始皇帝にも、賢人王にも、女帝も、覇王も、暗君も、
誰も世界を変えられぬ。
世界は変革を望まない。
名前: ヴィクトル・ブラウリッター
種族:永生者
アルカナ:Finis=Finis=Finis
性別:男
生没年:830~
聖痕:血、武器(ハルバード)、不可視
共振:瘴気
因果律:“戒め”“反抗””虚空”
因縁:◎主従:ガイリング二世
容姿:白髪白眼。一見盲目のように見える好々爺じみた老人。
顔面以外の露出がほぼ無いぴったりした青い礼服に身を包んでいる。
赤い鱗状のパーツを防具として間接部分につけている。
最初に史書に名が出るのは金色外套王アイルハルトの下で騎士として名を受けた際。
秩序と安寧の王国を築くべく奔走するが、
アイルハルトの死と、その後の暗闘に失望し980年に失踪。
その後は、アイルハルトの伝説を語る語り部として各地を巡っていた。
1040年代前半に北方の騎馬民族の酒宴に招かれた際に、
アイルハルトの伝承に興味を示す少年がいた為、暫し滞在し交流を深める。
この少年こそツェルコン、後のガイリング二世である。
1050年のガイリングによるオクタール統一に協力。
1056年のツェルコン戦役の際には、色を統一した騎兵隊を率い、
電撃戦にて四つの砦を抜いたという伝承が残っている。
その後は、一歩引いた立ち位置ながらもブレダの治世に尽力し、
留守居をしながら旧勢力の一掃に尽力した。
1065年にガイリング二世が昏睡状態に陥った際には、
ザイオン宮中伯と結ぶ事を決めた王弟グユクに猛烈に反発。
対立姿勢を崩さず、数名の濡竜将と共に王国内に隠遁した。
その後は、ライヒェナウ家との和解を機に公国となったブレダを出奔。
再び放浪するも、アントン王の治世には幾度か宮廷弁士として宮殿に出入りしている。
世界を変えようと考え続けている変わらない人。
金色外套王アイルハルト、覇王ガイリング、芸術王アントンの三名に
ハイデルランド変革の可能性を見るが、
信頼を寄せたアイルハルトは魔神の魔手にかかり志半ばで果てた。
ならばと、自身も積極的に尽力したガイリング二世は、
聖痕者の多くの因縁に巻き込まれ、改革を断行する余裕無く、時が尽きた。
聖痕者の使命と王の為政を切り離すべく、見守るのみと決めたアントンは、
既得損益と旧勢力に勝てず改革はならなかった。
一途、真面目、孤独。
聖痕者の使命に対して忠実で、聖痕者は政に関わるべきでないという信条を持っている。
数百年の時を経ても、一進一退を繰り返しているだけのエステルランドに
作為的な物を感じている。
年若い聖痕者に忠言をする事もあるが、上から目線かつ迂遠な為、避けられがち。
現在は新たな変革者を探している。
最終更新:2015年09月25日 02:13