第12回 平均値の検定とは
母集団と標本
その平均を母平均μ(ミュー)、標準偏差を母標準偏差σ(シグマ)という。
調査や実験は、このμ(=真中はどこか?)とσ(=ばらつきはどれくらいか?)を知るために行われる。
母集団から、「無作為に(ランダムに)」取られた標本から、通常の計算方法で、
標本平均

、標本標準偏差

を求めて、
これらの

で、μとσを推定することができる。(統計的推定)
平均値の検定の分類
1.平均値の予測値が、これまでの実績から、だいたいこれくらいと予測できるとき
工場、パン屋、などでは職人さんの技術で、経験的に同じくらいの製品が作られるハズ。
⇒ばらつき(標準偏差)も一定であると考えてよい。
母平均に関する仮設の検定
標本を採った母集団の平均値の値が未知であるが、ある特定値μ0とみなしてよいかの判断。
H0(帰無仮説):μ=μ0
H1(対立仮説):μ≠μ0
(1)母分散σ2がわかっているとき⇒正規分布でz検定
(2)母分散σ2がわからないとき⇒t検定
のどちらかを選択する。
具体的に
例題 ある中学校で一年生44名に集団的知能検査を実施したところ、偏差値の平均が55.4であった。
この学校の一年生は平均的な生徒といえるか?
ただし、知能の偏差値は、平均50、標準偏差10の正規分布に従うとする。
(解答)
H0:μ=50
H1:μ≠50
H0のもとで、z値を求めると、Z=3.582となり、この確率が5%域にふくまれるので、H0が成り立たなくなり、
H1が正しくなる。両側検定95%なら、-1.96~1.96が採択域で、これ以外は棄却域でH0は成り立たない。
最終更新:2015年12月22日 17:44