第2章.情報のコードによる表現について
(1).10進数の数値表現
10進数の数値表現には、BCDコード、ゾーン10進数、パック10進数が使用される。
BCDコード(Binary Coded Decimal code)
文字データや10進数との対応がとりやすいように、10進数の0~9に対応した4ビットの2進数で10進数の各桁を表現するBCDコード(Binary Coded Decimal code;2進化10進コード)という表現形式がある。
BCDコードでは、4ビットを単位として0000~1001までを0~9に対応させ、1010~1111は使用しない。
10進数の桁数に合わせて2進数の桁数も変化する可変長形式の表現である。
ゾーン10進数
ゾーン10進数は、10進数の1桁を1バイトで表現する。1バイト=8ビットのうち上位4ビットをゾーン部、下位4ビットを数値部という。数値部は、BCDコードと同じ表現である。
ゾーン部は、データ通信やパソコンなどで用いられるJISコード形式では(0011)2、大型汎用機で用いられるEBCDIC形式では(1111)2を割り当てる。これは、0~9の値をそのままそれぞれのコード形式の「0」~「9」に対応させることになり、文字コードと10進数値との対応が取れて好都合である。
10進数の最下位桁に該当するゾーン部は符号の表現に使用する。JISコード形式、EBCDICコード形式のいずれも、0または正の数のとき(1100)2、負の数の場合(1101)2を用いる。このため、数値の切れ目がわかりやすい。
パック10進数
パック10進数は、1バイトで2桁の10進数を表現する。
符号はゾーン10進数と同じビットパターンを、最下位桁の下位4ビットに割り当てる。
パック10進数はゾーン10進数に比べて使用するバイト数が少なくてすむ。また、ゾーン部が無いため、演算が簡単である。1バイトに不足する部分は「0000」を先頭に埋める。
(2).文字データの表現
この節は、山下敬彦著『情報処理概論 第2版』(共立出版、1998年)の記述を参考にした。
文字コード
コンビュータで使われる文字コードは、英数字や記号などを扱う1バイトコードと、日本語など多くの文字種を扱うための2バイトコードに大別される。2バイトコードを必要とする国では国内標準規格が使用されているが、インターネットの普及から国際標準規格もできた。
| サイズ |
コード名称 |
概要 |
| 1バイト |
ASCIIコード |
英数字、記号文字、制御コードを表す7ビットコード |
| ISOコード |
ASCIIをもとにした国際規格の7ビットコード |
| JISコード |
ISOコードをもとにした半角文字コード |
| JIS7単位符号:ISOコードとほぼ同じ内容 |
| JIS8単位符号:半角カタカナを追加 |
| EBCDICコード |
汎用コンピュータのデファクトスタンダードである8ビットコード |
| 2バイト |
JIS漢字コード |
英数字、記号文字、ひらがな、カタカナ,漢字を表す16ビットコード |
| シフトJISコード |
JIS漢字コードの表現領域をずらした16ビットコード |
| Unicode |
世界中の文字を2バイトで表す国際規格の16ビットコード |
| マルチバイト |
日本語EUCコード |
UNlXで使用される1~3バイトのマルチバイトコード |
一般に、1バイトコードの英数字、記号、半角カタカナ、制御文字の一部は、キーボードから直接入カすることができる。
しかし、2バイトコードは直接入カが無理なので、何らかの変換処理が必要となる。日本語の場合は、日本語FEP(Front End Processor)あるいは日本語IME(Input Method Editor)というかな漢字変換ソフトを使用する。
EBCDICコード
EBCDICコード(Extended Binary Coded Decimal Interchange Code;拡張2進化10進コード)は、IBM社が自社用の汎用コンピュータのために設計したコードであり、いわゆる標準規格ではなかった。
しかし、1960~1970年代はIBM社が汎用コンピュータ市場の大半を占めていたことから、事実上の標準(de facto standard;デファクトスタンダード)となり、現在の汎用コンピュータでも世界標準の文字コードである。
ASCIIコード
ASCII(American national Standard Code for Information Interchange)コードは、1962年にANSI(American National Standard Institute;米国規格協会)が制定した情報交換用符号で、アスキーコードと呼ばれる。
7ビットのコードに誤りを検査するパリティ用のビット(常に0とする場合もある)を加えた8ビットで構成される。
ASCIIコードは1967年にISO(International Organization for Standardization;国際標準化機構)が制定した、7ビットのISOコードのもとになっている。
JISコード
JIS(Japanese Industrial Standards;日本工業規格)コードは、ISOコードをもとにした日本の国内規格である。
1バイトコードのJIS X0201では、7ビットの「ローマ字用7単位符号」と8ビットに拡張した「ローマ字・片仮名用8単位符号」が代表的である。
最終更新:2010年11月30日 13:06