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ドイツから新たなドールがやって来た!

ドイツから新たなドールがやって来た!


ガサガサッ………
「なーんでカナがゴミ漁りなんかしなければいけないのかしらー!」
「つべこべ言ってないで食い物見つけろよー、
俺が餓死したらお前さんも困るんだろうが」
「いっそ餓死してくれた方が、他の人と契約し直せて助かるのかしら!」
ぐぅ~~…
「う…このねずみが餓死するのを待っていたら、カナが先に餓死してしまうかしら…」
ちゅちゅちゅ!
「ギャー!ネズミー!かしらー!」
「おお、何か情報を手に入れて来たみたいだな、
ふむふむ…ほう、そいつは面白そうだな」
「いつまでもネズミと話してないで、自分でも探して欲しいのかしらー!」
「まあまあ、聞けよ金棒」
「カ・ナ・リ・アなのかしら!わざとらしく間違えてるかしら!」
「ああわりぃ、偵察ネズミ情報によるとだな、妖怪横丁によそ者が来たらしい。
人形のような奴で、何でもドイツか来たんだとか…」
「そ、その話は本当なのかしら!?」
「ああ、確かだぜ…あ、おい!?
どこに行くんだよ?」
「ちょっと用事を思い出したのかしらー!
早退させてもらうのかしらー!」
「早退って…
飯の時間までに戻って来いよー」

パタパタパタッ
「この辺の掃除は、これ位かな…♪」
「蒼星石、お前さんは本当によく働いてくれるのう」
「いえ、僕も好きでやっている事ですから
(って、僕は何をやっているんだろう…すっかりこの生活に馴染んでしまった…)」
「どうかしたのかい?」
「え、あ、いえ、何でもないです、お婆さん
(…僕はどうすればいいのだろう…やはりアリスゲームがお父さまの望みなら…)」
「ああ、そうじゃ!今日が家賃の回収日なのを、すっかり忘れておった!」
「僕が行ってきますよ」
「そうかい?悪いのう…なるべく厳しく取り立ておくれよ」
「え、厳しく…ですか?」
「最近滞納が目立っておってなぁ、このままじゃここの経営も危ういのさ」
「そうなんですか…分かりました。厳しく!ですね、行って来ます」
………コンコン
「呼子さん、家賃の回収に来ました」
ガチャ… 「あれ?今月は蒼星石なのか。悪い!今持ち合わせが無いんだ!」
「え…そうですか…じゃなくて!払ってもらわないと困るんです!」
「無理なもんは無理!今度必ず払うからさっ!」 バタン!!
「あ、ちょっと…仕方無いなぁ…えーと次の部屋は…
はあ…子泣きのお爺さんと翠星石の部屋だ…きっと払えないんだろうな…」

コンコン…
「あのー、今月の家賃を…」
バーーン!!
「今月も来やがったですかー!家賃に回す金なんかねーですよぅ!!
……って、蒼星石ですか!?」
「うん僕だよ…」
「むむむむ…妖怪婆め翠星石が居るのをいい事に、蒼星石を送り込んで来やがったですか!」
「ち、違うよ、僕が自分から手伝っているんだよ」
「そうですか…」
「その様子だと家賃払えそうも無いね…」
「ぐ…無理です…!どんなに翠星石が稼いで来ても、
この穀潰しで甲斐性無しのおじじの酒代に消えていくのですぅ!!
も、もうこんな生活嫌ですぅ!」
「何も泣かなくても…」
「…鬼太郎の所に帰りたいですぅ…!」
「え、鬼太郎…(ポッ…って僕、何赤くなってるんだ…)」
「そ、そうです!」「な、何だい…にやにやして…」
「蒼星石も一緒に鬼太郎の家に行くですよ!この際です、翠星石が許すですぅ!」
「な、何を言ってるんだ翠星石…」

