浸けていた足を上げ、布で足を吹く。
鬼太郎「今回は、その水虎を雛苺が誤って飲んでしまった話です」
足を拭き終えて、下駄を履く鬼太郎。
鬼太郎「実は、ちょっとしたことで雛苺を泣かせちゃいました。」
鬼太郎はそう呟くと去っていき、そして池の中から赤い目が睨んでいる。
◆
~ゲゲゲハウス~
カーカー……
バサッ
鬼太郎「ただいま、みんな」
目玉おやじ「おぉ!鬼太郎!」
雛苺「きたろー!おかえりなのー!!」タタタタタッ
翠星石「や~っと戻ってきたですか鬼太郎!、いつまでも待たせるんじゃねぇですぅ!」
蒼星石「こらこら、鬼太郎さんに失礼だよ」
鬼太郎「ハハ、いいよ。もう慣れているから」
目玉おやじ「それより鬼太郎、ちゃんと買ってきたのぅ?」ジュルリ
鬼太郎「えぇ、沢山買ってきましたよ。高木洋菓子店に新しく出たショートケーキ」
雛苺「うゆ!?、ショートケーキー!!」バッ
目玉おやじ「クヒヒ…わしはこのケーキが食いたくて楽しみにしとったわい」
鬼太郎「翠星石たちもどうだい?。遊びに来るかなって思って沢山買ってきたらから」
翠星石「うっ…け、ケーキで翠星石たちを釣るなんて、おめぇには4000000年早いですぅ……」
翠星石「さっさとケーキをよこしやがれですぅ!」ビシィ
蒼星石「もぅ、素直じゃないんだから…」
目玉おやじ「やれやれ、真紅たちが来てからというもの…さてと、鬼太郎も一緒に食べようではないか」
鬼太郎「えっ…でも、僕は…甘いものが苦手ですし…」
雛苺「ねね、きたろーが食べないならねこに残すのー!。ねこきっと喜ぶのよ」
鬼太郎「そうだね、ねこ娘に残しておこう。真紅、君もケーキを食べ…」
黙 っ て な さ い !!
鬼太郎「え?」
真紅「今大事なところなのだわ!、静かになさい!」
……妖怪テレビ……
ねこ警部『むぅ…どうやらこれは他殺のようだな…』
くんくん『えぇ、凶器に使われたのはこの冷凍庫で冷やした豆腐とロープです』
くんくん『恐らく、凍った豆腐で被害者の後頭部を殴り、その後ロープで首を絞めたのでしょう』
真紅「やはり、くんくんはやっぱり天才よ…」
鬼太郎「(豆腐でどうやって殺すんだ…?、この人形劇…)」
目玉おやじ「うーむ…最近の番組は中々じゃのぅ」
鬼太郎「父さんまで…」
蒼星石「僕は、あのメイドさんが怪しいと思う……」
鬼太郎「蒼星石、君もか…。ハァ…;」
鬼太郎「2人とも、先に食べちゃおうか」
雛苺「わーい!、ヒナもケーキ食べるぅ!」
翠星石「早く食べないともったいないですぅ!」
雛苺「♪おやつっ いっちご~♪」
雛苺「いただきまーす!」
くんくん『ち ょ っ と 待 っ た ~ !!』
雛苺「うゆ!?」ピクッ
ねこ警部『どうしたんだね!?、くんくん!』
くんくん『その死体を動かしてはいけない!。よく見てみたまえ…被害者の首を…』
ねこ警部『おぉ!、こ…これはぁぁ!?』
雛苺「………」ジー
鬼太郎「………」ジー
翠星石「…………。」ニヤ
ねこ警部『ロープが二重になっている!』
くんくん『つまりこれは、1時間前に仕組まれた殺人トリック……』
す べ て の 鍵 は 解 け た っ っ !!!
目玉おやじ「い、いよいよじゃ!、犯人が分かるぞ!!」ハラハラ
蒼星石「………」ゴク
真紅「…………」ハラハラ
鬼太郎「…………」ジー
くんくん『犯人は…
雛苺「びゃああああああああああああああああああああああ!!!!」
鬼太郎・真紅・蒼星石・目玉おやじ『!!??』ビックーン
雛苺「ああああああああああああああああ!!!」ビービー
目玉おやじ「こりゃ雛苺!!、肝心な時に泣くんでないっ!!」
真紅「うるさいわよ!」
雛苺「ヒック…グス…」ポロポロ
鬼太郎「雛苺、どうしたんだい?」
雛苺「ぼやっ…ヒナの…グスッ…いちご…ヒック…ケーキ…ヒック」
蒼星石「え?」
チビ苺ったらひどいですぅ~…
翠星石「自分の苺を食べちゃったからって、翠星石の苺をよこせと暴れるですぅ…」
雛苺「ほぇ!?」
蒼星石「(…なんか怪しい)」
鬼太郎「そうなの?、雛苺」
雛苺「ちゃ……あぅ~~~……」
翠星石「もういいです…そんなに言うならこの意地汚いガ キに苺をくれてやるですぅ~」
翠星石「そら……」バッ
持 っ て け ! で す ぅ ~ ~ !!
