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ティアナ 「何処からでもハリセンを取り出し突っ込む程度の能力」
スバル  「どこでも明るく馬鹿正直でいる程度の能力」

※とらハ勢の年齢は基本的無視

「ウェンディちゃん、セインちゃん、ノーヴェちゃん御疲れ様、はいこれは御給料とケーキと私秘伝のレシピ」
「うう、こっちの方が天国だったっス、別れたくないっス!あの鬼ギンガより桃子さんの方が何倍も優しかったっス」
「べ、べつに悲しくなんてないんだからな、ほ、本当だぞ、別に更生施設の方が…ううぅ…やっぱここがいい」
「ふふふ、プログラムが終わったらまた来なさい(ギュ)」
「「うぇぇぇぇぇん」」

「うえぇぇぇぇぇぇぇぇ、シャッハァ~~~あんな黴臭い教会より、
 こっちの翠屋で働いた方が何倍もいいし楽しかったよぉ~~~~」
「ど、何処が黴臭い教会ですか!貴方はまだ教育が足りないようですね」
「うぇぇぇぇぇ、桃子さん助けて~~~」
「セイン…後でみっちりと教育をやり直します、あ、それと桃子さん、ショートケーキとチーズケーキ下さい、
 カリムも私も貴方のケーキをとても好んでいますので」

更生名目のバイトby無口組 (突っ込みはなしで)

「う~ん、オットーちゃんもディードちゃんもセッテちゃんもディエチちゃんも、セインちゃんやウェンディちゃんや
 ノーヴェちゃんと違ってつまみ食いもしないでケーキ持ち逃げしないし、弱音吐かなくて優秀なんだけどもう少し
 笑った方がいいわよ、お客さんも結構びびっていたし、小さい子に至っては泣き出していたし」
「「申し訳ございません桃子お母様、私にはそのような機能がついておりませんので」」
「様じゃなくてさんでいいのに…う~ん、困ったわね~、そうだセッテちゃん、ディードちゃん、笑顔を作る練習していこうか」
「「はい、畏まりました桃子お母様」」
「いや、様はいらないって、二人とも可愛いのに残念ね」
「「何が残念なのですか、桃子お母様」」
「はぁ、ウェンディちゃん並とは言わないけどもう少し明るく振舞ってほしいなぁ」
「「無理です」」
「ウェンディちゃん達も大変だったけど…今度も結構大変になりそうね」

「僕の裸みたね…」
「い、いやそんなわけじゃ」
「殿方にはドクター以外見せた事ないのに…恭也さん、責任取って下さいね(ポ////」
「え、ちょっといや…」
「恭也さん…」
「オットー、そんな目で見つめないでくれ、たの…」
「恭也ぁぁぁぁぁ」
「し、忍!」
「私の知らない間にこの子とねぇ…」
「違うんだ、誤解だ、忍!」
「少し…頭冷やそうか?(神槍「スピアオブグングニル)」
「し、忍、一体どこからそんなものを」
「知り合いの吸血鬼と友好の証にくれたの…覚悟出来たかしら?」
「ちょwww、話せばわか…(ドス)…アッーーーーーーーーー!!!」

「ふふふ、可愛いな」
「くぅ~ん」
久遠はディエチの膝上でじゃれていた。

管理局を揺るがす事件が終わった後のジェイル・スカリエッティのラボ…時空管理局による一斉捜査、
目的はまだ存在するレリック、ジュエルシードのみならず戦闘機人技術その他諸々の回収、そしてラボ中枢に数名の局員がいた、
彼らはデータ回収を行っている。だが事件も無事終結した事とラボは完全に消毒(安全)されていたので心配事はない、
データを回収し、傍らにあるレリックとジュエルシードが詰め込まれた対ロストロギア保管ケースを持ち出せば任務は終わり。
J・S事件の後処理(後処理と言うのは本当にめんどくさい)を某南瓜鋏の如くこなし多忙を極めてきて疲労の極みであり一刻も
早く終わらせたいのが局員の希望であった。

「あれ?」

一人のデータ回収を行っていた局員が疑問そうな表情を浮かべる。

「どうした?」

同僚が問う。

「戦闘機人のデータが全部なくなっている」
「馬鹿な!ラボのメインコンピューターは完全に隔離されて接続出来ないはずだし、消された兆候はなかったはずだぞ、
 それに侵入禁止で俺達以外入れないはず」
「分かりません」