「翠星石がこの生活から抜け出せて、蒼星石も大好きな鬼太郎の所に行けるですぅ。
一石二鳥ですぅ!」
「べべ、別に僕は鬼太郎さんの事が好きだとか…コホン!
…いいかい翠星石、マスターとの契約はドールにとって凄く大切な事なんだ。
君は子泣きのお爺さんと、僕は砂掛けのお婆さんと契約したんだ。
そう軽々しくマスターを見捨てはいけないよ。そもそも…」
「うう…蒼星石なら分かってくれると思ったですのに!
もーいいですぅ!どーせ悪いのは翠星石ですよ!」
バターーン!!
「うわっ…やれやれ、仕方無いなぁ…
次はかわうそさんか…」
コンコンッ……
「う、行ったでありますか…」ガチャ…
「やっぱりもう一度説得してみるですぅ…」
…………
「はい、今月の家賃」
「ああ、かわうそさんありがとう!ちゃんと払ってくれて!」
「いや、別に喜ばれる事でも…そうだ、蒼星石ちゃんはドイツ生まれなんだっけ?」
「はい、そうですけど。それがどうかしたんですか?」
「いやぁ何でもな、妖怪横丁にドイツからよそ者が来たらしいんだ。
随分無口で虚ろな目をしていたらしいぞ」
「え…ま、まさかそれはお父さま……いや、まさかそんな事は…」

「どうしたんだ?蒼星石」
「いえ…僕、ちょっと行って来ます」たたたっ
「えらい慌てぶりだな…余計な事を言っちゃったのかな…」
バタン…
「………翠星石にも聞こえてしまったですぅ…!
これは、真紅達に報告しない訳にはいかないですね…!」
……………
「はあ~~♪これ~が~~お~と~この~~…♪」
「ちょっとぉ!耳障りなんだけどぉ!」
「なんだと!おめぇ、ぬらりひょん様の熱唱を何だと思ってやがる!」
「あー、全くあんた達、歌と言ったらド演歌ばっかで私の趣味に合わないのよぉ!」
「おめぇが何か歌えと言ったんだろが!」
「あんた達に少しでも期待したのが間違いだったわ…」
「ふはは!中々に言ってくれるではないか水銀燈よ!
しかぁし!わしの歌はまだまだこんなものではないわぁ!!」
「よっ!ぬらりひょん様ー!」
「ちょ、まだ歌うつもりぃー!?付き合ってらんないわぁ…」
………
「…いえーい!…ってあれ?水銀燈の奴、自分だけ逃げやがったな!…あ」
「ほほぅ?お前も逃げたかったのか朱の盆よ」
「ひーー!ぬらりひょん様ゴメンナサーイ!!」

……………
ばさっばさっ…
「…まだ頭の中に演歌が響くわぁ…」
キイィーーーーーーン
「…なぁに?」
ガン!!「ぶっ!!」
キーーン………
「いったぁーい!…な、何なのぉ!?……あれは…翠星石の鞄…?
この私をひき逃げするなんて、いい度胸ねぇ…!」
……………ばさっばさっ…
「ふぅん、鬼太郎の家に向かっていた訳?それにしてもあの急ぎよう…
何だか面白そうじゃなぁい」
……………
「鬼太郎、昼飯は何にしようかのう?」
「それなら父さん、いいものが有りますよ、これです。
“みょみょ屋のごはんでっせ”ですよ!」
「ふむ、わしらがCMに出ておるアレ…」
「お父さま、そう言う会話は好ましく無いと思うのだわ」
「そうですよ、それにあのCMに出てるのは、あくまで僕達の偽物です」
「むむ、そうじゃったな…」
ドンガラガッシャーン!!
「な、何事じゃー!?」

「ああ!翠星石なのー!」
「何という有り様じゃ、家の中がメチャクチャじゃわい…」
「ぷはっ!ししし真紅!大変ですぅ!」
「落ち着きなよ翠星石、何があったんだい?」
「きー!お前みたいな女ったらしの妖怪には関係ねーですぅ!」
「え、何で僕が…」
「そんな事を言いに来た訳では無いのでしょ、翠星石。
さっさと本題に入りなさい」
「う、そうでした。実は…ドイツから来たらしいのです…」
「何が来たなの?」
「お父さま…かも知れないのですぅ」
「お父さまが…?アリスが生まれた訳でも無いのに? それはあり得ないのだわ」
「でも蒼星石は探しに飛び出してしまったのですぅ」
「考えられるとしたら…第7のドールが…」
「それはマズいですぅ!」
「どういう事なんだい?話が見えて来ないんだけど」
「ぺっぺっ!妖怪には縁もゆかりもねー話ですよ!割って入るなですぅ!」
「ヒナは?ヒナはー?」
「ちび苺もピーチクパーチクうるせーですぅ!黙って聞いてろですぅ!」
「びえーーー!!」
「兎に角この噂、気になるわね。確かめたほうがよさそうだわ」

