(4).表現可能な範囲
IBM方式とIEEE754形式を比較する。
|
符号 |
指数部 |
仮数部 |
全体 |
| 単精度実数 |
1ビット |
7ビット(Bias=64) |
24ビット(16進6桁) |
4バイト(32ビット=16進8桁) |
| 倍精度実数 |
1ビット |
77ビット(Bias=64) |
56ビット(16進14桁) |
8バイト(64ビット=16進16桁) |
IBM方式単精度の表現可能な数
(最大の正数)

で、指数は

、仮数部は

が最大であるから、
(最小の正数)

で、指数は

、仮数部は

が最小であるから、
となる。
|
符号 |
指数部 |
仮数部 |
全体 |
| 単精度実数 |
1ビット |
8ビット(Bias=127) |
23ビット |
4バイト(32ビット=16進8桁) |
| 倍精度実数 |
1ビット |
11ビット(Bias=1023) |
52ビット |
8バイト(64ビット=16進16桁) |
- IEEE754方式の場合、単精度と倍精度で、指数部のビット数が異なるので、表現できる最大数・最小数が精度によって異なる。
IEEE754方式単精度の表現可能な数
(最大の正数)

で、指数は

、仮数部は

(23桁)が最大であるから、
(最小の正数)

で、指数は

、仮数部は

が最小であるから、
となる。
- IEEE754単精度は、IBM単精度よりも表現できる範囲が小さいことが分かる。ところが、下記で述べるように、倍精度は驚くほど広い。これが、現在のPCでIEEE754が採用されている理由になっている。
IEEE754方式倍精度の表現可能な数
(最大の正数)

で、指数は

、仮数部は

(52桁)が最大であるから、
(最小の正数)

で、指数は

、仮数部は

が最小であるから、
となる。
(注意)以上のように、どの方式にも表現できる最大数と最小数が存在する。
最大数を超えると「オーバーフロー(overflow)」になり、最小数を超えると「0」と判定される。0でない小さい数であっても、0として認識されることは、計算の限界があることになる。
最終更新:2011年11月15日 21:33