そんなやり取りをしている時だった。

「うふふのふ~~鴨が葱しょってやってきましたわ」

女性の声がラボに響き渡る、その方向に振り向く管理局の局員達。

「貴様何者だ?…スカリエッティの協力者か」
「う~ん、難しいですねぇ協力者っていうより寧ろちょっとした知り合いでして~」

警戒感をあらわにする局員達に動じないように女性は淡々言う。その言葉で局員達の心中は決まった。
「こいつは敵」であり「確保すべき存在」だと、デバイスをその女性、フードを深く被り何故持っているのか分からないが箒を持っている女性に向ける。

「箒を床において背中を向けて両手を頭の後ろについてしゃがめ!お前を重要参考人として連れて行く…下手な真似をしてみろ、ただではすまないぞ」

局員は任務に忠実であり、そして事件に激しい憤りを感じており口調は乱暴だ。

「あらあら?何も持っていないか弱い女性にそんな物騒なものを向けるなんて…」
「五月蝿い!言われたとおりにしろ!」

はぐらかす態度を取る女性に対し疲労感などが重なっている局員の怒りは爆発しようとした。

「仕方ありませんね~穏便にいきたかったのですが…時間もありませんしね」

女性がそう言うと、一人の局員の背中からビーム状の刃が突き刺さり貫通し、さらに砲撃によって吹き飛ばされる。

「ガッ!!」

突き刺された局員が倒れ付すとそこには紫髪のメイド服を纏い、ビームサーベルを持つ女性ロボが現れた。
慌てて迎撃体勢を取ろうとする局員であったが、また別の場所から現れた一機の女性ロボが一人の局員の頭を掴む。

「ショック」

無機質で機械的な声が響くとロボの掌底から電撃が放たれその局員の全身を電流で貫く。そしてまたもう一機のロボがハンドミサイルを
放ち局員を吹き飛ばす、そしてフードを被った女性にデバイスを向けた局員は別の方向から現れた新しいロボの目から放たれたビームに
よってデバイスを弾き飛ばされさらにそのロボの右腕から分離した拳(俗に言うロケットパンチ)によって弾き飛ばされ意識を失う、
仲間を皆やられその場から離脱しようとした局員はフードを被った女性が召喚したジョニー(某ブルァな居合の人ではありません)
の火弾を喰らい倒れ付す。

「むむむむ、ミ〇ージュコロ〇ドの技術をぱちって来た甲斐がありました、しかし結構バッテリー容量喰らいますねぇ、再設計の余地ありますねぇ」

そして女性は倒れている管理局員の首にその注射針を突き刺して薬を注入していく、そして局員が持っていたパソコンと思しきデバイスに接続すると
データの書き換えを行い、さらに局員達の持っていたデバイスに対しても同様の措置を施す

「よし、これで情報を改竄して私の痕跡はばっちし消しました、それにレリックとジュエルシードと戦闘機人データもゲット!
 さぁて、早速第3次遠野家乗っ取り計画開始ですよぉ~」

愉快な笑い声を上げるまじかるアンバーの事琥珀がいた。

部屋中に響き渡る目覚ましの音、嗚呼五月蝿い、折角安眠を邪魔するな…でも責任は私にある資料纏めに集中していて、
先に「眠いから寝る」と翡翠さんに案内された部屋で寝る相方、それを気にせずに資料纏めに熱中していたら何時の間にか明るくなりかけていた。
慌ててベッドに飛び込んで感触も確かめないままそのまま寝たけど、やっぱりすぐ目覚ましはかかる、だけど元々私は寝起きが悪い、
よく「それは絶対何とかした方がいい」とフェイトさんやクロノさんに忠告されたが、温かく柔らかい布団の感触が身体を覆い一層起床という行動を妨げる。

そして私に何かが乗っかる、重い…だけど私は起床という行動が取れず、ベッドの心地よさに心を奪われるだけだった。嗚呼、今なら分かる、この布団はいい材料を使っている。陸士時代や
機動6課時代の固ベッド、固枕に比べればなんという心地よさ気持ちよさ、全身を包み混む心地よい感触丸で天国だ、この布団なら24時間も眠れるこの幸せを邪魔しないでくれ。