「そうと決まったら、早速捜しに行くですぅ!」
「そうね、善は急げなのだわ」
「あーん、ヒナも行くぅー!」
だだだだだっ!!………
「嵐が去ったのう…」「ですね…」
……………
「………お、お父さまが近くに……!?
……お父さまに会うのはこの水銀燈だけよ……!」
ばさっばさっ………
……………
「そーさくたい♪そーさくたい♪」
「こら!ちび苺!真面目にやれですぅ!
全く、ちび苺には事態の重大さが全然分かっていないですぅ!」
「それはそうと翠星石、どこを捜せばいいのかしら?」
「ぎくっ…え、えーとそれはですねぇー…
この妖怪横丁のどこかという事しか分からないのですぅ…」
「ちょっと、それじゃ全然話にならないじゃないの!」
「翠星石にそんな事言われてもです…」
「翠星石いつもこうなの」
「いちいちうるさいちび苺ですねー!」
「ふう…仕方無いわね、こうなったら手分けして捜す事にしましょう」

「う、手分け…ですか…?」
「そうよ、このままじゃ埒があかないもの。何か問題でもあるの?翠星石」
「べ、べつにぃー…翠星石は何の問題もねーですけどぉー…
(うう…人見知りの翠星石は1人なんて、絶対無理ですぅ…)」
「ならいいじゃないの、ここからは別行動よ」
「ああ~…えーとぉ…えーとですねー……そ、そうです!」
「うい?」
「真紅はちっとも分かってねーですね、ちび苺には1人で捜すなんて無理ですよ!
やっぱり手分けして捜すのは止めた方がいいと思うのですぅ」
「むー!ヒナ1人でも大丈夫だもん!」
「だそうよ翠星石」
「そ、そー簡単にちび苺の言う事が信用出来るかですぅ!」
「……ふぅ、そこまで言うのなら、いいわ」
「分かってくれたですか!」
「雛苺、私と一緒に来なさい」
どたーー!
「そういう事じゃないですぅー!」
「………じゃあどういう事なのかしら?」
「……あ、ちび苺何ですか?…え?ちび苺はあっちに行くですかー?
奇遇ですぅー!翠星石も同じ方向に行こうと思ってたですよ!
仕方ねーですねー!一緒に来るがいいですぅ!」だだだだっ!
「…全く、素直じゃないんだから」
……………
鬼太郎の家
「真紅と雛苺、帰って来ませんね」
「たまには静かな昼飯というのも悪くはなかろうて」
「そうですネ」
「こんにちわ」
「やあ、ネコ娘じゃないか。どうしたんだい?」
「一緒にお昼ご飯食べようと思って。おかずを作り過ぎちゃったの」
「へえ、こりゃ美味そうだ」
「そう言えば雛苺や真紅が見当たらないけど」
「彼女達は誰か知り合いを捜しに行ったみたいだよ」
「あら残念ね、せっかく真紅達と一緒にお昼ご飯食べられると思ったのに」
「何だか嬉しそうだね、ネコ娘…」
「えー?全然そんな事無いわよー!」
「…やれやれ、真紅達が来てから、鬼太郎の周りがやたらと色気づいてしまったのう…」
「何ですか、父さん」
「いや、何でもないわい。どれ、食べるとしようか…」
「何だ何だ?いい匂いに誘われて来てみれば、鬼太郎の家だったのかよ」
「に゙ゃ!」「あ、ねずみ男」
「俺にも食わせろよ」
「あんたねー!厚かましいにも程があるんじゃない!」
「へへっ、いいじゃねーか。
カナの奴がいきなり飛び出しちまってよー、食いもんも見つかんねえし」
「どーせカナちゃんに嫌らしい事でもしようとしたんでしょ」
「なんだとぉ!この俺様を見損なうなよ!」
「お生憎様、元からあんたの評価なんて最低よ」
「まあまあ落ち着くんじゃ、して ねずみ男、何があったんじゃ?」
「それがよぉ、ドイツからよそ者が来たって話を聞いた途端に一目散だぜ?
訳分かんねえよ」
「父さん、そう言えば翠星石も似たような事を言ってましたね」
「ふむ、少々気になるのう、どうやらただ事では無さそうじゃ」
「雛苺大丈夫かしら…」
「ほんじゃあ俺達もいっちょ繰り出すか!
シーハーシーハー」