雛苺「…へっ」ガーン
鬼太郎「いいよ、雛苺のためにならないから…」
翠星石「うぅ…」グシグシ
雛苺「………」プルプル
蒼星石「雛苺?」
雛苺「ばかあああああ!!」ダッ
鬼太郎「あっ雛苺!」
タンタンタンタン…
翠星石「………」グシグシ
翠星石「……」ニヤリ
「水の妖怪! 水虎!」
雛 苺 が 家 出 し ち ゃ っ た ぁ !?
ねこ娘「どうしてよぉ!?、あの子は家出なんかしないのに!!」バンッ
鬼太郎「そ、そんなこと言ったって…いきなり彼女が泣きだして…」
ねこ娘「にゃ……」
真紅「それより、ねこ娘。雛苺が泣いてしまう原因は…」
ねこ娘「えぇ、もうとっくに知ってるわよ…」ギッ
翠星石「……な、何ですか?」ビクッ
ねこ娘「またあんたの仕業じゃないでしょうね!?」ギラッ
翠星石「な、何の事ですぅ?。翠星石がチビ苺のケーキに乗っていた苺を食べただなんて、知らねぇですぅ~」
鬼太郎「え?」
目玉おやじ「むむ?」チャポ
翠星石「あ゛……」
ねこ娘「ふぅ~ん?」ピクピク
蒼星石「自分で自爆発言しちゃったね、そろそろ白状しなよ」
翠星石「そ、蒼星石まで何を…」
ガシッ
翠星石「ひぃ!!」ビクッ
ねこ娘「さぁ!!、白状しなさい翠星石!!!」ギンッ
翠星石「あ…う…」
◆
~妖怪横丁から離れた野原~
雛苺「ヒック…ヒック…」トコトコ
雛苺「うぃ?、走ってたら知らないところに来ちゃったの…」
雛苺「どうしよう…ヒナ、ねこの所に行こうと思ったのに…ここどこなの…」
ザクッ…ザクッ
雛苺「うにゅ?」
あそこに誰かいるの…。
ザッザッザッ…
ねずみ男「ハァ、本当にここに埋蔵金があんのかよ?」フハッ
金糸雀「あるかしらっ!!、ピチカートが昨日「ここ掘れグルグル」って回ってたからきっと埋蔵金に間違いないかしら!。ねー、ピチカート?」
ピチカート「……。」ヒュンュン
ねずみ男「おめぇのその蛍もどきは何か信用できねぇなぁ…この前なんか金の棒があるって探したがムカデ大量にが出てくるわで大変だったよ」ザッザッザッ
金糸雀「今度こそ絶対かしら!!。そうすればカナたちは億万長者…」
雛苺「おくまんちょうじゃってなぁに?」
金糸雀「……。」
ねずみ男「………。」
雛苺「うに?」
金糸雀「ってキャッ!、雛苺!?…いいいいつからそこに居たのかしら?!」タジタジ
雛苺「さっきなの、ねね、何をやってるの?」
ねずみ男「あー、宝物を掘ってんだよ。埋蔵金」ザックザック
雛苺「まいぞーきんって何?、金色の雑巾なの?」
金糸雀「そんな雑巾があったらいらないかしら…埋蔵金というのは…えーっと、ねずちゃん、何だったかしら?」
ねずみ男「お前なぁ…」
ねずみ男「埋蔵金っつーのはなァ、昔に埋められたお宝よ!お宝!」
ねずみ男「そのお宝がこの野原にあるって聞いてな掘ってるのよ、そんでそのお宝を発見して人間界に売りつける」
ねずみ男「そしてこの俺様と金糸雀はその金で大金もちになるってんだよコレが~!、ビビビビ~」ビンビン
雛苺「でも、そのおたからの持ち主さんのを勝手に持って行っちゃったら泥棒なのよ」
金糸雀「ハァ、これだから子供は困るかしら~」
ねずみ男「おめぇもガキだろうが…」ザクザクッ
雛苺「うゆ~、おたからって金色のうにゅーなの?。ヒナ、それだったら食べたいの」
ねずみ男「おバカ!、そんなもの食べたらお腹壊すでしょ!!」
ザクッ、ザクッ……
ねずみ男「ん?、うをををを!?」ザッザッザッ
金糸雀「どうしたのねずちゃん!?」
雛苺「まいぞーきんが見つかったの?」
ねずみ男「いや、飛んだ無駄骨だったよ。よっと」ヨジヨジ
コトン
ねずみ男「見つけたのは蓋がねぇ丸い壺だよ」
金糸雀「何だかしら…また骨折り損のくたびれ儲けかしら…」シュン
雛苺「……ねぇ」コンコン
これ、開けてみないと分かんないの。
金糸雀「ほぇ?」
ねずみ男「そういやぁそうだな……もしかすると…」
金糸雀「もしかすると、かしら…」
ねずみ男「豊臣秀吉の隠された埋蔵金の在りかが分かる地図が入ってるのかー!!」
金糸雀「早速開けてみるかしら!、これでカナたちはお金持ち~!!」
雛苺「とよとみ…ひでよし??」
…………………
ねずみ男「よっこいしょ。さてと、開けるとすっか。カナと雛苺はあぶねぇから下がってろよ」
金糸雀「はーいかしら!」タッタッタッ
雛苺「わかったなのー!」タッタッタッ
ねずみ男「ったく、本当にあいつらそっくりだな……。よっこいしょのほっ!!」ブオン
ガスッ!!
