名前:ラナ・ミュンスター
称号:シュトラースブルク宮中伯爵令嬢(元)
種族:ヴァルター
アルカナ:Stella=Lex=Luna
性別:女
生没年:1022~
聖痕:暗器、背中、瞳、瞳(花押)
容姿:金髪紫眼。肩までの短髪とツリ目から意志の強さを感じる。
   中背で人目を引く程の外見ではないが、規律と背徳を匂わせる風体。
   花押(焔の目)、聖痕(欠けた月)共に瞳の奥にあるため眼力がある。

  • 経歴
エステルランド王国軍の名将にしてヘルラントに仕え壮絶な死を遂げた、
シュトラースブルク宮中伯ユング(LotG:79,KotL:78)の娘ラナ。
次期国王の腹心にして国家の名将である父の元で蝶よ花よと育てられていた彼女の生活は、ハイデルランド併合戦争によって激変した。
1040年夏、第二次ハンゼンの戦いにて父ユング宮中伯が戦死した事をブリュッケンで伝えられたラナは、混乱する宮中伯家の取りまとめに尽力した為に逃亡の機会を逃し、そのまま包囲戦へと巻き込まれる。
詩歌や舞踊、礼法や絵画といった社交や芸術面での才は高くとも一介の令嬢が戦場で役立つはずもなく、武門の名家シュトラースブルク宮中伯家はその兵力を彼女自身の身柄と共に同僚たるザスバッハ伯家に預けることとなった。
一月あまりの攻防の末、奮戦空しく王都は陥落。彼女はザスバッハ伯に脱出を促されるも、足手まといとなる事を恐れ、それを拒否。略奪すべく押し寄せてくる公国軍の傭兵に対し、宮中伯家の財貨と共に立て篭もると館に火をかけ自害したという。後の世には金銭に執着し自死の道を選んだ愚かな女として伝わっている。

実際のところ、彼女はブリュッケンの地で死んではいない。
領地を持たぬ宮中伯の令嬢に最後に残されたもの、即ちその貴族令嬢としての嗜みと家の財貨を利用して取引を試みたのだ。
但し、取引相手はこの世のものではなかった。
ベイレムーヴァの財宝の力を借り、ザスバッハ伯らを無事に脱出させることと引き換えに、ラナ・ミュンスター・シュトラースブルクは黄金竜の奴隷となった。その審美眼を利用して主の為に財貨を奪う女盗賊と成り果てたのだ。しかし、彼女に後悔はない。彼女には解るのだ。あの怜悧なる王子が、ハイデルランドの何処かで生きていることが。

  • 設定
ベイレムーヴァに仕える強欲の使徒にして元宮中伯令嬢。その姿は若き日のまま停止されている。
ベイレムーヴァに仕え20年以上が経つ今でもその自律心は保たれているが、多くのヘルマン派諸侯(彼女曰く裏切り者達)が勇躍する現在のハイデルランドにおいて、その均衡は危ういところにいる。
女盗賊として活躍する彼女の特技は偽造。
その本来であれば陽光の下で輝いたであろう芸術の才は、偽者とすり替える事により発覚を遅らせる目的で使用される内に磨かれ、現在ではとある貴族家の財宝の半数がすり替えられていたにも関わらず、貴族の死後も数年間気付かれる事は無かった。
彼女は奪った財宝を基本的に主に献上するが、一部の財宝は同じく黄金竜の眷属たるブレダ王国スタンベルク伯爵夫人を通して現金化されブルーダーシャフトに流れている。
ヘルラントの遺児を支援してその望みを果たすことが彼女の生きがいの一つである。
自身と契約したベイレムーヴァには多大な恩義を感じていて、彼に宝物や詩歌を捧げることを苦に思っていない。


私的第二次ハンゼンの戦い~ブリュッケン包囲まとめ(一部捏造あり)

  • 1040年7月、第二次ハンゼンの戦い
昨年、エルフによる支援により撤退を余儀なくされたエステルランド公国軍は、その揮下の傭兵隊長ヴィントガッセン(BoA3:195)を陣頭にフィーデル河を渡河せんと攻め寄せた。対する名将ユング・シュトラースブルク宮中伯率いるハイデルランド王国軍は忠勇で知られたザスバッハ伯(LotG:70)などを筆頭に徹底抗戦の構えを見せる。しかし、公国軍先鋒部隊ヴィントガッセンによる命を賭した誘引策により多くの公国貴族を討ち取ってきたユングも手傷を負い陣中にて死亡すると、エステルランド王国軍主力部隊は総崩れとなる。さらに、ゲオルグ率いる亡霊狩猟団が渡河に成功。メオティアの森に攻め寄せ、団長が負傷するもヘルマンの名により森は炎上。ここに至って大勢は決しようとしていた。

  • 1040年8月、ジムロックの戦い
ハイデルランド王国宮廷所在地ブリュッケンに程近い浅瀬、ジムロックにて王国軍は抵抗作戦を開始。しかし、オルトヴィーンの盾を掲げるミンネゼンガー公ルーブレヒト(KotL:107)、自領の防衛どころか時に逆撃を行い王国に痛撃を与えたバンハイム女伯クローエ(LotG:43)、後のシュパイヤーマルク辺境伯アダルベルト・プリーエンツ2世(KotL:102)も親友オイゲン・ベックハルト(KotL:108)と共に手勢を率い参加するなど、名だたる将を失った王国軍に抗う術はなく大敗。ついに王国軍はブリュッケン篭城まで追い込まれる。

  • 1040年9月、ブリュッケン包囲
王室魔術院所属の魔術師やハウトリンゲン公フェドール(BoA3:195)、若干18歳のヘルラントの長子、ニーデルブリュッケン公エーリッヒ(LotG:70)も参戦した一月に渡る壮絶な包囲戦が行われ、ヴィンス公の公国への寝返りと共に公国側に付いた諸侯の力もありブリュッケンは陥落した。多くの市民と共にヘルラント派は根絶、戦傷を負い逃げ延びた王子エーリッヒも公国軍の追撃を受けザスバッハ伯の居城にて一月後に死亡した。

(BoA3:P195には王都フェルゲンへ攻め寄せたとあるが真っ赤な間違い。自分の居城に攻め寄せてどうすんだよヘルマンw)

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最終更新:2017年02月15日 07:02