588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/06(金) 22:59:56 ID:W6o2sUXL
なのはさんは組織に所属してることと、かつての事故で周りが大いに心配したことで、
“スタンドプレイのリスクを充分理解している”というのが俺の解釈。
本編描写のせいかも知れないけど、フェイトさんの心配に対する返事も、
自分のことよりも周りに迷惑をかけないことに主眼があるような気がした。
なので、士郎に対しても『いけないこと』だと言うことはあっても、
『間違った在り方』だと指摘することは無いような気がする。
589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/06(金) 23:41:04 ID:NlRrb7AA
>>588
間違った在り方、なんて直接は言わないだろうけどかなり士郎の行動に反発するだろうことは確かだと思う。
でも無意識の内にそんな人間もありかな、とか思っちゃったりして最終的には士郎の理想を愚弄するやつが
いたりすると不快感を表しちゃうような。
でも自分は最後まで士郎の生き方に文句言ったりする。
要はツンデレ。
最終戦辺りで↓のようななのはさんのモノローグとかあったりすると個人的に燃えます。
(ちょっとそこだけ書いてみた)
あの事故の日からだったか。自分の限界を自覚して、力をセーブするようになったのは。
幼い頃の自分は違った。
限界など知らず、ただ前だけを見据えて、自分の身体に傷が増えるたびに救える人が増えるのだと思っていた。
無茶を張り通せば救えぬものなど無いと盲目に信じていた、愚かな自分。
でもそんなのは間違いで。
自分が墜ちることでどれだけの人間を悲しませてしまうのか。
猪突猛進な振る舞いがどれだけの仲間を危機に追いやってしまうのか。
そんな、当たり前のことをようやく理解して―――そして、自分を省みる過程で、世の理不尽を受け入れることを覚えてしまった。
人の上に立ち、時に冷徹な判断をする必要のある戦技教導官としては正しい姿勢なんだろう。
事実、そんな風に振舞えるようにこれまで努力してきたつもりであり、それが間違っていたとは思わない。
それでも―――心のどこかで、そんな人間にはなりたくなかったのかもしれない。
ここにきて、ようやく理解した。
なぜあそこまで衛宮士郎に反発したのか。
力量を省みずに死地へ飛び込む無謀さでもなく、自らの価値を認めない異常さでもなく―――その理想が、あまりにも眩しかったからだ。
明確な悪なんてモノはいない。
この広い世界には幾多の願い、信念、誇りがあり、共有できない想いが時にぶつかり合い、価値を奪い合う。
誰か倒すことで皆が笑い合えるなんてことは滅多に無い。
そんなことは幼少の頃から理解している。
しかし、そんな現実を理解しながらも全てを救いたいと言った。
世界の理不尽を許容(我慢)できず、時に自分の無力に涙して、それでもあらゆるモノに救いを与える正義の味方になりたいと言った。
磨耗した未来の自分に理想の果てを見せ付けられても、決して理想を曲げぬと言い切った。
その歪さを認められなくて―――でも確かに、その在り方を心から綺麗だと感じたのだ。
最終更新:2008年06月07日 02:16