ドプッ……ドロリッ…
ねずみ男「あ?、何だ~こりゃ?…」
ねずみ男「何だよ、ただの液体じゃねぇか。うわ~…ドロドロしてるぞコレ…」
金糸雀「ねずちゃーん!、中に地図は入ってたかしらー?」スタスタ
雛苺「ねぇねぇ、地図さん入ってたの?」
ねずみ男「地図は入ってねぇぞ、ドロドロの液体が中にあるだけだよ…」
金糸雀「うぅ…なんか白っぽいかしら…腐ってるかしら?」
雛苺「ヨーグルトみたいでおいしそうなのー!」
ねずみ男「バカ言うなって、お前こんな得体のしれないもの飲んだら腹壊すぞ」ペロッ
ペロッ
ねずみ男「ん?」
金糸雀「今度はどうしたのかしらー?」
ねずみ男「オイ…カナ、こりゃあ…」
凄く甘ェぞ!!、ヨーグルトみたいな味だ!!
金糸雀「甘い物かしら!?、カナも欲しいかしらー!!」ヨジヨジ
雛苺「ヨーグルトー!!」ヨジヨジ
金糸雀「まずカナが先に飲むかしら!!、雛苺はカナが飲む干すまで待つかしらね」
雛苺「そんなのずるいのー!!、ヒナも飲みたいのにー!!」プクーッ
ねずみ男「オイオイ、喧嘩すんじゃねぇよ。誰だって飲みたいのは分かってるって」
ねずみ男「というわけで、まずはこの俺様が飲んで……」
金糸雀「ストーップかしら!!、そんなのダメかしら!」
ねずみ男「何でだよ!?、これを掘り当てたのは俺だぞ?」
金糸雀「それはそれこれはこれかしら!!、これを掘るのに手伝ったのはカナかしら!。だからカナが先に飲むかしら!」ビシィ
ねずみ男「この野郎~~…黙って聞いてりゃ生意気言って……」プルプル
ゴキュッ…ゴキュ…ゴキュッ…
雛苺「ごっくん!、ふぅ…ごちそうさまなのー!!」ストン
ねずみ男「……。」
金糸雀「………。」
ねずみ男「ってオイ!!、何1人で飲んでんだよ!?。しかも飲みきってるしよぉ!!」ブンブン
金糸雀「全部飲んじゃってるのかしら!!、ひどいかしらー!カナのなけなしの楽しみを返せかしらー!!」ジタバタ
雛苺「うにゅ…でも、でも、これ変な味だったの…」
ねずみ男「は?、変な味がした?」
金糸雀「嘘つくのはダメかしら!、正直に言うのかしらー!?」
雛苺「うゆ…ほんとなのよ?、ヒナもう帰るの。明日また遊ぼうなのー!」タッタッタッタッ
ねずみ男「お、おぉ……」
ねずみ男「……アレ?」
金糸雀「どうしたの?ねずちゃん」
ねずみ男「この壺に入ってた液体みたいなの……なぁんか…」
ど っ か で 聞 い た こ と あ ん な ぁ …
◆
~ゲゲゲハウス~
タンタンタンタン…
鬼太郎「あっ帰ってきたみたいだ」
目玉おやじ「やれやれ、まったく心配させる子じゃ。よいしょっ…」ザバッ
真紅「まったく、あの子ったら」ホッ
タッタッタッタッタッ
雛苺「ただいまなのー!」ピョン
ねこ娘「雛苺!、もう、どこに行ってたの?、心配かけちゃって」ギュッ
雛苺「うゆ…ごめんなさいなの」
鬼太郎「いいんだよ、ねこ娘も僕も怒っていないから」
雛苺「アレ?、ヒナは何で家出しちゃったんだろ?、忘れちゃったのね」スタッ
翠星石「なっ!?…」ガビーン
雛苺「うゆ?、翠星石どうしたの?」
翠星石「こ…」ワナワナ
雛苺「?」
翠星石「このチビ苺ぉ!!、よくも翠星石の反省心を弄びやがったですね!!。もう許さんですぅ!」ポカポカポカ
雛苺「やーん!痛いのー!!」タタタタッ
翠星石「あっこら!、逃がすかですぅ!」ダッ
雛苺「きたろー!!」ガバッ
鬼太郎「わっ!?、ちょっ…雛苺?」
翠星石「チビ苺!、鬼太郎の後ろに隠れるんじゃねぇですぅ!。こうなったら鬼太郎もろともぼこぼこの刑にしてやるのですぅ!」ポカポカポカポカ
鬼太郎「いたっ!、いたたっ!!。やめろよ翠星石!!、いたたた!!」
ねこ娘「ちょっと翠星石!、鬼太郎に八つ当たりすんのはよしなさいよ!!」
蒼星石「翠星石!、やめてってば!」バッ
翠星石「離すですぅ蒼星石!!」ジタバタ
蒼星石「落ち着いてってば!!」
バタバタバタバタバタ…
真紅「ハァ…」
パタン
真紅「(これじゃあ、本も読めないわね…)」
目玉おやじ「(ふぅ…やれやれ、真紅たちが来てから鬼太郎の周りが何か色気づいてきたのぅ…)」