                モミモミ
            ―――――起きて」

胸部に不快な感触、それは声と共にどんどんそれを増す。

              モミモミモミモミ
             ―――ア、起きて~」

あれ?そういえば以前も似たような事が、そして胸部から身体全体に伝わる不快感は増す。

            モミモミモミモミモミモミモミモミ
            ―――ティア起きて~」

ああ、そうだ相方の行為だ…それに今の私は肩書きでは学生だったんだ、そしてさっきまでの夢心地は一気に吹き飛ぶ。
目がさめる、ぼやけた視界に入るのは笑顔で未だに私の胸をもみ続ける相方。

「あ、ティア、おはよ~~~」

さて、邪魔な相方をどかそうとしようとした所偶然と言うか御約束だろうか…

「ティアナ様、スバル様、起床のお時間で…」

翡翠さんが私たちを起こそうとドアを開けそして硬直する。

「ひ、翡翠さん、こ、これは違うんです…これは」
「も、申し訳ございません!」

ある種機械的な表情と声であった翡翠さんが顔を真っ赤にし、感情を丸出しにした声で慌てて部屋から出て行く。
嗚呼…誤解された、絶対にされた、そら朝からあんな(胸揉み)事見せられたら絶対誤解されます、ええ絶対に
…よく誤解されているけど私はそんなケはありませんマヂで。

「ティア~、翡翠さん慌てて出て行ったけどどうしてかな~?」

その理由を知っているのか…いや絶対知らない相方が疑問そうに言う、非は相方ではない、それはあくまで私だ、纏めるのに夢中でちゃんと寝なかった私が悪い、
そして何より相方は私を起こそうとしてくれた…だけど心情的にそれは納得する事が出来ない。某金ぴかの如くハリセンを取り出す、それを相方に向ってエクスカリバーの如く振り落とす。

             「すっぱこ~~~ん」


軽快な音が部屋に響き渡る。

「うぇぇぇぇん、ティア~~何でぇ~~~!!!」

ぶたれた子供のような純粋無垢な瞳で私を見つめる、確かに悪いのは私であって相方は悪くはないけど…けど…

「スバル、起こすならもっとマトモな起こし方しなさぁぁい!」

相方を払い落とすと再び部屋にって来た翡翠さんに誤解を解くと、着替えを渡してくれた、そして着替えると
「朝食の準備が整いました」と翡翠さん(でもやっぱし若干しどろもどろにな口調)と再び広間に案内してくれた。
広間では秋葉さんと志貴さんと夜にやって来たチンクが待っていた。

「おはようございます、ティアナさん、スバルさん」
「ええ、おはようございます」

あれ?秋葉さんの言動は若干見られた警戒と刺が抜けていた…それはつまり私達を認めたという事であった、
だが安堵は出来ない、下手な真似をして相手に不快感を覚えさせてはいけないのだ。
そして秋葉さんと志貴さんとシオンさんとチンクと相方と私とで食事を取るが昨日の様な緊迫感はなく穏かな食事でもあった。
そして私達4人は学校に行く。

「う~~ん」

この屋敷でソウルフレンド(主に胸とか胸とか胸とか)の契りを交わした主や妹達を見送ったチンク、
昨日秋葉と酒を飲み交わし、まだほんの若干酒は残っているが行動に支障はない。このままマンションに
戻り管理局とあれこれ連絡とエースオブエースの実家でバイトさせてもらっている妹達と連絡を取りたいのだが、
流石に何もせずに帰るのは失礼(秋葉は「気にしなくていい)と言っていたが)だ。

何かしら家事でも手伝わないとつまりは恩返しをしなければと思う、無論家事は出来る、
何故ならスカリエッティのラボにいた時にはナンバーズ全員家事分担(大体の掃除は
ガジェットがやってくれたが、その他は自分達でやっていたし)をやっていて皆一通り
家事を一部妹達は猛烈な不安が残るがこなせる(其のおかげで更生名目の翠屋バイトはちゃっかり出来ている)、
食事だってウーノ姉様には劣るがこなせる自身はあった。