「ってあんた!いつの間にか全部食べてるし!」
「なかなか美味かったぜ」
ズバッ!!
「いってええ!!」
「せっかく鬼太郎の為に作ったのにぃー!」
「あれ?作り過ぎて食べきれないから持って来たんじゃ?」
「あ…!」「いひひ…お熱いこって」
「み、皆が心配よ!私達も行きましょ!鬼太郎!!」
「ええ!うわあ~~………」
…………
とぼとぼ…
「うーん、なかなか見つからないですねえ」
「ヒナもう歩けないのー!」
「あー!うるさいですねー!これだからちび苺と組むのは嫌だったのですぅ!」
「ひどーいなの!翠星石が無理矢理一緒になったくせに!」
「そーだったですかねー?」
「む~、歩いてるだけじゃ見つからないに決まってるのよ。
ヒナ、もっともっと妖怪さん達に“ききこみちょうさ”した方がいいと思うの」
「う、あんな恐ろしげな妖怪共に話かけるなんて、出来る訳ないですよ!」
「くんくんもいつもやってるのよ」
「人形劇と一緒にするなです…
って、あ…何勝手に話かけてるですかぁ!?」
「あのね、ヒナね、ドイツから来た人?を捜してるの、知ってたら教えて欲しいなの」
「ばっ、ばか!雛苺!すぐその妖怪から離れるのですよ!…」
「ああ知ってるよ」
ずでーーーー!!
「こんなにアッサリと…悩んでたのがバカみたいです…」
「どうしたの?翠星石」
「…な、何でもないです…」
「あの妖怪さん凄く親切だったのよ。ドイツの人、広場に居るって。
早く行きましょ!」
「全く、勝手に話を進めやがってですぅ…」
……………
「なかなか知っている人がいないのだわ…
…あら?」
「全然見つからないのかしら…」
「金糸雀じゃないの、こんな所で何をしているの?」
「あ、真紅…な、何でもないのかしら…!」
「隠さなくてもいいわ。捜しているんでしょう?
…ドイツから来た…」
「なんだ、真紅も知っていたのかしら…
せっかく驚かせてあげようと思ってたのに、残念なのかしらー」
「相変わらず口の減らない子ね。貴女こそまだ何も調べがついてないのでしょ」
「す、すぐ見つかるのかしら!」
「…まあいいわ、さっさと聞き込みをするわよ」
そして…
「どうやら、広場に居るらしい事が分かったわね」
「急がないと雛苺や翠星石に先を越されてしまうかしら!」
「確かに全員一緒に行く方がいいと思うのだわ」
「そうじゃなくて一番先に会うのはカナなのかしらー!」
「あ、待ちなさい!」
………バサッバサッ…
「…うふふ…最初に会うのはこの私よぉ…」
……………
「広場に着いたですぅ!」
「ヒナもう歩けないのよ…」
「あー!翠星石なのかしらー!」
「金糸雀?こんな所で何してるですか?」
「彼女の目的も私達と同じなのだわ」
「真紅ぅー!会いたかったのー!」
「こら雛苺!抱きつかないの!
…ここが私達の最終目的地よ。会いましょう、皆で!」
「翠星石は真紅の言う通りにするですぅ…
でも、蒼星石が居ないのですぅ。どうするですか?」
「蒼星石の事、もうすでに会っているのかもしれないのだわ」
「そ、そうですね」
「あとはあの子……」
…バサッバサッ……
「あらぁ?それは私の事ぉ?」
「水銀燈…! …そうよ、貴女にも一緒に会う権利があるわ。
貴女はローゼンメイデンの第一ドールだもの」
「ふん…下らなぁい。そういう馴れ合いには付き合ってらないわ。
私が一番乗りよ!」
バサッ!
「くっ、水銀燈、待つのかしら!」
たったったったっ…
「…!?」
「そ、蒼星石が倒れてるですぅ!?」
「あう…蒼星石、どうしたなの?」
「まさか、水銀燈にやられたのかしら…?」
「いいえ、そんな暇は無かったし蒼星石は気を失っているだけだわ」
「それじゃあ一体誰が蒼星石をこんな目に会わせたですか!?」
「…ひょっとしたら…この近くに居るのかも知れないのだわ…」
「この広場のどこかにいるの…?」
