その腕(かいな)にははっきりと力がある。 だがその瞳に移る志はあまりにも幼い。
イザーク・アーニオーウェン
アルカナ:Ardor=Furcifer=Dextra
性別:女性
生没年:1150
聖痕:右腕=胸=左腕
共振:緊張。
容姿:
艶消しの黒髪を後ろで束ねている白貌。瞳の色は深い翡翠色で、整った顔立ちだが印象はやや胡散臭い
控えめでカフスなどにアクセントを聞かせた裾の長い上着と 動きやすいレギンスにブーツ。軽装の要所に防具を仕込んでいる。全体的なカラーリングは灰色で、髪結いのリボンだけが碧
経歴:
テオ・リヒトホーフェン宮中伯に仕える密偵組織の一員。
位としては領地のない騎士位とされるが、現在のハイデルラントにおいては実権はあまり伴わないものであり、仮の身分に近い。
国の諜報機関に連なるものを育成する小貴族アーニオーウェンの家系に生を受け、その一員となるべく教育を受け、ストイックな幼少期を過ごす。
彼女の祖には、かつてリヒトホーフェンの家名が竜伐遠征に出た際、彼らを助け、その能力と義を買われて連れ戻ったウルフェンがおり、その血を引いた彼女もまた、フルキフェルのアルカナを宿すものとして早いうちより能力と才能を開花させる。人間社会に馴染み残るウルフェンという 近代において形成され始めた形である。
父母は普通の人間だが家系と、母もまたその能力を買われて外より嫁いできた錬金術師であるため、彼女そのものに対する理解は深く、人格形成としてゆがんだところはあまりない。
その能力の開花の速さと、ウルフェンのアルカナを宿す者として、はっきりと聖痕者の使命を自覚してしまったがゆえに、肉体や経験的な強さは習熟しても、王の死や動乱に揺れ動く、己が志のない日々を過ごす。
その出征と縁に、肉体的な頑健さもあって、陰ながら若き日のテオに用いられる事も多く、やがて「立するに足る王を探し、国に忠義を尽くす」という在り方に、志のない己の行く先を見、彼が密偵組織を掌握するにつれ、自ずから彼の手足となって動くようになり、現在に至る。現在のスタンスは諜報員というよりは私兵。
最も得手とするのは自分用に改造したハルバードによる接近戦闘だが、運動能力が全般的に高いため、肉体によるものであればある程度なんでもこなせる。
その能力と母からの錬金術の薫陶の傾向上、一か所にとどまる諜報よりも、政治的な理由などで介入がしにくい場合の援助要員や、単身での任務につかされる事が多く、放浪の遍歴は年齢にしては長い。
また、ウルフェンの聖痕者としての目覚めのために刻まれし者の使命にはっきりとした自覚があることからマーリオン・バーマイスターと親交があり、その故もあって 竜伯祭に赴き、彼女の助力を得る一員として抜擢された
性格など:
各地を巡る故からか、慇懃で物腰穏やか。喋り口が気さくなことから誰にでも臆せず接するが、逆に物腰ゆえに胡散臭いと警戒されることもある。諜報員ではあるが暮らしが無頼の傭兵に近い時期も多いため、現実主義者かつ前向きだが、だからこそロマンチズムを愛する一面がある。
志というか根は突き詰めて従者気質であり、自らに拠って立つでなく、己が拠って立つべき主と志を探している節がある。そこにロマンはあるのだろうか。
家督的な恩人でもあり、古くから親交のあるテオこそそうであってほしい と思っている内面もあるが、彼の志もまた、従として尽くすそれのため、並び立つことを好としている
獣のアルカイに連なる定めか、己を他者より一段低く見るきらいがあり、奉仕精神が強い。
仕事人として鍛えられた一方、情操の教育もしっかりと行われたため、時に己の道徳と任務の間で揺れ動くことも。基本的には他者より賜る任を優先する。
前述の性質もあいまって、個人としては遊興や余暇、無駄を愛する一面はあるが
仕事人としては神速を貴ぶ旨があり、そのフィジカルに任せた行動は速いが時に雑。
錬金術をかじっているため、学級の徒でもあるのだが、実践派で、まず行ってみてそれを検証する。
考察力そのものは高いのだが、行動の後におよそ来るため、発揮される機会はあまりない。
「人に力を預ける」という意識が、逆に純粋な力へ傾倒しすぎる悪癖の遠因なのだが、あまり自覚はない。
余談だが、仕事を抜きにすると、他人に対する解釈はポジティブ。
獣化すると翡翠の眼に整った毛並みを持つ狼頭となる。野生の荒々しさよりも、静謐な美しさに近い。
総じて静と動が極端に行き来するタイプで、犬気質。
最終更新:2016年05月28日 11:31