リオスとの国境付近にある街。
蛮族と人族がある意味完全な共存を遂げている街。
神殿を建造することを禁ずる。虐殺を禁ずる。辱めることを禁ずる。という三つのルールだけで成り立っている非常にカオティックな街であり、殺人や違法取引などの様々な"通常では違法とされる行為"が容認されている無法地帯。
普通に殺人が行われていたり、ごく普通に死体が取引されていたり、下手をするとディナーに普通に出ちゃうあたりまともな神経ではやっていけないが、商売人の間では"価値観が変わるから一生に一回は行っておけ"と呼ばれるような街でもある。
「質が悪けりゃなんでもある」と表現されるように、どんなものであろうが大体のものが揃ってしまう。
娯楽や異文化は尽きないのでこの街に嵌ってしまったら絶対に抜けることはできない魔境。
そのため、商売人の間でこの街に立ち寄ったために道を踏み外した人物がたくさん居る。
たいていの商品に価格が設定されておらず、正直者は本当に馬鹿を見る街である。
街全体のテンションが常に高く、いつもお祭り状態であり、何かあるごとに酒や宴会や飲み比べや殺し合いが発生する。
基本的にフリーダムなため団体行動という概念が無いらしく、各員バラバラに動くが、街を守るためには(一応)団結する事がある。
ただし集合時間という概念もあんまりないらしい。
宗教概念が特殊でライフォス神像の隣にダルクレムの神像があるくらい宗教に対して寛容であり、そのため人族と蛮族との共存が成り立っていると神学研究者の中では云われている。
蛇足だが質は悪い強欲な独自の神様だっているらしい。
街の歴史は200年前前に近隣の領主が金を握らせて作らされた犯罪者の巣窟である。
蛮族等の移住を抑制しなかったためにルーフェリアの法もカインガラの法もリオスの法からも外れている。
国境沿いに街を構えたために各国の軍の動員を抑制しており、更に建前上は人族の領地であり、人族が住んでいる街という触れ込みであるため表だって蛮族討伐として多勢力が進行することができない。
多勢力の介入を防ぐため、街の方向性を一定に定めず、大きなもめ事は起こさないというルールがある。
結社の設立を禁ずる。ゆえに最もわかりやすい団結の形としての宗教団体の象徴、神殿の設立が許されていない。
ある程度の長い期間滞在すると、街の古株からこの街の歴史とそこからくるルールの再説明が行われ、この時初めて街の一員となれる。
なお、この街は食料自給率が極めて低いため、食料を各街の輸入に頼っている。
そのため食料が非常に高く、食料品を謎の安定供給している飲食店はこの街の生命線といっても過言ではない。
この街に食料を輸送するだけで利益が上がり、さまざまな物品が揃うため商売人の行き来が盛んではあるが、近隣の領主が重い関税をかけているため正規のルートでは損を被ることになるため、
商人は様々な裏道を経由し強欲都市を目指す事になり、そのため強欲都市の周りには閉鎖された道路を含む裏道が多い。
フレゲリーデの配下や、各国、各組織の団体様がこの街を支配しようと目論むのは結構日常茶飯事。
こういった敵対組織が襲撃を仕掛けてきたときや、結社に対抗するためにこの街の住人は団結する。
攻めてきた蛮族の集団や、この街の調査に派遣されたどこかしらの工作員、騎士団等がそのまま取り込まれることが多いため住人は増える一方である。
最終更新:2011年06月25日 03:53