……………
◆
~真夜中~
ホーッホーッホーッ
鬼太郎「くかー…くかー……」
真紅(鞄の中)「くー…くー…」
目玉おやじ「ぐー…ぐー…やはりココア風呂は…むにゃむにゃ……」
雛苺(鞄の中)「………」
シーーーーン………
ガチャッ…。
雛苺「………。」ムクッ
スタスタスタ……
タンタンタンタン…
◆
~次の朝のゲゲゲハウス~
コケコッコー
鬼太郎「くかー…くかー…」
真紅「鬼太郎、起きなさい。朝の七時を過ぎてるわよ」
鬼太郎「くかー……くかー…」
真紅「鬼太郎!」
鬼太郎「くかー…くかー…うぅん……」
鬼太郎「くかー……くかー…」
真紅「…………。」
ヒュン!!
ドゴォッ!!
鬼太郎「ごはぁっ!?」ガバッ
真紅「起きるのが遅いわよ、鬼太郎。だらしない家来にも程があるわよ」
鬼太郎「ゴホゴホッ…朝からいきなり鳩尾はないだろ?」
真紅「一言多いのだわ!。それより、雛苺の様子が変なの」
鬼太郎「え?、雛苺の様子が?」
真紅「えぇ、ベリーベルが昨日の真夜中に、雛苺がどこかに出かけたって言ってたわ」
鬼太郎「真夜中に出かける、普段は鞄で寝てるのに……それで、雛苺は?」
真紅「今日もいつものようにねこ娘のところに遊びに行ったわ。」
真紅「ところで鬼太郎、あなたは私と彼女のミーディアムだから…今晩は翠星石たちと一緒に調べに行きましょう」
鬼太郎「分かったよ」
真紅「ほら、さっさと朝食の用意をなさい」ビッ
鬼太郎「あ…;」
◆
~昼の妖怪長屋~
鬼太郎「…というわけなんだ、雛苺に何か変わったことはないかい?」
ねこ娘「そういえば、私が起きた時にあの子の姿が泥だらけになってたのよ」
鬼太郎「泥だらけになってた?」
ねこ娘「うん、でもその後私はお風呂でちゃんと洗ってあげたけど……何かあったの?」
鬼太郎「やっぱり思ってたとおりだ…」
ねこ娘「にゃ?」
やっほー!鬼太郎ー!!。やっほー!!
鬼太郎・ねこ娘「?(にゃっ?)」
呼子「あっここに居たんだ」ピョンピョン
鬼太郎「呼子、どうしたんだ?」
呼子「蒼坊主おじさんが呼んでたよ」
鬼太郎「蒼兄さんがかい」
……………………
蒼坊主「ハハハハハハハッ」
鬼太郎「笑い事じゃありませんよ蒼兄さん」
蒼坊主「いやぁ、わりぃわりぃ、しかしローゼンメイデンって言う生きた人形は噂には聞いていたが…」
蒼坊主「まさか鬼太郎とねこちゃんとねずみが契約したてなんてなぁ」
ねこ娘「と言っても、私は元ミーディアムになっちゃったわ」
鬼太郎「僕の場合は、六番目の子と契約して、五番目の子には無理やり契約されました」
蒼坊主「鬼太郎も大変だなぁ……そういえば、俺に相談ってのは何なんだい?」
鬼太郎「実は……」
……………………
蒼坊主「なるほどね、その六番目の子…雛苺ちゃんだったか、真夜中にどこかに出かけているって言うのか」
鬼太郎「えぇ、ですが一体どこに行くのかまだ分からないんです…」
蒼坊主「こりゃあ偉くやばいことになりそうだな…」
ねこ娘「どういうこと?」
蒼坊主「恐らくその子は、とてつもない妖怪に脅されてるんじゃないか?。」
蒼坊主「もしかするとまたぬらりひょんか西洋妖怪が潜んでいるに違いないな…」
鬼太郎「とにかく、急ぎませんと…何か嫌な予感がします」
ねこ娘「どうするの、鬼太郎」
鬼太郎「カラスたちから何か知らせが入ったら、僕たちは今晩、彼女の行く先で待つことにしよう。」
ねこ娘「うん」
鬼太郎「蒼兄さんは、封じの札をお願いします」
蒼坊主「おぅ!、だけど張り込みははじめてだからなぁ…アハハッ」
◆
~真夜中の妖怪寺~
ホーッホーッホーッ
バサバサバサッ
~茂みの中~
ガサッ
真紅「翠星石、本当に雛苺は今朝ここに居たの?」
翠星石「もちろんですぅ、河童が見たって言ってましたから間違いないです!」
鬼太郎「真夜中に妖怪寺に一体何の用なんだ?」
ねこ娘「まさかまた逆柱が雛苺を…」
鬼太郎「いや、あいつはもう悪さしないように昨日、夜行さんが釘付けにしたからありえない。」
