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蒼眼の死神プロローグ - (2008/12/19 (金) 12:26:58) の編集履歴(バックアップ)
何処だ・・・ここは・・・。
ゆっくりと目を開けると我は不可思議な液体の中にいた・・・。
全体的に緑がかっているが、不快感は無い。
むしろ心地よいくらいだ・・・・。
酸素マスクらしき物は付けていないが普通に呼吸もできる。
一体何なんなのだこれは・・・・?
「お~、ようやく目が覚めたか。」
その時目の前に一組の男と女が現れた
一人は狡猾的な表情を浮かべている、白衣を着た男。
もう一人は何かしらの制服を着ている、ウェーブがかかった薄紫色の長髪の女。
「誰だ貴様らは・・・・?」
「おっと、そんなに警戒しないでくれたまえ。
一応これでも君の命の恩人なのだよ?」
男は不気味としか言いようの無い笑顔を浮かべながらそう言った。
「命の恩人だと・・・?」
「そうだ。私の娘が仕事の帰りに、傷だらけの君を発見してね。
そのままにしておくのも忍びないとゆうことで、ここに運ばせてもらったよ。」
傷だらけの私を運んだだと?
そんな事はありえん筈だ・・・。
我は「あやつ」との戦闘に敗れ、この身諸共消え去ったはずだ・・・・。
「ふむ・・・信じられないと言った顔をしているな。
まあ、無理も無いだろうね。
君は左腕を無くしているうえに、瀕死の重傷を負っていたんだ。
普通は死んでもおかしくないだろう。
それに・・・・。」
「ドクター、そろそろ・・・。」
男の言葉を遮るように、さっきまで黙っていた女が口を開いた。
「おっと、もうそんな時間か・・・。
すまないが私も仕事があるので、これでおいとまさせてもらおう。
取り敢えず君はゆっくりと休むがいい。
何か必要であればそこにいるウーノに頼むといい。」
白衣の男は後ろにいた女を指差し、
この部屋の出口と思われる所へと向った。
「そうそう、もし良ければ君の名前を教えて
くれないか?」
途中で振り返りながら男は私に問うた。
「我が名は・・・荒耶宗漣・・・・。」