「すまない」

チンクは琥珀に声をかける。

「どうしましたチンクさん」
「何か手伝う事はないか?掃除でも買い出しでもこれでも家事は一通り出来るのだが」
「秋葉さんは別にしなくてもいいって言っていましたけど?」
「いや、何分性分でな。あんなにもてなしてくれたのに何もせずに帰るなんて失礼だと」

護衛官としてもティアナや妹(スバル)の行動を妨げず、むしろ蔭ながら支援する事は重要だ、こういった気配りも秋葉を満足させる事に繋がる。

「では、掃除と買い物をお願い出来ませんか?掃除といってもほとんど翡翠ちゃんがやりますけど少しと、後紙に書かれた物、それも対した量じゃないので」

とチンクは屋敷の掃除を行い、買い物に行っている…無論着ている服はあのBJじゃなくて管理局が用意してくれた普通の服だった
(最初は妙なゴスロリ衣装着せられて「薔薇水晶萌えぇぇ」なんて叫ばれたが)だがこの屋敷に着てから妙に引っかかる事があった。

「琥珀…以前どっかであったなぁ」

確証はないが面識があるような気がした、以前地上本部襲撃する前にIS兵器が改良された時とか―――

モニター越しに映る某メディア(何故知っているとかというツッコミはなしで)如くフードを深く被っている女性と仲良く話しているドクター

いやいやアンバー君、君の技術も中々素晴らしいよ、これで彼女達のIS兵器の改良が進む」
「ええ、従来の魔力消費量が3割減、威力も従来の3割増…う~ん、もうちょっと改良を加えたかったんですが何分時間がありませんでしたので」
「謙遜は不要だよ、嗚呼君とはもっと早く知り合いたかったよ」
「ええ、こちらも、あ、報酬の件は?」
「レリックとジュエルシードとガジェットと戦闘機人の技術ね…いいだろう、例の計画が実ればそんな物いくらでもくれてやろう」
「ありがとうございます、では御武運を」

と…それだけではない、他にもそのフードを被った女性とのやり取りをドクターとしていた、その正体を聞こうとしても、
ドクターは「偶然知り合って意気投合した」とだけであった。

―――何か一波乱ありそうだな…杞憂で有ればいいのだが…

チンクはそう思う、何事も平穏であればいい…だが悲しいかなチンクの予想は的中する羽目になる。

あれから数日がたった、私と相方は遠野邸に住み込みで課題をこなしている、其の中でシオンさんにミッド式魔術の部分(基礎的)
情報提供を代償に手伝ってもらったりして順調に課題をこなしていった、上手く行けば予定期日よりも早く終わる。
恐らくこの課題は評価されて私は晴れて執務官の一員となれるだろう…そうなればここから去ることになるだろう。

でも何か嫌だった、偽りの学生生活が嫌いではなかった。授業はつまらないけど、さつきさん達と仲良く昼食とったり、
放課後ちょっとした休息名目で町に繰り出してスバルとさつきさん達と一緒にしょうもない話をしながら笑いアイスや
ケーキを食べる(まぁ放課後有彦って言う男によくナンパされるけど)…死んだ兄に憧れ(それはまだ秋葉さんには告げていない)
管理局と言う組織に身を投じた以上、いつまでも安穏とした生活は出来ない。

それで過去に目をやる、がむしゃらに頑張ろうとして挫折し、立ち上がり、その道を進む、確かに私は強くなった、
戦闘機人3人相手でも勝てた、最初は手も足も出なかったなのはさんやフェイトさんにも勝つのは難しいけどそう易々負けないようになった。
だけど其の仮定で私の中で何かがすっぽりと抜け落ちていた物…友達、学生生活…無論スバル、エリオ、キャロという友達がいる、だけど、
何かが違う、そして私は理解する。

 ―――そうだ、私は普通の女子学生として学生生活を送っていない。

今思う、ひょっとして兄は私が管理局に入らずに普通の学生として生きて欲しかったのかもしれない。

 ―――でも、もう引き返せないよ…この道を選んだのだから。

私はそう呟く…学生生活を送れなかった、なら私はそれを楽しむ人達を守ろう、それが私に出来る事なのだから。
思えば、私はただ兄の背中を追いかけていたのかも知れない、兄のようになろうと、では自分は兄みたいになって何をしたいのか…
6課解散の時でもそうだった、まだ補佐とはいえただ兄みたいに執務官その肩書きになれる事を喜んだ、
兄と肩を並べられる事に…だけどその先はどうしたいのだ?