目玉おやじ「逆柱ではないとしたら、恐らく水銀燈かもしれんのぅ…」
おやじは、何回かのように水銀燈が襲ってきたのを思い出した。
翠星石「あり得る話ですぅ!、あの腹黒人形は何をするか分からん奴ですぅ」
蒼星石「いや、君も十分黒いと思うよ」ボソッ
鬼太郎・ねこ娘・真紅・目玉のおやじ「納得。」
蒼星石の一言で全員頷き、それに対して顔を真っ赤にして怒る翠星石。
翠星石「う、うるさいわねぇ!!(真っ赤)」ガーッ
蒼坊主「しっ!、どうやら来たみたいだぜ…」
ガサッ
再び、茂みの中で隠れる一同。
~茂みの外~
雛苺が妖怪寺に現れて、辺りを見回しながら古代塚に向かっていく。
スタスタスタ……
雛苺「………。」ボーッ
~茂みの中~
ねこ娘「雛苺!!」ザッ
鬼太郎「待つんだねこ娘!」パシッ
飛びだそうとするねこ娘の腕を掴み止める鬼太郎。
ねこ娘「どうして!?」
鬼太郎「しばらくは待っていて、何かをし始めるみたいだ」
~妖怪寺の古代塚~
雛苺「………。」スタスタ、ピタッ
ペタッ
雛苺はその場で座り、古代塚で何かを掘り返している。
雛苺「………。」
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…
~茂みの中~
蒼坊主「あの子は何してんだ?、古代塚を掘ってやがるぜ」
鬼太郎「父さん、あそこは?」
目玉おやじ「むむ、あそこは確か…むむむ・・・;」ヒョコ
何か忘れてるようで頭を抱える目玉おやじ。
真紅「思い出せないみたいね」
目玉おやじ「す、すまぬ…」
蒼星石「今朝雛苺が、服を泥で汚していたのは、何かを掘っていたのですね…」
翠星石「何考えてるのですかチビ苺は!?、あんなに服を汚しやがってですぅ!」
ガササッ
翠星石、怒りながら茂みから雛苺のところへ向かう。
翠星石「そうなっったら、翠星石が怒りのお仕置きをしてやるですぅ!」ヅカヅカヅカ
目玉おやじ「翠星石、戻るんじゃ!」
翠星石「戻れと言われて戻るバカはいねぇですぅ!」
そのまま雛苺のところへ近寄る翠星石、そして…捕獲。
ガシッ
翠星石「おバカ苺!!」
雛苺「ほぇ?」
翠星石「なぁ~にが「ほぇ?」ですか!?、いったいどれだけ人を心配させやがるのですぅ!?」
ビビビビビビビビビビン
雛苺「びゃああああああ!!」
ガサッ
ねこ娘「コラーッ!!、何どさくさに紛れて雛苺をいじめてんのよーっ!?」シャーッ
鬼太郎「あっ、ねこ娘!……」
鬼太郎「しょうがないな…」ガサッ
頭を抱えながら真紅を抱き上げねこ娘のあとをついてくる鬼太郎、その後に蒼坊主たちも茂みから出てくる。
◆
~次の日のゲゲゲハウス~
やれやれ……こんな朝早くたたき起こされて来てみれば…
井戸千人「お前のバカ息子が契約した不気味な呪い人形のとりついた幽霊を出す方法を教えろというのか、このアホおやじ」
目玉おやじ「鬼太郎はバカ息子ではないぞ!!、何回も何回も鬼太郎をバカ息子と呼ぶのは…」
井戸仙人「…。」ポフポフ
モワモワ…
目玉おやじ「な、何じゃ今度は!?。今回はそうはさせんぞ!てやーっ!」パタパタパタ
モワモワモワモワ……
ねこ娘「うちわで跳ね返した……」
真紅「鬼太郎、誰なのこの老人は?」
鬼太郎「この人は井戸仙人だよ、口が悪いけど結構僕らの助けてくれるんだ」
蒼坊主「しっかし、相変わらず親父さんと仲が悪いねぇ…」
蒼坊主「おっと、みんな鼻をつまんで目を瞑ってな」グッ
蒼星石「えっ?…えっ?」
モワモワモワ……クンクン
蒼星石「……グスッ」
蒼星石「うわあああああああん!!」
鬼太郎「蒼兄さん、もう手遅れだよ…よーしよし(蒼星石を抱き上げて頭をなでる)、泣かない泣かな~い」
真紅「……(泣き薬で鬼太郎に抱かれて頭をなでられるなんて……!)」ゴゴゴゴ…
ねこ娘「…(蒼星石……恐ろしい娘!!)」
…………………
鬼太郎「それで、井戸仙人。どうでしたか?」
井戸仙人「うむ、とんでもないことじゃ、このお穣ちゃんの身体には……」
水 虎 が 入 っ て い る よ う じ ゃ の ぅ。
鬼太郎「水虎ですって!?」
蒼坊主「何だと!?、水虎は厄介だぜ…」
