「笑えよ、なあ」

通名:亡霊付き
本名:アッシェ
種族・人種:人間・マテラ族
アルカナ:Creata=Luna=Aqua
生没年:1047年~ (1060年時点で13歳)
聖痕:鏡に映る・右手・左足   鏡には霊が同時に映る。
共振:幻影が発生する。 
   覆うように自分を守る院長の霊と周囲にまとわりつく燃える子供たちの霊が出現する。

容姿:痩せぼそった細く骸骨のような身体。硬く癖のついたぼさぼさで汚れた長い髪。
   汚いマントを纏いぎざぎざの歯をチラつかせ虚ろな黒い瞳で嫌らしい笑みを浮かべている。
   その割に両手は金属の手甲をつけており、かしゃりかしゃりと音が鳴る。

一人称:俺、笑い声はヒヒヒ、やギヒヒ


設定:

俺が一番最初に覚えている記憶はあれだな。クソみてえな産みの親が磔にさえて燃えてる光景だな。
必死に祭壇に祈ってたアホ共がギャーギャー喚きながらくたばっていく姿は今でも夢に見るぜ。
別に悪夢じゃねえ。かなり冷めた夢でよ。ああ、燃えてるな程度にしか思わえねえんだ。

炎を見ながら嗤っているガキがいるだけの変哲もない夢だ。

それから、孤児院に拾われてよ。あそこもひどい生活だったぜ。
似たような境遇の奴は居なかったが親の顔を知っている俺はまだマシだったな。
金がねえからって捨てられた奴やゴミのように扱われた上に殺されかけたってやつも居た。
そんな俺達でもばあさんは頑張って育ててくれた。これでも感謝してるんだぜ?
俺たちはあの孤児院に拾われなきゃ生きる術がねぇ浮浪児なんだ。
ま、浮浪児みたいなもんに戻っちまったがよ。こんなナリでも読み書き計算が出来るんだぜ?
あんな孤児院でみんな飯がまともに食えるわけねえだろ。
昔っから足には自信があるんだ。だから俺は出てって自前で腹を満たせなきゃみんな飢える。
だから、ごろつき共に混ざって盗みが俺の商売よ。俺一人出れば他の奴が飯が食えるだろ?
ま、なんだかんだ尊敬してるよ。こんなゴミみたいな俺も考えれるようにしてくれたってな。
でもよ、あのばあさんはうそつきなんだ。

「笑っていれば幸せになれる」

そんな事をよく言ってたんだ。大ウソつきだ。
笑えるだろ?

みんな燃えちまった。
笑っていれば幸せになれるって?死んじまっただろ?

ほらなにもかも嘘だらけだ。俺はこんなに笑っているのに全然幸せになれねぇしよ、ギヒヒ。

だけどよ、俺が残ったのは幸運だったかもな。
見覚えにある印があって、両親が祈っていた祭壇に似た印があって。
俺だけがそいつらの正体を知れたんだからよ。らしくねえよな。

復讐だ。

あのイカレた奴らと戦い、腕はちぎれて足はもがれて腹に穴が空いてもまだ俺は生きてた。
地面を這いずり回って、くっせえ下水道に転がり込んで、きたねえ虫を食いながら生き延びたんだ。
三日も生きたんだぜ。でもそれが限界だったんだがよ、なんかよくわからねえ奴に拾われてな。
次に起きたときは奇妙な腕と変な足がついてたのにはビビったぜ。
アタマがオカシイ科学者のモルモットとして扱われていたんだぜ。
聖痕者とかいう眉唾物の連中を助けるために命をつなげる仕事をしていたらしい。

「なに、簡単な事さ。
 君は次の仕事の為の実験に過ぎない。次は義手に魔剣を仕込まなきゃならないしね。
 ただ君の身体を弄んだ分、報酬をやろう。どんな身体が欲しい?」

何を言ってんのかわかんねぇ、オカシイ奴だと俺は思ったが、好都合だ。笑いながら答えたぜ。

暗い炎でも燃やし尽くすような燃え盛る腕が欲しい、ってね。

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最終更新:2017年01月13日 23:21