(2).最大公約数と最小公倍数
- 整数
に対して、
を
で割ると余りが
になるとき、「
は
で割り切れる」という。
(例)

は

で割り切れる。
- 整数
を割り切る整数を「
の約数」という。
(例)

の約数は、

である。
- 2つの整数
をともに割り切る整数を「公約数」といい、公約数の最大のものを「最大公約数(
)」という。
(例)

の倍数は、
- 2つの整数
の倍数になる整数を「公倍数」といい、正の公倍数のうち、最小のものを「最小公倍数(
)」という。
- 2つの整数
の最大公約数が1のとき、2つの整数
は「互いに素である」という。
[定理]2つの整数
に対して、最大公約数を
、最小公倍数を
とすると、
が成り立つ。
(証明)仮定より、

、

で、

と

は互いに素である、と書ける。
このときの最小公倍数は、

であるので、

■
素数(
)
- 1と自分自身しか約数を持たない正の整数を「素数」という。
- 素数は、「エラトステネスのふるい」という方法で、昔からその存在を知られていた。
- 素数でない整数を「合成数」という。
- 合成数を素数で割ることを繰り返して、素数の積として表すことができる。
(例) 素数は、2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、・・・
6=2×3、と書けるので、6は合成数である。
- その数が素数であるかどうかを確かめるには、その数の平方根までの素数で割り算をすればよい。
(例) 163は

であるので、12までの素数、2、3、5、7、11で割ればよい。
結果的に、163はどの素数でも割り切れないので、素数である。
倍数の判定方法
- 2の倍数・・・最後の桁の数字が、

- 3の倍数・・・すべての桁の数字を合計して、3の倍数なら、3の倍数。
さらに、すべての桁の数字の合計が9の倍数なら、9の倍数。
(証明)たとえば、4桁の10進数を「

」とすると、
となるので、

が3の倍数なら、全体が3の倍数になる。
- 5の倍数・・・最後の桁の数字が、

- 11の倍数・・・桁の数字の符号を、+、-、+、-、・・・と変えて合計して11の倍数であれば、11の倍数。
(証明) いま、11、99、990、1001、・・・は11の倍数である。(

)
ゆえに、たとえば、4桁の10進数を「

」とすると、
となるので、

が11の倍数なら、全体が11の倍数になる。
次回は中間試験です。上記の部分までが、試験範囲です。
最終更新:2011年11月28日 12:32