改めて私は考える、私はなのはさんやフェイトさんみたいな天才でもない、八神部隊長みたいにレアスキルはもっていない、
ちょっと秀でた技術こそあるが凡人…なら凡人なら凡人らしく出来る事をしよう。誰もがなのはさんみたいにはなれない、
何もそこまで行けなくてもいい、出来る事をコツコツと一歩一歩やっていこう、スバルだってそうじゃないか、
形は違えど進む道は同じ…ならそうやっていこうじゃないか。そう私は心に決めた。

「ティア~~~」

相棒の元気な声が聞こえる。

「どうしたのスバル?」
「ティア~、これから私はさつき達と一緒に町に遊びに行くけどティアはどうする?」
「ん?ちょっと今日は遠慮しておく」
「え~~~~!」
「今度一緒に行くから、それとちゃんと時間までに秋葉さんの家に来なさいよ!」
「うん、分かったティア~」

そうして相方はさつきさん達と教室から出て行った。今の気分はただ一人教室で黄昏ていたかった。
そして窓から校庭を見下ろす、学生たちが部活に勤しんでいたリ、笑いながら一緒に帰っていたり。
そして相方はそれに馴染んでいた、たわいない話で盛り上がる相方とさつきさん達…それがその光景が羨ましかった、
学生たちが平和の中で青春に生き淡い恋や勉強やお金などの悩みを持ちながら生きている…私も普通の学生としていたら
どうしていたのだろう?部活に勤しんでいたのかな?それとも誰か好きになっていたりしたのかな?青春を楽しんでいたのかな?

「駄目だね…こんなんじゃ」

思わず呟いてしまう、その時だった。

「ん?誰か黄昏ていると思ったら、時空管理局の魔術師ね」

女の声、何時の間に?私が進入してきた気配に気がつかなかった?時空管理局を知っている?衝動的にクロスミラージュを
稼動させ声をした方向に向ける、そこには以前見たことのある金髪の女性、銃口を突きつけられても平然としていた、
丸でクロスミラージュから放たれる魔力弾を喰らっても自分は無傷だと言わんばかりに。

「へぇ、人間にしては随分と馴れた動きね」

感心するように女性は言う。冷や汗が流れる、…こいつは危険だ、こいつにはどう足掻いても勝てない、
だって彼女から放たれる魔力が半端ない、重いプレッシャーが圧し掛かる。だけどそれを押し止め言う。

「貴女は…」
「ん?まぁ志貴に会いに行こうと思ったら、教室に一人黄昏ているのがいたからちょっと覗いただけ」

訴える、直ぐに手に持ったクロスミラージュを降ろせ、そして非を詫びろ…迂闊な真似をすればこっちが殺される。
だけど銃口は降ろさない、持つ手は震えてはいない…それは私の意地でもあった。

「ふぅん、結構根性あるじゃない、でもその銃で私を撃ちぬけるかしら?」
「やってみなければ分かりませんよ、これでも結構自信はありますからね」

その女性は平然としていた、それに対して私は強がり、それだけだった。

「じゃあ、やってみる?」
「!!!」

笑顔で女性は言う…その言葉に私がどう対応する、反応する間もなかった、目の前にいた女性の姿が瞬時に掻き消えた、
どこにいるか?そんな考えをする暇もなかった。何故?答えは簡単…だってその女性は私の眼前にいたのだから、
そうちょっと手を出せば触れるぐらいの近さまで

こちらを見る吸い込まれそうな深紅の瞳…嗚呼綺麗だ。だが、本能というか訓練で体に叩き込まれたものが反応して身体が動いた、
瞬時に後方に下がる。それは窓際から教室の出口、それはすぐに離脱できるように、そしてクロスミラージュの銃口を向ける。
其の行動に感嘆するように女性は言う。

