中心傾向の続き
平均値と中央値について
○平均値=全体のバランスを取る位置
○中央値=小さい順に並べたときに中央にくる値
定義から、データ分布が、左右対称のときには平均値は有効であるが、偏りがあると中央値が有効。
例題
ある会社の従業員の給与は次の通りであった(単位:万円)。平均値と中央値を求めよ。
15,15、15、17、20、25、25、30、50、80
(解答)
平均給与は29.2万円、中央値は22.5万円。
平均給与を超えるのは10人中3人であり、
代表値としては適当ではない、と思われる。
最頻値(mode)
- 最頻値(mode、モード)=度数最大のデータ。度数分布表の場合は、階級の中央の値。
p.39の表なら、「15-19」の度数が26で、度数最大だから、

となる。
度数分布表の場合、「20以上30未満」という階級であれば、
データが整数値ということで、小数第1位まで考慮し、
20=19.5以上20.5未満
なので、「20以上30未満」=「20以上29以下」として
最頻値は、(20+29)/2=24.5 とする。
4.3 ばらつき(Variability)
- 「ばらつき」とは、中心傾向からのばらついている度合いを示す量である。
4.3.1 範囲(Range:レンジ)R
R=(最大値)-(最小値)
4.3.2 四分位範囲(Inter-Quartile Range) IQR

=第1四分位数=下から四分の一 を示す点(位置)

=第3四分位数=上から四分の一 を示す点(位置)
とするとき、
四分位範囲
全体の50%が中央を占める長さをいう。
4.3.3 四分位偏差 SIQR
四分位偏差
以下、離散データを考える。

個のデータを、

とする。このとき、平均値

は
で求められる。
4.3.4 平均偏差 MD
MD=各データと平均までの長さ の平均
4.3.5 分散(variance) V
標本分散 V=各データと平均までの長さ の2乗 の平均
不偏分散 U=Vの標本からの推定値 (Vより少し大きい)
Rでは、var() を用いる。
4.3.6 標準偏差(Standard Deviation) SD
標本標準偏差 SD=Vの平方根
不偏標準偏差 sd=Uの平方根
Rでは、sd() を用いる。
一般に「不偏・・・」は、標本から母集団の統計量を推定した値になる。
4.3.7 標準誤差 SE と変動係数 CV
標準誤差 SE
変動係数 CV =平均値の異なるものの標準偏差を比較する場合に用いる
(バラつきが大きいほうがCVは大きい)
問題
ある実験の測定値は次のとおり。各統計量を求めよ。
2.5、3.6、1.8、2.5、2.6、3.0、4.1、2.8
(1)平均
(2)中央値
(3)最頻値
(4)範囲
(5)四分位点
(6)四分位範囲
(7)四分位偏差
(8)標本分散
(9)標本標準偏差
(10)不偏分散
(11)不偏標準偏差
(12)標準誤差
(13)変動係数
最終更新:2011年06月06日 14:00