枢軸卿

枢軸卿は教会の主力一派であり、教会を二分する勢力「黒十字」の代表者たち。

3名中3名とも既に死亡しているが、それぞれがアンデッドとなって現世にとどまり続けている。


黒十字の始まり

聖教会の枢機卿である彼らは、本来死者との会話や死にゆくものを一時的に留めさせるような目的で使われてきた死霊術に目をつけた。
そして死者の神であるエルビニクの力に目をつけた。そして「黒十字」を発足し、研究を始めるようになる。
ついには教会の用いるミュランシャンの力とは異なる方法で彼らは死者の復活に成功し、黒十字は教会の一大勢力となった。

教皇の死と不死の教皇

死の力を恐れた当時の教皇トマス2世によって黒十字に対する研究資金の減額が決められると、彼らはこれに反発した。
しかし嘆願も聞き入れられず、実際に減額が行われると、それはとても研究資金と成りうる金額では無かった。
そんな彼らに対して手を差し伸べたのがフェデリコである。フェデリコは莫大な資産を投じて黒十字を救うと、彼らを通じて自らも司教となる。
またその資産は丁度入れ替わりの時期にあった枢機卿らを取り込む賄賂としても使われた。
そしてその翌年、トマス2世が巡礼先のソートで不審火による焼死を遂げると、枢機卿らはピリム3世を新教皇に命じた。
ピリム3世もまた賄賂を受け取っており、こうしてフェデリコは晴れて枢機卿となり、フェデリコが教皇になる準備は整った。

ピリム3世は高齢であり、任命された時点で80をゆうに越えていた。
なるべく出歩くことを控えていたが、彼が任命されてから5年目の新春、帝都へと向かう途中で体長を崩し、
そのまま帝都にとどまり続け冬になると崩御した。
そしてオーガムではついにフェデリコが新たな教皇へと選ばれ不死教皇が誕生し、終わりの見えぬ停滞の時代が始まることとなる。

そして「枢軸教」へ

フェデリコの莫大な資金と教会内部への影響力からついに不死の力の片鱗を手に入れた彼らは、自らにその術式を取り込み不死と化した。
しかしそれは絶対安全の者ではなく、ゆえに彼らは更に死を恐れて表舞台に姿を現すことは少なくなった。
そしてフェデリコからの命を受けて、裏から教会を操る存在となったのである。
何時からかシュラベ(枢機卿らの会議室)にある常に空白となっている彼らの席を指して誰かが「枢軸教」と言い始めたのが始まりである。
そのため、彼ら自身が枢軸教と名乗ったことは一度もない。
最終更新:2015年10月07日 21:00