名前:ダレム
称号:『辺境商人』『インチキ賢者』『星読みの末裔』
種族:ヴァルター
アルカナ:Angulus=Ventus=Angulus
性別:男
生没年:1032~
聖痕:不可視、顔面、影
共振:頭痛
因果律:世捨て人、絶望、喪失
容姿:茶褐色のボサボサ髪に小さめの目をした髭の小男。野外生活が長い為か色黒で皴が多い。
くすんだ青いトルコ帽に護衛を雇えない為か皮鎧のパーツを継ぎはぎした布鎧を着ている。
賢者を名乗るときは一張羅の星座の書かれたローブを引っ張り出すが、
青いローブに白で描かれた星座達は古くに夜空から失われて久しい。
かつて、天上には星が、地上には希望が満ちていた時代の名残だろうか。
エステルランド王国からバルヴィエステ王国あたりを商業圏とする行商人兼詐欺師。
商材が尽きた時には賢者を名乗って、いい加減な占いや怪しげな民間治療で日銭を稼ぐことも多い。
ブルーダーシャフトの息がかかっているため、どうにか生きていける程度で暮らしている旅烏。
性格は気弱で見栄っ張り。自分に自信がなく、そんな自分を見透かされたくないので人と深く関わらない。
ハイデルランド王国北部ハウトリンゲン公国の農村の生まれ。
幼少期より周囲の人間よりも悪知恵の働く子供で、悪戯ばかりの悪ガキだった。
あまりの悪童っぷりに手を焼いた両親は丁度自由都市となったばかりのケルバーに丁稚に出した。
発展期のケルバー内で馬具ギルドにて労働をするダレムだったが、
才能はあっても根気はなく、幸運にも大ごとにならないだけで細々したミスを積み重ねた彼は、
最終的にギルドを追い出されて、ケルバーを放逐されることとなる。
さすがに追い出されて思うところもあったのか、これからの時代には学が必要だと考えたダレムは、
これまでの給金を全額はたいてフェルゲンの学芸院に潜り込むことにした。
さすがに実家に迷惑をかけてきたこともあり、農学と基礎魔術を修めるべく学生生活に励む中、
兄の為に騎士としての修練を積みながら農学を学ぶ年下の同級生、テレンス・アルデバランとダレムは出会う。
ウマが合ったのかノリが合ったのか友人関係を結んだ二人の友誼はテレンスが実家の不幸で呼び戻されるまで続く。
友がいなくなり一人、卒業までの時間を過ごすダレムの下に、遠方故に遅れて入った報せは、
西方歴1056年のブレダ王国建国に伴う、ハウトリンゲン公国の崩壊、そして故郷の消滅の報せだった。
以降のダレムは学芸院を辞し、世を捨て、自暴自棄に過ごす。
帰るべき故郷はなく、守りたい人もなく、魔法の才もなく、後ろ暗い組織と付き合いながら堕ちていく。
ブルーダーシャフトの下でケチな詐欺師をやっていた彼だったが、組織の情報網に引っかかったある情報で動き出すこととなる。
もはや死んだも同然の身、友の窮地こそ、命の捨て時ではないかと。
戦闘スタイル
残念ながらダレムに魔法の才は無く、武術にも秀でていない。
魔法のふりをした火炎石の投擲と、気休め程度の応急処置程度しか出来ない彼の真の武器は悪運である。
彼の敵は何故か肝心なところで致命的な失敗をするし、彼の味方は何故か彼の前でだけ一世一代の活躍をする。
不幸にも事件に巻き込まれたとき、ダレムの悪運は周囲を巻き込んで事態を混迷させていくだろう。
最終更新:2024年04月11日 00:47