「へぇ~~すごいすごい、口だけだと思ったけどそうやって反応できるなんてすご~い、合格合格」
「え?」

私は思わずそう言ってしまった、だってさっきまで真顔の女性が、子供のようなヴィヴィオやキャロのみたいな
笑顔で私を賞賛するのだ、それも拍手つきで。

「ま、無駄な喧嘩するの好きじゃないけどね」
「喧嘩吹っかけてくるような言動を吐いたのは貴女でしょ」
「あれ?そうだっけ?」

女性の言葉に思わず突っ込んでしまう、そしてとぼける…こいつどこか相方に似ている気がする。
というか毒気が抜かれた…こいつは敵じゃない少なくとも私に対して敵意を持っていない…
そう思ってクロスミラージュを降ろす。

「で、私に何の用なんですか?」
「ん?さっき行ったでしょ、一人黄昏ている学生さんがいたからちょっと覗いただけ~~ついでに言うとちょっと突っついてみたかったそれだけ」
「はぁ~そうですか、分かりましたから帰ってください」

相方みたいに笑顔を浮かべる女性にただ溜息をつくだけだった、少なくとも悪人じゃない。

「うん、これから志貴と一緒にデートするし」

人前で公然と言うなよ…こいつ。そして女性は去り際に言う。

「うん、結構貴女見込みあるね…名前は?」
「ティアナ・ランスター、で、貴女の名前は?」
「ん?私はアルクェイド・ブリュンスタッド、じゃぁねティアナ」

そう言うとアルクェイドと言う女性は教室から去った…暫くして秋葉さんとシエルさんらしき人の怒鳴り声がと壁がぶち抜かれる音が聞こえたのはきっと気のせいだうん。

「はぁ、馬鹿馬鹿しい…さっさと課題の続きしよ」

そうして私は学校を出て遠野邸に向う…、そして後日私は目の当たりすることになる、アルクェイドと言う女性の規格外ぷりの存在を。


とある地下室
「うふふのふ~、ついに、ついに完成しましたよ~~~ジェイル・スカリエッティさんからぱち…譲渡された戦闘機人技術と
 レリックの組み合わせによって完成したスーパーメカ翡翠ちゃん!さぁて遠野家乗っ取り作戦の前に、試験運転したいですねぇ」

まじかるアンバーは自分の作品の手合わせ相手を探す…無論アルクェイドやシエルと言う手もあるが…

「おやおや、管理局にハッキングをかけたら中々面白い情報を入手しましたね~~さぁてスーパーメカ翡翠ちゃん達出撃です、目標は…」

パソコンに映し出されている文字はこう映し出されていた。

「高町なのは一等空尉、ティアナ・ランスターの執務官課題レポートの様子を見に三咲町に赴く」


「みぃ~ティアナとスバルが私がやってくる事を知ったらどんな行動とるのかなぁ?」

三咲町の町を歩くのは管理局が管轄する管理世界では誰でも知られている、不屈のエースオブエースにして
3英雄の一人高町なのは、久々に故郷に戻ってきてちょっとやるべき事を済まして実家でゆっくりとして、
本来なら愛娘であるヴィヴィオも連れて行きたかったのだがヴィヴィオは学校があり、連れて行けなかった。
まぁシャッハさんもついているし、一応腐れ縁のあうあうも付いているから大丈夫だと思うけど…

ちなみになのはが三咲町に来た理由はいくつかある、一つは久々に会うスバルとティアナと再開したかった事、
過去の部下なのに始めての部下だからやっぱり今でも心配してもらおう、もう一つはティアナに協力してくれる
遠野秋葉さんにお礼をする事であった、忍さんと幼い頃からの知り合いで某月村家乗っ取り事件でも忍さん達と
協力して首謀者をとっちめたそうだ、そして忍さんからの要請を快く引き受けてくれた。

そしてもう一つは極秘裏であったが可能であればと言う言葉も付いていた、三咲町に存在する魔力的物体の調査出来れば確保…
私は驚いた過去に地球と管理局は戦争を行っていたのだ(具体的に言うと強硬派の暴走)そして自分が住む世界の魔法技術が
実際は管理局に比べて勝っている部分も多い事を…無論薄々とだが地球に魔力を使う物が存在していたのは知っていた、
何せ自分の住んでいたには幽霊とかも遭遇したし、PT事件や闇の書事件の際も久遠などに協力してもらった事もあるからだ(後あうあう)

