以下スレ主の発言抜粋
1: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 02:16:14.70 ID:KK1E3CRaO [1/36] AAS
書きためまんた
5: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 02:19:36.09 ID:KK1E3CRaO [2/36] AAS
大学を出て就職した年の夏
その会社に入ったことをとても後悔してた
ブラックもブラック
サビ残100時間なんてざらで、入社以来丸一日休めたことがなか
った
もう仕事やめてフリーターにでもなった方が楽だと思った
6: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 02:21:33.84 ID:KK1E3CRaO [3/36] AAS
そんなことを考えていたある日
その日はとても暑くて寝苦しかった
お風呂に入ったのに次から次へと汗が出てくる
寝苦しいというか、寝られない
悶々として布団の上で
「くっそー、涼しかった時に戻んないかなぁ」
「私の寿命減っていいから、上司死なねーかな」とか
そんなことを考えていると、なんだか頭がぐらぐらする感じがした
8: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 02:22:55.25 ID:KK1E3CRaO [4/36] AAS
ついに暑さとストレスで頭がいかれてきたか、と思っていると
さらに身体も揺れ る感じが襲ってきた
地震とかそういう揺れではなくて
貧血の時とかお風呂でのぼせた時みたいな感じ
横になってるのにおかしい、やっぱり頭おかしいんだ
ま、このまま気絶したら寝られるだろうからいいや
寝坊したら病院行って診断書もらって辞める口実にすればいいや
とかのんきに考えてた
そのうち、案の定気を失ったようだった
気がついた時、ぱっと目を開くと自宅の天井じゃない天井があった
10: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 02:24:52.65 ID:KK1E3CRaO [5/36] AAS
「あれ、昨日どこで寝たんだっけ、どこだここ
っていうか時間大丈夫かな、汗かいたからシャワーしなきゃ」
とか考えて起き上がってみると、そこは大学の時住んでいた部屋だった
なんだろうこれ、まだ夢見てるのかなぁとか思ったけど
どうも身体や頭の感 覚が夢とは思えないほどリアルだった
携帯を見ると、年月日は大学3年の10月だった
鏡の前に立つと確かに私がいる
大学の就活生らしい髪型をした私
就職した後の私より幾分か垢ぬけていない感じがある
ほんの2~3年でここまで変わるんだなぁとか無駄に感心してみたり
11: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 02:27:35.14 ID:KK1E3CRaO [6/36] AAS
時刻は7時、日曜日
どうしたものかととりあえずもう一度ベッドに入ってみた
よくわかんないけどまた寝たら現実に戻れるかも、という発想
意外とすんなり眠りに着いた
目が覚めた
現実に戻れよ、戻れよ
と念じながら目を開くと、大学当時のアパートのまま
時刻は9時前
普通に2時間寝ただけかよ……
携帯の電話帳で会社の番号とか探したけど、入ってるのは大学当時の状態
マジでどうす んのこれ、どういう状況?
って感じで頭は混乱
とりあえずタバコに火をつけて1本吸った
12: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 02:30:08.86 ID:KK1E3CRaO [7/36] AAS
大学3年の10月といえば、就職活動が始まる時期
真新しいスーツが壁にかかってる
とにかく誰かに会って状況をもう一回確かめようと思って
携帯に手を伸ばすと、ちょうど着信。大学の友達から
「もしもーし」
「あ!1!もうバス出るよ!今どこ!?」
「え?いや、わかんない、バス?」
「寝ぼけてんの?一時間後にもう一本あるからそれに乗っておいで!もう間に合わないから」
「あー、うん」
14: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 02:32:05.78 ID:KK1E3CRaO [8/36] AAS
思い出した
おそらく、この日は初めて合同説明会に行った日だ
友達と一緒にバスに乗って隣の県まで行く予定だった
確かこの合説では、途中で気持ち悪くなってトイレでげ ろったはず
とりあえず誰かに会わなきゃいけない気がしたので
別な友達に電話して会う約束を取り付けた、合説はぶっち
その友達と会って話すと、やっぱり私は大学3年に戻ったみたいで
当時付き合ってた彼氏とも継続中のようだった
確か大学4年の夏くらいまで付き合っていた気がする
15: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 02:35:18.45 ID:KK1E3CRaO [9/36] AAS
それはさておき
まず、これからどうするかを考える必要があると思った
どうにか元の時間?に戻る
それか、このまま大学3年からリトライ
どっちが正解かわからないし
どうしたら戻れるのかわからないし、本当にこのままリトライでやり直せるのか
どうしていいかわからないから
ひとまずは、このまま生活してみることにした
16: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 02:37:21.67 ID:KK1E3CRaO [10/36] AAS
その日の夕方、彼氏から電話がきて
これから会おうって内容だった
記憶をたどってみると、この日はセクロスを求められるが
合説でげろったからって断った気がする
それでもお構いなしに押し倒されて
半レイプ状態で最悪なセクロスだったのを覚えてた
その電話では断ったんだけど
かなりしつこくて結局会うことになった
19: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 02:38:59.77 ID:KK1E3CRaO [11/36] AAS
この彼氏はメンヘラ色が濃い人で、別れるにも苦労した
私の中では、一度別れていて、しかも結構印象悪くわかれたので
セクロスどころかキスすらしたくなかったし口を効くのも嫌だった
しかも香水が臭いし良く見たら鼻毛出てるしヒゲがきもい
案の定押し倒されるんだけど、気持ち悪すぎて逃げ出したかった
21: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 02:41:13.48 ID:KK1E3CRaO [12/36] AAS
「こいつと付き合う前に戻りたい」
「こいつと知り合う前に戻りたい」
「誰とも付き合う前に戻りたい」