目玉おやじ「よりにもよって、あの水虎とは…」
翠星石「何ですか?、その水虎って言うのは?」
真紅「私にもわからないわよ。それはどんな妖怪なの?」
鬼太郎「そうか、君たちは知らないんだったな……」
鬼太郎「水虎は、水によく似た妖怪なんだ。厄介な妖怪で、とても倒すのに時間がかかる」
鬼太郎「たぶん、雛苺は、誤って水虎を飲んじゃったんだな……」
ねこ娘「そういえば、昨日、雛苺が遊びに来た時に「変なジュースを飲んできちゃったの」って言ったけど…」
目玉おやじ「もしかすると、雛苺は水虎を封印されてた壺を開けて飲んでしまったんじゃろ…」
蒼星石「それじゃあ、一昨日と昨日の夜に妖怪寺で古代塚を掘り返していたのは?」
井戸仙人「今、この雛苺という子の中にいる水虎は雄のようじゃよ。古代塚に埋まっている雌の水虎をこの子の身体で掘りだそう企んでいるようじゃ」
蒼坊主「まずいことになっちまったな…雌が出てきちまったら、日本中の妖怪の子供たちがとりつかれちまうぜ…」
ねこ娘「それじゃあ…雛苺はどうなっちゃうの?」
鬼太郎「水虎を飲んだ雛苺はどうなるか分からない、でも子供の中に入った水虎は操って操りまくったら、最後に死に至らしめる…このままだと雛苺も……」
ねこ娘「そんな……私…雛苺がいなくなったら…そんなの嫌!」ギュッ
真紅「雛苺……」
真紅「井戸仙人、雛苺をその水虎からとり出す方法はあるの!?」バッ
井戸仙人「そんなこと急にに言われても、あるのはあるんじゃが…だけどあまりに酷じゃぞ?」
そ れ で も お 願 い す る で す ぅ !!
鬼太郎「翠星石……」
井戸仙人「いいのか?、お前さんたち本当に覚悟できるか?」
翠星石「ひ、雛苺を助けるためならそんなの覚悟してやるですぅ!」
真紅「私もお願いするわ、こんなことになってしまったのは…私たちの責任でもあるわ…」
蒼星石「僕もです…僕がついていながら…それに、雛苺は僕たちの大事な妹なんです!」
鬼太郎「みんな……」
鬼太郎「………」
鬼太郎「……井戸仙人、すぐに準備をお願いします」
ねこ娘「鬼太郎…」
井戸仙人「じゃが…」
鬼太郎「雛 苺 は 僕 た ち の 家 族 な ん で す 」
井戸仙人「………よし、分かった早速、準備をしよう。じゃがお前たちのためではないぞ、暇つぶしでやるんじゃからな」
目玉おやじ「ふんっ…よく言うわい……」
目玉おやじ「………かたじけない」ボソ
井戸仙人「蒼坊、すぐに桶を持ってきてくれ。わしら男共は外で待機するんじゃ、ほれ!、お前らもこっちへ来るんじゃ」スタスタ
鬼太郎「あっ、はい!。行きましょう父さん」
目玉おやじ「うむ、女子の着替えを覗くのは趣味ではないからのぉ…」ピョコッ
鬼太郎「ねこ娘は、雛苺の着替えをお願い。濡れてもいいような服でいいからね」
ねこ娘「ニャッ!、分かったわ」
鬼太郎「真紅たちはここで待っていて。僕が「いいよ」って言うまでは外を見ちゃいけない」
真紅「何をやるかは分からないけど…鬼太郎がそう言うなら仕方ないわね」
翠星石「でも、なんか嫌な予感がして気になるですぅ…」
蒼星石「大丈夫だよ、鬼太郎さんを信じよう、翠星石」
………………
◆
~ゲゲゲハウス・庭~
ジャボボボボ…
鬼太郎「よし、このぐらいかな…」チャポチャポ
井戸仙人「もう準備はできとるか?」スタスタ
蒼坊主「おぅ、いつでもOKだぜ」
目玉おやじ「ねこ娘、そっちの方はいいじゃろうな?」
タンタンタンタン…
ねこ娘(雛苺を抱きながら)「こっちの準備はもういいわよ」
鬼太郎「よし、これで準備完了だ」
ねこ娘「それで、今からどうやって水虎を追い出すの?」
井戸仙人「まぁ見てれば分かる、鬼太郎」
鬼太郎「はい。ねこ娘、雛苺を僕の所に」
ねこ娘「にゃっ」サッ
ポフッ
雛苺(下着姿)「うに?」
鬼太郎「よし、雛苺。大きく口で息を吸ってて」
雛苺「スゥーーーーー……あむっ」
鬼太郎「………」クル
サッ……
鬼太郎「1、2の……」
ねこ娘「え?、ちょっ…ちょっときた……」
鬼太郎「3!!」
ザボン!!