「どこ、どこかしら…?」
「妖怪共が多くて分からないですぅ!」
「…お父さまなの? …それとも第7ド…」
…ポンッ
「きゃっ!……って、鬼太郎?何故ここに…?」
「君達を辿って来たんだ……見つかったかい?」
「まだよ…」
「…そうか……」
「鬼太郎…何か知っているの…?」
「実はドイツから来た者はあそこに居るんだ」
指を差す鬼太郎。
「………?鬼太郎…何寝ぼけた事言ってるですか?
あそこにはボロ服を着た木偶の坊が突っ立ってるだけですよ!?」
「うん、だから彼がドイツから来たんだ…」
「う…!ま、まさかあれがお父さまの転生した姿だとでも言うのかしら!?」
「あうぅ…ヒナ、あんなオジサン嫌ぁなのー!」
「………あれは何?鬼太郎…」
「彼はフランケンシュタイン……ドイツ生まれの人造人間さ…」
ガガーーーーーン!!!
「どー言う事ですかァ!?説明しやがれですぅ!!」
「説明も何も…彼はドイツからの貨物船に間違って乗ってしまって、ここまで来たらしいよ」
「そー言う事を言ってるんじゃ無いのですぅ…!」
「…た、確かにドイツから来た寡黙で人形のような奴…特徴は間違って無かったのかしら……」
「根本的に間違ってるですー!!」
「う、うーん…」
「あ…そ、蒼星石!気が付いたですか!」
「…翠星石?僕は何を………あああ!!
違う!こんなのお父さまじゃなーーい!!」
ぱたり
「また気絶したなの…その気持ち分かるの…」
「あわわわ……し、真紅もなんとか言えですぅ!」
「ん?」「真紅が!立ったまま気絶してるですぅ!!」
「ひええなのー…」
「あんまりですぅー!誰ですかぁ!こんなデマ流したのはぁ!!」
「そうカリカリすんなよ。誰が悪いでもない、勘違いが重なった悲しい事件だったんだ」
「ねずみ男…」
「お前が言うな!なのかしら!」ポカッ
「いてて!俺だってネズミの話をそのまま言っただけだぞ!」
「まあまあ皆落ち着いて…そろそろ帰ろうよ」
「…結局、今日1日骨折り損のくたびれ儲けもいいとこですぅ……」
「期待してた分ショックも大きかったのかしら…」
「さあ帰ろう。真紅と蒼星石は僕が背負って行くよ」
「仕方無いですね…くっさい妖怪ネズミには任せられん事ですぅ」
「ちぇっ、どーせ俺は…ブツブツ…」
「ねずみ男、さっきはカナが悪かったのかしら。よくよく考えたらねずみ男は悪くなかったのかしら」
「か…カナリ“ヤ”~~!」
「ぎゃーー!抱きつくのはやっぱり駄目かしらーー!
それとカナリヤじゃなくてカナリアなのかしらーー!!」
「逃げるなよ~カナちゅわ~ん!」
「ははははっ」
「うゆ…そう言えば水銀燈はどうしたのかな…?」
……ぬらりひょんのアジト入り口
「いやー全く、西洋妖怪が攻めて来たって言うから何かと思えば…」
「くくく、フランケンシュタインの小物一匹、相手をする気にもならんわ!」
「流石はぬらりひょん様!歌も上手いしケンカも強い!」
「喧嘩とは少々下品よの朱の盆」
「はは~失礼しました!」
「…ん?水銀燈め帰っておったのか」
「げげっ!ぬらりひょん様、水銀燈の奴魂が抜けかかってますぜ!」
「なんと…おい水銀燈起きろ、何があったと言うのだ?」
「…ん………!!」
「やっと起きやしたぜ…ん?」
ぷるぷるぷる…
「な、何を怒っておるのだ水銀燈よ?」
「!☆◎/?kた>:★ーー!!??」
ドッカーーーーン!!!
「うわー!水銀燈がブチギレたーー!!」
……………ゲッゲッ…ゲゲゲのゲ………
         ー終ー

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最終更新:2007年08月06日 04:50
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