そんなこ とを思っていたら
また頭がぐらぐらしてきた
「もしかして元の時間に戻れる!?」
と思って少し安堵していると気を失ったようだった
23: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 02:46:35.00 ID:KK1E3CRaO [14/36] AAS
気がつくと、またベッドで寝ていた
この天井はちょっと懐かしい天井
高校卒業まで過ごした実家の天井だった
壁には高校の制服がかかってる
「うわ、マジかよ、うそでしょ」
そう思って周りを見渡すと、当時使っていた携帯があった
開くと高校2年の12月24日、7時半
鏡を見ると、なんとも幼い自分がいた
高校の頃ってこんな眉毛だったかぁとか思ってみたり
寝落ちしたらごめん
30: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 02:53:30.74 ID:KK1E3CRaO [15/36] AAS
下へ降りてリビングへ行くと、両親がいた
私の知ってる両親より少し若い
少し感慨にふけっていると母が話しかけてきた
「1、今日はお昼いらないんだったよね?」
「あー、そうだっけ?」
「クリスマスパーティーじゃなかった?」
「そうかも」
「夜は?」
「夜はー…帰ってくる」
「あらそう」
31: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 02:54:52.78 ID:KK1E3CRaO [16/36] AAS
ここでまた思い出した
このクリスマスパーティーで告白されて初めて付き合うんだ
両想いではあったけど、最終的にあっちの浮気で別れたんだった
ショックなことは事前に回避できるなんてすげぇ便利じゃん
なんてこと考えるほどに余裕があった自分をほめたいと思う
昼、友達から電話がきた
32: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 02:56:57.41 ID:KK1E3CRaO [17/36] AAS
「今どこ?」
「んー?家」
「はぁ?何してんの早くきなよ」
「どこだっけ?」
「○○ん家だよ、みんな来てるから急いでね」
当時、その日は青春真っ盛りで朝からワクワクしてたのを覚えてる
ところが今、私はめんどくさくて しょうがない
社会人ってこんなにすれた生き物なんだなぁと実感した
とりあえずパーティーには参加した
楽しいことは楽しかったけど
思った以上に疲れた
しかも微妙に会話がかみ合わなくてイライラした
告白イベントは回避して帰宅
43: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 09:22:05.26 ID:KK1E3CRaO [20/36] AAS
それからは、目眩もなくて冬休みはのんびりと過ごした
年が明けて登校日、登校途中は友達と一緒にいたんだけど
校門をくぐった瞬間、耳が詰まる感じがしたと思ったら
友達はおろか、他の生徒すらいなくなった
空気も変わって、寒い空気が余計に寒く
なおかつ身体にまとわりつくような鈍重さを感じた
今度はなんだ?と思っていると後ろから声をかけられた
42: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 09:18:20.59 ID:KK1E3CRaO [19/36] AAS
今日も暑い…
中年の男性の声
「お前何してんだ」
「あ、あの」
「ん?なんだお前」
なんかこのおっさんはただものじゃ ないというか
普通の人という感じじゃなかった
見た目はすっごく普通なんだけど
なんかそんな気がした
44: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 09:30:35.72 ID:KK1E3CRaO [21/36] AAS
「あの、時間が戻っちゃったんです」
「あー、そういうことか」
「わかりますか?」
「あぁ、とりあえず戻すぞ」
とおっさんが言うと急に目まい
一瞬目を閉じ、また目を開けると大学時代のアパートにいた
日付は大学3年の10月
45: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 09:31:34.40 ID:KK1E3CRaO [22/36] AAS
私は直感的にすぐ部屋を出て大学へ向かった
普段通らなかった大学の正門を通ると
また空気が変わる感じがした
身体にまとわりつく感じ
やっぱりだ、と思っておっさんを探した
「おい」
おっさんの声、心の中でガッツポーズをした
振り向くとおっさんは驚いた顔をした
46: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 09:32:35.05 ID:KK1E3CRaO [23/36] AAS
「またお前か」
「2回…」
「本当に2回だけか? 」
「多分」
「わかった」
そうすると、また目まいがして
気がつくと元の部屋にいた
携帯を見ると、就職した年の7月、時刻は6時過ぎ
どうにか戻ってこれてとても安心した
適当に朝ご飯を食べて、会社へ向かった
会社は本当にいやだったけど、こんなことがあった後では
自分を確かめる場所であることがとても重要だと感じた
48: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 09:39:50.93 ID:KK1E3CRaO [24/36] AAS
会社へ着くと、奇跡的にまだ誰も来ていなかった
珍しい、いつもなら6時前には間違いなく誰かいるのに
7時過ぎなのに誰もいない
8時を回ったころ、部長がきた
嫌味で性格の悪くて、挨拶しても無視する人なはずなのに
「あれ、>>1さん、ずいぶん早いねw」
やけにフレンドリーでちょっと引いた
いつもの仏頂面とは違って朗らかな表情 をしてた
49: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 09:44:02.35 ID:KK1E3CRaO [25/36] AAS
その後も、来る社員来る社員みんななんだか表情が明るい
唯一プライベートでも仲の良かった同僚に話かけてみた
「みんなどうしたの?」
「え?なにが?」
「やけに明るくない?来る時間も遅いし」
「いつもと同じだよ?」
なにかおかしい
ところが、次の日もその次の日も
定時に出勤してきて、残業もほどほどにみんな帰っていく
50: 名も無き被検体774号+
2012/07/28(土) 09:44:56.98 ID:KK1E3CRaO [26/36] AAS
両親と会ってみても特に変わったところはなかった
職場の人だけ人間が変わったような変化が見られた
そんなこんなで一年経つけど
職場の雰囲気はやっぱり明るいまま
嬉しいような納得いかないような複雑な気分
というわけで終わりです
何か質問あれば答えるかも
最終更新:2014年02月11日 18:57