ねこ娘「んに゛ゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
目玉おやじ「うまくいけば良いが…」
ねこ娘「ちょっと何やってるの!?、雛苺を窒息させる気!?」
井戸仙人「落ち着くんじゃ、これが水虎を追い出すのに効果的じゃ」
ねこ娘「効果的って雛苺が死んじゃうじゃない!!」ガー
蒼坊主「ねこちゃん、大丈夫だ。水虎はな、体内に入り込んだときには、風呂か桶に水を入れて、その体内に入り込んだ子と一緒に水につけた方が一番いいんだよ」
ねこ娘「そう…ってそれじゃ雛苺も巻き添えかい!!」
雛苺「~~~!!!」ジタバタジタバタ
目玉おやじ「おっ、水虎が苦しんでるようじゃぞ」
ねこ娘「どうして分かるの?」
鬼太郎「雛苺が苦しんでいるときに水虎も一緒に苦しんでいるんだ」
ねこ娘「でも、本当に大丈夫なの?」
蒼坊主「大丈夫さ、雛ちゃんならそうくたばらないって……たぶんな」
ねこ娘「たぶんって何!?、望み薄!?」
◆
~ゲゲゲハウス・庭~
雛苺「……ぶくぶくぶく………」ピクピク
雛苺「…………」ピタッ
シーン……
ねこ娘「え…ひ、雛苺…?」
井戸仙人「動かなくなってしもうた…」
ねこ娘「え゛……う、動かなくなった?」
目玉おやじ「おぉ!どうやら水虎が抜け出したようじゃ」
蒼坊主「ふう…一時はどうなるかと思ったがなんとかなったぜ」
目玉おやじ「おい、鬼太郎。雛苺をもう出してやってくれ」
鬼太郎「分かりました、父さん。よっと」ざばっ
雛苺「……」ピュー
ねこ娘「鬼太郎、水虎は?」
鬼太郎「完全にこの桶の中に居るよ、雛苺も大丈夫だ」
目玉おやじ「さて、雛苺はねこ娘にまかせといて、わしらはココンに水虎の札を書いてもらわなくては…」
鬼太郎「えぇ、これで水虎も身動きがとれませんでしょう」
◆
~ゲゲゲハウス~
真紅「それで、水虎は雛苺の身体から追い出したわけね」
鬼太郎「うん、あとはおばばが持ってきた壺の中に入れて、ココンが書いたお札を貼れば封印ができるんだよ」
翠星石「まーったく!、チビ苺は本当に騒ぎを起こしてばかりですったらありゃしねぇですぅ!」
ポコン!
翠星石「いたっ!、何するですかぁ?…蒼星石…」
蒼星石「そのセリフはバットに撃ち返して君に返すよ、元々は翠星石の責任でもあるからね」
翠星石「なっ!?…ひどいですぅ~!、鬼太郎ならまだしも…愛する妹にまで叱られるなんてあんまりですぅ…」
翠星石「きっと翠星石が新入りだからみんなして翠星石をいじめるのですね~~びええん…(泣)」
蒼星石「ハァ……君って姉は…」
目玉おやじ「いや翠星石、お前は新入りと言うとるが……」
目玉おやじ「お 前 が 来 た の は 一 ヶ 月 ぐ ら い じ ゃ ぞ ?」
翠星石「うぐっ…!?」ギクッ
真紅「図星だったようね」
鬼太郎「ハハハハッ、そういえば、雛苺はどう?」
ねこ娘「今はぐっすり眠ってるわよ」
真紅「そう…」ホッ
鬼太郎「よし、あとは水虎を封印するだけだ」スッ
真紅「待ちなさい鬼太郎、私たちも手伝っていいかしら?」スッ
鬼太郎「え?、どうして?」
真紅「まだ自分の立場が分かってないようね?、あなたは私の家来ということをお忘れで?」
鬼太郎「あ、そ…そうだったね(…もう勝手にしてよ…;)」
蒼星石・ねこ娘「むぐぅ……」イライライラ
蒼坊主「大変だ!、鬼太郎!。水虎がいねぇぞ!!」ダダダ
鬼太郎「えっ!?」
薔薇乙女達『!!』
◆
~ゲゲゲハウス・庭~
ガラン……
目玉おやじ「な、何ということじゃ…まさか逃げられてしまうとは……」
井戸仙人「そ、そんなバカな!?。桶の水に居る水虎が逃げれるはずはないのじゃが…」
目玉おやじ「何がそんなバカなじゃよ!?、お前に任せたワシがバカじゃったわい!!」ムカァ
井戸仙人「何じゃと!?」
鬼太郎「2人ともやめてください!!」バッ
鬼太郎「あっねずみ男、金糸雀じゃないか」
ねずみ男「よぉ、何やってんのお前ら?」
金糸雀「その桶に何か用事があるかしらね?」
鬼太郎「あっそうだ!」
ツカツカツカ……
真紅「ねずみ男、金糸雀、ちょっと聞きたいことがあるのだわ」ビッ