「まぁ出来れば穏便に済ませたいけどね」

誤解されているようだけど私は争いごとは嫌いだ、最近「ク○ウザーさん」だの「魔王」だの「冥王」だのミッドチルダの某巨大掲示板サイト
でそう書き込まれているのを見てかなり凹んでいる。きっかけはティアナへの制裁かららしいけど…これでも私優しいのに悪魔じゃないのに…
(ん?「嘘だ!」ティアナの声が響いたような)


「さぁて、まずはマンションに…」

そう言うと足を止める、場所は公園の中心…そして長年戦場を駆けてきたから自分にはひしひしと伝わる「殺気」と言うものを
そして目にしたもの、それは…

「ガジェット!」

J・S事件以降、反管理局組織に多数流れ出たガジェット、改良を加え若干形状が異なれども大型な球体から型は分かる。3型重装甲で高火力兵器を搭載した機械兵器、
自分を囲むように4機…だが疑問が残る。

---何故たった4機だけ?

疑問だ、私の命を狙う次元犯罪者なら普通それの10倍以上の戦力は必須だし、リミットがかかっているとはいえたかがガジェット程度に遅れはとらない、
管理局では禁止されている質量兵器の搭載と考えられるが、近年自分の世界のアメリカやロシアなどの大国が開発しているもしくは保有している兵器
(映像見たときはぶっ飛んだ性能に肝冷やした)ではない限り、そうやられるわけではないしましてやそのような兵器には莫大な金が要る…
いくら反管理局組織でもそこまで資金はないはず。では目的は?

確かになのはの考えは間違いではなかった、だが今のなのはにはベテランにかかり易いある病にかかっていた、しかし直感的にレイジングハートを起動し、
BJを着込んだのは正解だっただろう。その直後なのはに襲い掛かる重圧、それは以前味わった、相棒が告げるまもなく分かる。

「AMF…だけど濃度は薄い」

少なくとも動きや魔法を困難というわけではない、無論平常のままという訳ではないけど。そして直感する、
この一帯を取り囲むAMFを張っているのはあのガジェットと言う事、つまり本命はすぐに来る、一条の魔力を帯びた太い光、
それを回避したように5条の先ほどよりいささか低い光が襲い掛かるそれを回避、しかしそれを狙ったように一機の高速体がなのはに突撃してくる。

「ライドインパルス」

無機質な声と共にその高速体はなのはに拳、具体的に手の付け根辺りから生えた紫状の刃で斬りつけようとする。そしてその声になのはは驚く。

ーーーライドインパルス!そんな…彼女は…まだミッドチルダにいるはず!

戦闘機人ナンバー3にして最強を誇る「トーレ」当初協力的ではなかった彼女であったがとある事情(本人いわく怯えた表情で話したくないと)
で更生プログラムを受けている途中、しかも厳重な監視を受けているはず…それだけではない、先ほどの攻撃は「ヘヴィバレル」と「レイストーム」
…混乱する、しかし振り下ろされた攻撃を防ぎそして正体を見破る。

「メイド?」

青い髪をしメイド服を着込んだ人(?)の姿を捉え、そしてそのメイドは離脱する。そしてなのはは確認するこちらを睨む24つの光が。

ーーー少し遅れるかな?

そうなのはは思った、しかしこれがなのは自身にとって悲劇の幕開けとなった。

「うう~~ん、消費量を抑えたとはいってもミラー○ュコ○イド改とAMF改の併用はやはり莫大なバッテリーくらいますし、
 それに濃度もかなり薄いですね…むむむむこれは計算外ですよ」

確かに計算外だったし、目標が早期に戦闘体制をとったのもまた同じだった。伊達に「エースオブエース」言う名前があるのも納得出来る。
しかし策略者にとってそれはまだ許容範囲であった。

「まぁこれぐらいは仕方ありませんね…でも、私が作り上げたスーパーメカ翡翠ちゃん達はちっとやそっとではやられませんよぉ~」

笑みを浮かべる、何せエースオブエースという称号を踏みにじり、そして誇りと翼を砕く手段は…幾らでもあるのだから。


次回
              なのはVS12体のメカ翡翠(戦闘機人型)
                数の暴力って偉大だね(はぁと)

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最終更新:2008年10月01日 02:55