金糸雀「な、何かしら?」
真紅「この桶に入った水をどうしたの?。最も…貴方たち2人がまた何かやらかしたのじゃない?」
ねずみ男「あぁ、この桶に入ってたあの汚い水か?」
……捨てちまったよ
目玉おやじ「な、何じゃと!?」
鬼太郎「なんてことしたんだ!!、あの中には水虎が入っていたんだぞ!」
ねずみ男「は?」
金糸雀「え?、え?でもでも……カナたちまたやっちゃったのかしら?」
翠星石「このおバカコンビがですぅ!!、何でいつもいつもいつもトラブルばっかり起こしてるのですか!?」ジタバタ
ねずみ男「いや、誰でもあんな汚ねぇ水を放置してからつい……」
真紅「それで、逃げた水虎はどうなるの?」
蒼坊主「まずいことになっちまったな…一度逃がした水虎は、そう簡単に捕まることができねぇ…」
蒼星石「と言うと?」
鬼太郎「大変なことになったぞ。水虎は霧になり、雲になり住み慣れた雛苺の身体を狙ってくるかもしれない!」
ねずみ男「え゛!?、そりゃあ大変だ!!」
ねこ娘「あんたたち!!、とんでもないことをしてくれたわねっ!!」フーッ
ねずみ男「んなこと言われたって俺ら知らないよ!!」
真紅「落ち着きなさい!。ふぅ…でも、どうするの?」
鬼太郎「また水虎にとりついてもらって、またもう一回だけど……もう僕は雛苺にあんなことはできないよ…」
ねこ娘「それだったら鬼太郎」ポン
ねこ娘「私たち、女の子チームに任せて☆」
鬼太郎「?」
ねこ娘「みんな、手伝ってほしいの、良い?」
薔薇乙女達『???』
◆
~夜のゲゲゲハウス~
ゲコゲコゲコゲコ……
スウゥゥゥ……
水虎『ケッケッケッケッ……ガラ空きだな』
水虎『人形ってのも結構住みやすい物よ、たしかこの中に居たな…』
ブツブツ言いながら、ゲゲゲハウスの中に侵入する水虎。
………………
雛苺「……。」
その奥には、雛苺がいつものように鞄で寝ずに、床に寝転がって寝ていた。
それを確認し、水虎はニヤリと笑う。
水虎『居たな…こんなとこで寝たら俺様が入っちゃうぞ~。こんな見つかりやすいところで寝やがって』スウゥゥゥ
雛苺「………」
水虎は、ニヤニヤしながら、雛苺の身体にとりつこうとしたその時に……
それが鬼太郎たちの罠だとも知らずに水虎はかかってしまった。
水虎『!!』
水虎が雛苺の身体に入り込もうとしたその時、彼女がいつもの幼い口調ではなく、お穣様口調で喋り、一瞬水虎は戸惑った。
そしてその隙に……雛苺がいきなり起き上がり…
バ ッ !!!と飛びあがる、いや…そこに居たのは雛苺ではなく、雛苺の服を着て変装をしていた真紅がステッキを持ち構えて立っていた。
真紅「紳士としてあるまじき行為でなくて?、それとも…妖怪と言っていいかしら?」
水虎『……!!』
水虎は、雛苺が偽者だと気づき、すぐ逃げだそうとしたが…ねこ娘が窓から飛び出して、水虎に通せんぼをする。
今度は入口から逃げようとする。しかし、入り口の前には先ほど居なかった鬼太郎が立っていた。
れでは流石の水虎も出るに出られなかった。
ねこ娘「まんまと引っ掛かったわねっ!!」ザッ
水虎『貴様ら…また邪魔する気か?』
そう言うと鬼太郎たちを睨み、そして水蒸気となっていた身体が、みるみうちに人型へと変えていく。
だが、鬼太郎たちは怯まなかった。今ここで怯んでしまえば、雛苺は再び水虎にとりつかれ、死に至らしめてしまう
水虎『ククク…どうやらお前から始末するのが先らしい』
鬼太郎「そのようだな、水虎。だが今すぐというわけには行かない、雪の降りしきる寒い日に決闘しよう」
水虎『良いだろう……もしワシが勝てばあの人形の娘の身体はもらうぞ…ヒヒヒ』
「では適当な時間に迎えに来るからな」と水虎は鬼太郎にそう言い放ち、霧となって去って行った。
水虎が消えていくのを確認すると鬼太郎は、ふぅっと一息をし、蒼坊主が屋根裏部屋から雛苺を抱き抱えながら降りてきた。
そしてその後に蒼星石・目玉おやじを頭に乗せた翠星石・井戸仙人、そして今回「も」問題を起こしたねずみ男と金糸雀もぞろぞろと降りてきた。
最終更新:2009年08月08日 01:05